「号泣する準備はできていた」 - Spiral Fiction Note’s diary

　J・ティプトリー・ジュニア「故郷から10000光年」をなんとか終わらして、サミュエル・R・ディレイニー「アインシュタイン交点」に入った。「故郷から10000光年」は読み辛さが際立った感じだった。なんでだろう、わかんないけど進めるのに異様に時間がかかった。
　それで「アインシュタイン交点」を読み始めると読みやすいと思えてしまう。あとお借りしたハヤカワSF文庫は三冊。もう三ヶ月も借りたまんまだ。なんとか年内には返せるかなって感じではある。

　深夜の金銭を得るための労働は、ドアを開けっ放しにしてくれているために、寒すぎる。携帯で気温を見たら１度だった。バッカじゃね〜の〜と思いながら耐えていた。落とし物か忘れ物で前から置かれていた江國香織著「号泣する準備はできていた」をパラパラと読んだ。
　僕が読んだ事ある江國さんの作品は「雨はコーラがのめない」「冷静と情熱のあいだ―Rosso」「左岸」ぐらい。

「作家の08年と本棚」に書いたけどABCでの「古川日出男さんの本棚」というコーナーで江國香織作品「がらくた」「思いわずらうことなく愉しく生きよ」「雨はコーラがのめない」が選ばれていて「雨はコーラがのめない」を読んだんだった。「左岸」は読んだけど辻仁成著「右岸」は未読のままだ。

　江國香織「左岸」のレビュー

　江國・辻コンビでの「冷静と情熱のあいだ」に続く第二弾になる対の話の女性側の主人公・茉莉視点の物語。帯にある「あたし、あばずれかな？」という台詞は茉莉視点であるので読んでいて彼女があばずれだとは全然思わないし、むしろ普通だとさえ思う。「あばずれ」だと思うのは茉莉が出会いと別れを通じてまた違う男といる時に感じている幸福感とそこに潜む影のようなものだろうか。

　付き合った男がだいたい死ぬかダメになっていくというのは残念ながらリアルだ。どっちが悪いとかでもなくて時間とか想いとか過ぎて変化するものだから抗うことを幸福の中で忘れてしまえば関係性はダメになるし、人は当然ながら死ぬものだから。どうしようもないこともある。

　対になる辻仁成「右岸」を読まないとこの作品の世界観が完成しないのだけど、読まなくてもいいかなという気持ちにもなる。僕と出会った彼や彼女の物語は断片的に、すれ違った中でちらりと知ることができるにすぎない。

　つまりは僕の主観でしか僕はこの世界を知ることはできない。ただ時折誰かと同じ物語を並行させたり交差させる事はあってもその人の気持ちや物語を完全にわかることはない。

　それにしても江國さんの文章はすらすらと流れるので読みやすい。福岡ー東京ー福岡ーパリー東京ー福岡と茉莉の五十歳ぐらいまでの物語だけどフランスが出てくるのは二人がコラボすると外国が出てくるのが当然のことなのか、あとパリと福岡は本当に似ている都市なのかが気になる。

　ってのを以前書いているけど辻さんは昔何冊か読んだけど合わなかった記憶があってどうも手に取り辛い。暇だったのでレジで「号泣する準備はできていた」の表題作から読み始めた。これって直木賞受賞作品だったはずだ。
　「号泣する準備はできていた」での前の男との体の相性というか性愛に関する部分の表現がとても女性らしいと思う、というか女性しか描けない感じの表現だったのが印象的で、やっぱり身体的な違いが表現に出るのは、そういうものだよなと。

　
　今日はというかこれからの三日間はイベントや忘年会が立て続きであるので寝過ごさないようにしないと。今日は「ゴーリラ、ゴリラ、ウホホ、ウホホ」な感じのI.W.G.P（池袋ウエストゲートパーク）で『 gooood-bye Gorilla PARTY〜さよなら!!ゴリラ!!ありがとう!!パーティー! 』に。

１８時００分　DJタイム＜FUKASAWA TAKEKI＞
１９時３０分　ボクシングスタート!!!!＜ゴリラvs人間＞
２０時００分　DJタイム＜吉沢ダイナマイト＞
２１時45分　ごすんくぎによる書道パフォーマンス
22時終了
場所：池袋芸術劇場前特設ドーム(F/Tステーション)／入場無料

　とりあえず、暇な人は＜ゴリラvs人間＞を観にI.W.G.Pに集合だ。

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↑の三分二十秒過ぎから「ゴーリラ、ゴリラ、ウッホホ、ウッホホ」が始まります。で翌日は友人の焼き肉屋で忘年会と言う名の飲み会で、その次の日はほぼ強制参加としてゲームセンターCXのイベント「ハッピーマンを探せ！」に秋葉原に。

「ハッピーマンを探せ！」
2009年12月20日（日）／午前10:00ー午後5:00　＠秋葉原
 秋葉原近辺（上記地図参照）にゲームセンターCXの黄色いハッピを着たスタッフが出没します。見つけたら声をかけて、ハンコをもらってください。4コ以上集めればノルマ達成！本部に戻れば参加賞と年賀状応募券がもらえます。そして、8コ全てをコンプリートすれば抽選で20名様に「ゲームセンターCX 興業株券」を後日プレゼントします。

　問題は当日には「M-1」があるので終わって帰っても寝れないっていうね。「M-1」の楽しみ方としてはこの間の「ラピュタ」の同時に「パルス」とつぶやいてもタイムラインを埋め尽くしてもサーバーが落ちなかった遊び？なtwitterとかでもみんなひたすらつぶやきそうだし、同時性で楽しめたりしそうだ。

　東京ダイナマイト頼むから、優勝してくれ。でも笑い飯もがんばって。生放送で観たいんだよ「M-1」と「明石家サンタ」は特に。モンスターエンジンも上位に食い込むといいんだが。好きなのでね。

モンスターエンジン＿2008ABCお笑いグランプリ