『Time Flies...1994-2009』 - Spiral Fiction Note’s diary

　オアシスのノエルの脱退で浮かんだのは旧約聖書『創世記』に登場するカインとアベルの兄弟の話だった。彼ら兄弟が神ヤハウェに各自の収穫物を捧げた。兄・カインは農耕で取れた収穫物を、弟・アベルは羊を放牧し肥えた羊を。神はアベルの供物には目を留めたがカインの供物は無視（シカト）した。カインはそのことによる嫉妬でアベルを殺してしまったが、アベルの血は神に向かってこのことを訴えた。神ヤハウェはカインにアベルの行方を問うと「私は永遠に弟の監視者なのですか？」と答えた。

　ノエルはリアムを殺さずにすんだ。でも彼らの「オアシス」を殺すことで互いを生かすことを選んだ。そして「オアシス」は完全に僕らの、ファンのものとしてこの16年のロックンロールの記憶として残った。

The La's - There She Goes

Oasis - Don't look back in anger

　角川書店の読者モニターで当たった米澤穂信『ふたりの距離の概算』を読了。感想を送らないと。＜古典部＞シリーズ最新刊。

　『SNOOZER』の今月号を買ってアジカンとiLLの新譜の期待度が上がった。一緒に装丁と帯の「46歳、無職、つい最近、彼女に捨てられた。どこにも居場所がない・・・・。」と書かれている＜ビューヒナー賞＞受賞作品『そんな日の雨傘に』も買う。

　古川日出男『4444』のサイトがアップされていた。『4444』は7月10日発売で、『ハル、ハル、ハル』の文庫は7月6日に発売で解説は円城塔さんらしい。
　今月末には角川文庫で『サマーバケーションEP』の文庫、こちらは佐々木敦さん解説。で佐々木さんのレーベルHEADZからthe coffee group『ワンコインからワンドリップ』のCDが発売とリリースラッシュ。