Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『鬼灯さん家のアネキ』

 バイト終わって新宿に。今日は当たっていればsyrup16gの国際フォーラムライブだったが外れてしまったために早上がりにしていたけど予定はなく、そういえば今泉監督の最新作が今週いっぱいだったと思ったので新宿の武蔵野館に。ただ、レイトショーなので六時ごろについて九時前の上映時間までの間どうするかっていう。とりあえず紀伊國屋書店の横でよく見かける献血に。



 渋谷のセンター街横のロフトの通りに献血できるとこあってそこによく行っていたけど移転したかなんかで行かなくなって二年ぶりぐらいかなって思ってカード再発行してもらったら五年ぶりだった。2009年以来って何してたかもう忘れたけどブログは2008年から始めているから記録としての文章はたぶんあるんだけど。


 献血終わっても時間があるけど小雨が降り始めたので武蔵野館に行ってベンチというかソファーみたいなことに座って坂口恭平さんの新書『現実脱出論』を途中から最後まで読む。集団の現実と個人の現実、躁鬱を自分に搭載されている機械だと考える坂口さんの現実脱出論を読むと『徘徊タクシー』や『蠅』などの小説で書かれているフィリップ・K・ディック的な多層な、幾つかのレイヤーを行き来する物語がなぜ書けるのがわかった気がした。つまり諸々と納得だった。



監督・今泉力哉
キャスト・谷桃子(鬼灯ハル)、前野朋哉(鬼灯吾朗)、佐藤かよ(水野麻衣)、川村ゆきえ(楓)、古崎瞳(美咲)ほか





血の繋がらない姉に振り回される男子高校生の日々を描いた、五十嵐藍の人気コミックを実写映画化。母の再婚相手の娘で、血の繋がらない姉ハルと暮らす童貞男子高校生・鬼灯吾朗。セクシーで可愛いハルは、過剰なスキンシップなどで悪戯をしかけては吾朗を困らせている。吾朗もそんなハルに日々泣かされ、悩まされ、振り回されているが、実は2人は互いを思い合っていた。そんな2人の関係を、吾朗の同級生・水野は怪訝(けげん)に思っており……。「こっぴどい猫」「サッドティー」の今泉力哉監督がメガホンをとり、人気グラビアアイドルの谷桃子と、映画監督の顔ももつ若手俳優前野朋哉が主演を務めた。(映画.comより)


 原作はタイトルしか知らなかった。今泉さんの作品は『サッドティー』からだけど間のうまさとか作品の空気はずっと観ていれる感じがしていて笑いもかなり起きてた。観ていれる感じはするがちょいと長い気はしたのは結論見えてるからつうのはあるかな。
 主演の女の子がタイプかじゃないかでドキドキするかはしないかって問題はあるんだよなあ、こういうシチュエーションものは。僕は主演のお姉ちゃんの女優さんタイプじゃないのであまりドキドキしなかったんだよな、これは好き嫌いだからどうしようもないが。
 あとはやっぱりもっと短くしたほうが良かった気はする。逆みゆき設定だし最終的な終わりは予想を裏切る感じはほぼないだけにもっとテンポよくやったほうが余韻も残っていいではないかと思う。家族という部分を丁寧に書くのは今泉監督の想いもあるのだろうけど。