Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『イルミネーション』


キラキラしてドロドロしていること。昼と夜の世界をどっちも知っているオネエサンが語るのは友人や知り合いだった人たちである語ると同時に自身のことや親だったり世間の価値観や男女関係はいつも面倒だけども人間の肉体は老いていくから今の自分の価値は如何程なのだろうとはかりながらも、女性として生まれてずっとその肉体や年代に価値をつけられることやそういう男や世間をバカにもしながら欲しいものを手に入れるために楽しみながらきちんと利用してきた人でありそういう人たちといた時間の話。愛と資本主義を描いた岡崎京子さんがどこか浮かぶのはテーマ的なことも固有名詞がガンガン出てくるのもあるだろうけど文体のリズムや他者をみる視線がどこか似ているような気もする。
 この鈴木さんエッセイとかでこれから売れっ子になるんじゃないかなあ、四十代にジェーン・スーさんがいるように三十代にはこの方が。バブル世代でもないけど冷めてもしらけてもない世代としての女性の視点から。




 吉田豪著『サブカル・スーパースター鬱伝』をば。サブカル男子は四十辺りで鬱になる問題。あと七年近くだが、はて僕はサブカル男子なんだろうか。本来のネガティブを限りなく濃い目のポジティブを覆ってるから剥がれたら落ちるだろうなあ。



 表参道のイルミネーション