戻りの新大阪辺りで「虐殺器官」読了。そりゃあ「ゼロ年代SFナンバーワン」と言われるわって。この作者の伊藤さんは言葉を小説を信じていたのが痛いほどに伝わってきた。これからのSFのスタンダード作品になり長く読み続けられていくんだろう。
続けて円城塔「Self-Reference ENGINE」を読んでいる、こちらは出た当時彼女が貸してくれて読んだけどピンとこなかった。今第一部の一章を読んだら前にわからなかったことがわかったみたいな感覚。
ゼロ年代最後の二年で興味あったり勧められたり、貸してもらったした作品を読んで僕のOSはバージョンアップしていたらしい。
読むのも書くのも数をこなさいとダメではないけど、ときおり開ける瞬間があるのは必要な経験を得ないと辿り着けないのかもしれない。
なんか最近実家に帰ると炬燵の対角線上に僕とばあちゃんは下に布団ひいて上に毛布かけて足を炬燵に突っ込んで同じ部屋で寝ることが多いんだが、足同士が微妙に当たるぐらいな感じで、毎回寝ながら話をするというか昔の話を聞かされる。
何度も聞いた話もあるけど、人間が覚えている話はそんなに多くはないんだろうな。あと何回も話すやつは忘れないよな。
僕のことは諦めてくれているというか、「音楽誌書かないJポップ批評 コブクロ編」で短編書かせてもらった本(ムック)送ってからはなんとなくは僕のやりたい方向が理解できたみたいで、「次の本は出ないかあ」みたいな事を言うんだけども、きちんと一冊の小説を書いて読ませたいけどそれは中々難しいからあと十年ぐらい生きてよって言うけど、そしたら白寿だし、あと十一年したら百の大台だからできるだけ早くしないとやばいなあって思う。
問題は僕の今書きたい、書いている何個かの話ってロスジェネ問題その後や近親相姦と天使形態論や性的欲求が膨れ上がって○○との獣姦に走る男の話とか読ませれないというか理解できないであろう話ばっかりなんだよなあ。
最後の○○との獣姦話だけはマジ話がネタ元なんだけどね。中々素晴らしく多くの人が引きそうなor惹きそうなネタ。
やっぱりやりたいことやりに我が儘通して家出てるから、故郷に錦は飾らなくていいけどやりたいことできるようになってないと帰りづらいっつうか、申し訳ないから。年に何度も帰れない、とよくある地方出身者の気持ちだよね。
東京戻ったらやることやらないとネクストフェイズに移行できないし、しないとダメだし。
今iPodでDragon Ash「Let yourself go,Let myself go」が流れていて僕は歌詞を思い浮かべながら噛み締めている。
しかし、実家戻って完全に風邪を引いてしまった。九時ぐらいから今まで爆睡してしまった。
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