Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

五臓六腑

 善福寺川沿いで花見しながら専門の友達と飲んで。阿佐ヶ谷のザワタミで飲んで、山下の家で飲んでって十時間ぐらい普段一滴も飲まないけど楽しく絡みながらも飲んで最終的には山下が寝たから只石と二人でたこ焼きつつきながら飲んで、いつもみたいに只石と真面目な話しながら飲むという感じ。


 家に帰って二日酔いになると思ったから、しじみ汁を飲んで寝た。しじみ百個分のエキスが入っているってやつ。寝て途中で起きて寝て十五時間ぐらいの爆睡したけど二日酔いになってなかった。本当にしじみ汁って二日酔いに効くんだなって実感、五臓六腑。


 大人になった方が世間って上手くいかないしおかしい事がまかり通ってるのを知ってしまうし実感するけど、僕にとっては確実に今の方が楽しい。



 野島伸司脚本「未成年」


 「早く大人になりたいね。そしたら誰も文句は言わないんだろ。ふーん、そうでもないの? 大人は大人で大変なんだね。質問。だったら一体いつなのさ、自由に羽をのばせる時は…」


 「ガキの頃の運動会さ。ゴールが見えりゃ駄馬でも走るぜ。背中を向けて逆に走っちまうような、そんなすね方はもううんざりなんだ。とりあえず次のページをめくるっきゃねぇ。天国だろうが、地獄だろうが」


 「言い訳なんかまだましさ。人を悪く言うしか脳がねえ、チンケな自分に唾をしな。お前はつまり、誰でもねぇのさ」


 「知ってるかい。知ってるかい? これから何にもないとこ目指すのさ。知ってるさ。知ってるさ! そこにはきっと、ホントのことしかないってことを…」


 「もう一度やり直せたら。人間、誰でも一度はそう思うんだよ。もう一度全部チャラにして、今度はきっとうまくやれるさ」 


 「すべてのことに対して、他人と比べるような世の中が嫌なんだよ。例えばそいつの傷を探して、よってたかって開くような真似はやめて欲しい。そいつは痛みをかばうために、周りに攻撃的になるだろう。例えば彼女に、一つの価値観を押しつけないで欲しい。彼女は絶望して、一人ぼっちになろうとするだろう。そいつは俺より偉くねぇし、俺もそいつより偉くねぇってことさ。いい家に住んだり、いい車に乗ってるからって偉くねぇ。ただそいつらはそれが欲しかっただけなんだよ。東大出たからって偉くねぇ。オリンピック出たからって偉くねぇ。政治家だって別に偉くねぇ。ただそいつらはそうなりたかっただけなんだよ。努力しても駄目なことってのはあるんだよ。どうしてもビリにしかなれないやつだっている。人間はそれぞれ細胞ってやつが違うんだしね。第一さ、他人をけ落としてまで、人より上に立ちたいため努力なんてさ。ちっとも偉くなんかないんじゃないのかな。俺たちは車やテレビじゃない。他との性能を、嫌でも比べられちまう。そんな視線には、そんな社会にはもううんざりなんだよ」


LOST IN TIME - トライアングル