アーシュラ・K・ル・グィン「世界の合言葉は森」を読んでいるが中々進まない。アーシュラ・K・ル・グィンは健在で今年八十歳でSF界の女王と呼ばれ、「西の善き魔女」とあだ名されている人みたい。今調べてみた。
あとファンタジー小説としては「ゲド戦記」があるみたいだ、と言う事は僕が知らなかっただけで世界的にもすごく著名な作家さんだ。昔ジブリで「ゲド戦記」をやった時に本屋でミニ冊子版「ゲド戦記」をフリーで配ってたな、糸井さんがなんらかの協力をしてた気がする。
「世界の合言葉は森」と「機動戦士ガンダムUC」シリーズを併読してるけどどちらもあんまり僕向きじゃないというか読み進むのが遅い。伊坂幸太郎「SOSの猿」は買った日に読み終わってしまったけど読みやすい文体や好きな文体というものはある。前に読んでいた「夏への扉」は読みやすかった。まあ内容にもよるんだけど。これも修行と思えばなんとかページがめくれるわけです。マジでお借りしてる文庫は今年中に終わらないとヤバい、僕的に。
フィリップ・K・ディック「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」「流れよわが涙、と警官は言った」、川上末映子「ヘブン」、スティーブング・キング「バトルランナー」、米澤穂信「ボトルネック」、青山真治「Helpless」、スティーヴ・エリクソン「黒い時計の旅」、等買ったけど読んでない小説が溜まっている、いかん最近読むスピードが落ちている。でもハヤカワSF文庫残り五冊を年内に読み終わらないと溜まってるのに行けないなあ、併読した方が進むかもなあ。
西島大介「影の子供たちー世界の終わりの魔法使い」を読む前から西島さんの「アトモスフィア」を出た当時に読んで「影」っていうものについて多少考えてて。物語の構造だと英雄伝説みたいな神話とかには主人公に対しての「影」=「シャドウ」という反対側がいたりする。「スター・ウォーズ」のルークスカイウォーカーとダースベイダーみたいな関係。主人公である光が影を吸収して完全体になるか、倒して真なる自分に目覚めたりとか。
「摩陀羅」シリーズだと主人公であった摩陀羅の双子の兄である影王がまさしくシャドウで名前もまんまだけど、「摩陀羅 影」というスピンオフもあったし、そこでは転生した影王が主人公で後に小説となった「摩陀羅 天使篇」にもスクラップで体を再生した機会王こと光河光として登場。
影というのは光が失われた時に代わりの役割をするというイメージ。誰かがそれをしなくても代わりにする人間は何処かにいる。だから起きた事はなんらかの形で起きうるものであるという考え。「魔法なんて信じない。でも君は信じる。」での原稿が失われたこと、原稿自体は本体であり主となるもの、でもそこから漫画としてコピーされ大量に影が作られ読者の元へ。
コピーは影なのか、本体が失われてもコピーがその代わりとなるのか、あるいは代わりにならないものがあるとすればそれには何が宿っているのか、なんだかとりとめのないことを考えて。次に書きたい話が光と影の世界が入り交じってしまうような感じの、「アトモスフィア」のようにドッペルゲンガーが現れてから世界がねじれて混ざってしまうもの、主体が失われても代わりがいればそれは続くのかとか。
とりとめのないことを想像してみる。
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