あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
昨日載せた日記のような、小説の一部はわりと長いので暇な時にでも読んでください。テン年代になりました。この十年期(ディケイド)で僕も三十路になっていくという区切りの年も向かえていきます。
寅年らしいのですが、東京の空は晴れ渡っていて満月が浮かんでいます。いつものように来客猫が「エザー、エザーくれ〜、エザくれないとグレて虎になっちゃうよ」と玄関にいたので魚肉ソーセージをやりました。
豪徳寺説/江戸時代に彦根藩第二代藩主・井伊直孝が鷹狩りの帰りに豪徳寺の前を通りかかった。そのときこの寺の和尚の飼い猫が門前で手招きするような仕草をしていたため寺に立ち寄り休憩した。すると雷雨が降りはじめた。雨に降られずにすんだことを喜んだ直孝は、後日荒れていた豪徳寺を建て直すために多額の寄進をし、豪徳寺は盛り返したという。
和尚はこの猫が死ぬと墓を建てて弔った。後世に境内に招猫堂が建てられ、猫が片手を挙げている姿をかたどった招福猫児(まねぎねこ)が作られるようになった。
その後深夜四時過ぎに皆既月食を見る。部分月食が正しいのかな。。
サカナクション 「三日月サンセット」
2009.7.10 Baroque@ageHa "三日月サンセット(FPM EVERLUST MIX)
↑サカナクションの山口君の隣にいるのはDragon AshのATSUSHIさんじゃないか〜、今年アルバムは出るのかな。
(LIVE) Dragon Ash - Just I'll Say
朝の九時過ぎに目が覚めたので散歩がてら近所の三宿神社に初詣。願い事はただひとつ。神社は少し高い場所にあるのでいつもの町を少し見下ろせた。世界はゆっくりと新しい一日を向かえていて、優しい日差しが差していた。動き出せば何かが始まるし、何かが終わる。
新年一発目の読書は三島賞受賞した佐藤友哉「1000の小説とバッグベアード」を。「鏡家サーガ」とはニュアンスが違い、読みやすいというか「鏡家サーガ」にあったブラックな影のようなものが強烈にはなく、文芸誌の感じ、メフィストじゃない感じ。「鏡家サーガ」のイメージが強かったのだがこういう感じは好き。
星野智幸「目覚めよと人魚は歌う」と佐藤友哉「1000の小説とバッグベアード」を続けて読んだけど「三島賞」受賞作品はどうも合うらしい、というか好きな感じのものが多い。古川日出男「LOVE」、青山真治「ユリイカ」、中原昌也「あらゆる場所に花束が…」等この数年好きになって読んでいる作家さんは三島賞受賞している。
古川日出男さんは四月ぐらいに「LOVE」の続編「MUSIC」を刊行する予定。村上春樹「1Q84」のBOOK3が四月頃に刊行されるらしいが、僕としては「MUSIC」に期待と言うかそれが一番読みたい。「MUSIC」は新潮社から出るらしい、「LOVE」の文庫も移行して新潮文庫らしい、と聞いているので新潮社の作品をたくさん読む事になりそうだ。
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Radiohead - Lift Pinkpop´96
生かす事、殺す事、生きる事、死ぬ事、
世界中で孤独な生死が寄り添って、互いを舐め合う。
傷を舐め合うのか、拡げるか、抱き寄せては背中を刺す。
それとも単なる孤独からの隠れ蓑か、忘却か、
性器を舐め合い、一時の快楽に溺れるか、
白濁としたその想い、純情なその願い、
喜びの咆哮、哀しみの嗚咽。
覚悟という輪郭が、生死をより強固に仕立て上げる。
突如襲われる死という刹那、神が与えた試練などない。
神は人が造り出した自分自身のフィルター、
自己批判、弁明、崇拝、正当性、虚偽、享楽の様相。
自分と他者の関わり、言葉、行動、思考、快楽、悲壮、
孤独は自分を守り、自分を傷つける。
ここではないどこかへ行けないことを
知りながらもバスジャックをするような、
救われないとわかっていても天に願うような、
抱きしめても実感が沸かないような、
想いが疾走して肉体を置き去りにしていく。
無意識に生きるのか覚悟して意識的に生きるのか、
どっちが幸せなんだろう。
「真説 ザ・ワールド・イズ・マイン」 4巻の僕のレビューより
真説 ザ・ワールド・イズ・マイン 4巻 (ビームコミックス)
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