Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『ペンタゴン・ペーパーズ』


 スピルバーグがトランプ政権が誕生して製作を早めたという作品だけど、今の日本の現状が嫌でも浮かんでしまう。もう、ニクソンが安倍なんじゃねえかっていう。これを観て勇気付けられた報道関係の人が多いと思いたい。報道と国家権力と民主主義についての話だけど、現在の世界も同じ状況であり、下手したらもっとひどいのかもしれない。これを作れるアメリカ、作れない日本というのは建国ということもだし、個人としての尊重や自由の権利なんかについてそれが崩れてしまったら民主主義も何もかも国の骨格がボロボロになってしまうことを意識できているかどうかだ。改竄をしたのが官僚であれば彼らだけのせいにしてしまうのは確実におかしい、暴走を許した政府の責任問題もあるし、今後そうさせないための抑止力もいる。そして、報道機関への国家権力の圧力があり、そのせいで忖度や自由な報道ができなくなっていくともう歯止めが効かない。長期政権は腐敗する、権力は暴走する、それを食い止めるのは報道である。そして、報道機関は権力と仲良くしては絶対にいけない。