Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『涎』

 舞台の袖にいた。学校の体育館とかで行事の時に使うパイプイスが置かれていて僕は座った。すると顔見知りが数人やってきて置かれているイスに座った。その人たちは中学や高校の同級生だった。なぜこんなところにと思った。
 ここは舞台裏だが舞台がわずかに見えるのだった。舞台に立っているのは園子温監督だったから。同級生たちがなぜここに来たのかまったく理解不能だった。意味不明だった、お前ら興味あったっけ?
 舞台上の園さんはどうやら普通にトークをして観客を沸かしていた。僕らは無言だった。僕が出る番というかタイムスケジュール的に僕はなぜか舞台に出ることになっているらしかった。しかし、なにを話せばいいのかまったく考えてなかった。なぜ僕は呼ばれたんだろう。しかし、こいつらはなにをしに来たんだ?
 ああ、気になるけど会話する事が特にないしもうすぐ呼ばれる感じだし、ああ、水分すいぶんを。とペットボトルを飲んだ。
 同級生が立ち上がった。だけど立ち上がっただけだった。僕も立ち上がって部隊に向かうと口からさっき飲んだ水が少し垂れた。


 目が覚めたら涎が出ていた。