昨日の大塚英志さんの「ぼくは何故、『まんがの描き方』を海外で教えるのか」という講義の中でも日本のマンガだとかアニメというカルチャーはその国でのマイノリティに受け入れられていると言われていた。日本のマンガは多国籍だから彼らに届く。
だからこそ移民だったりする人たちだったりマイノリティである人たちにライナスの毛布のように届くんじゃないだろうか。そして受け手である彼らは作り手としてもマンガを描いている人たちがいる。日本文化研究している学生の二割ほどは実際にマンガを描いていると話されていた。
マンガがかければコマ割りができれば映画の絵コンテも描ける、大友克洋だって宮崎駿だって、マンガが描ければ映画もアニメも作ることができるというのは日本マンガが手塚治虫が戦後に作り上げた映画的手法によるものであるという話。しかし、それが崩れ落ちていっているのが現在。
ジュノ・ディアス『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』なんか移民小説だもんなあ。最高級の小説だと思うけど。
ジェニファー・イーガン『ならずものがやってくる』文庫版がすごく楽しみ。大盛堂さんでやらせてもらったフェアでも単行本を選書してたしね。
昼休みに買った『ならずものがやってくる』のある章はずっとこんな感じ。こういうのとか太文字とか文字の大きさ変えるとかいっぱいしたい。だけど文学系の人には嫌われてやれないらしい。文字は見る、視覚的なものなのに。ビジュアル含めて文学であるはずなのにね〜。
- 作者: ジェニファー・イーガン,Jennifer Egan,谷崎由依
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/04/22
- メディア: 文庫
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