http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163902340
今月発売の文春の単行本で気になっているのは窪さんの『さよならニルヴァーナ』と松永大司著『トイレのピエタ』で、後者は映画のノベライズで監督が書いている。
映画の製作も元アスミックエースの小川さんだし、彼の関わっている『ジョゼと虎と魚たち』好きだったりするので。ちなみに『リアル鬼ごっこ』の宣伝はアスミックエースだったりする。
映画の主演はラッドウィンプスの野田さん、僕は一瞬めっちゃラッド好きになってすぐに冷めてしまったのだが、実はバンプオブチキンも同様にファーストだけ好きだった。だからこの2バンドのファン層って僕の音楽趣味とは異なっているけど絶対的に需要のあるタイプのバンドである。たぶん、それが今だとセカイノオワリなんだが、セカイノオワリはあえてメジャーフィールドで戦うことを一般化することを望んだ戦い方に完全にシフトチェンジした感じがする。
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ある種のサブカルチャーには少年期の不安定な時代を支えるような役割があって、戦後の日本のサブカルチャーはその点で奇妙な進化をしているのではないか、とぼくはまんがやジュニアノベルズを作る現場にいていつも感じていた。(サイコ 小林洋介の最後の事件 角川文庫 あとがき)
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↑は大塚さんのあとがきで僕がずっと印象深く思っていることだが、ラッドやバンプのファン層と、『リアル鬼ごっこ』(山田悠介原作のほう)や『バトルロワイヤル』なんかはこの手のものなんではないかと思っている。
ノベライズ『リアル鬼ごっこ JK 』は本来そこをターゲットにしなければいけなかったのだろうけどまずそこは無視することに決めて、答えなんか出さねえからな! 答えがあるものを求めてんじゃねえ!ということを意識的にやったので僕はきっといいサブカルチャーの作り手にはなれないだろうなって思う。大塚さんには送るけど。あとこの映画は一応観に行くつもり。
- 作者: 大塚英志,林光黙
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2003/05/23
- メディア: 文庫
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