Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「マイガール」

 借りたというか読めと渡された別マガ連載の「君に届け」の最新話を読んだ。正統派な少女漫画遺伝子を持っている漫画でアニメも開始している。今号の感想としてはこれで終わるべきですよねっていう。


 もはやタイトルの「君に届け」状態になって届いたらこの漫画終わるべきだろうと。人気作品なので終わりたかったけど終われないのか、主人公・爽子と風早の関係もこの先を描くとけっこうしんどいことが出てくるわけで付き合うまでの過程で終わった方が少女漫画の処女性は保たれそうなんだけども。


 作者がこの先の事も視野にいれて書いているのならなんら問題はないと思うし、書きたい展開があるのならいいんだろうけど、終われない状態になっているのならこの先は心配。実写化するとしたらやっぱり爽子は栗山千明だろうな〜。


 この漫画のある意味ですごいのは登場人物に悪い人がいないっていうこと。性善説とか性悪説とかじゃないけど、僕にとって優しい人は誰かにとって殺したいほどひどいやつかもしれないしという風に、人は対する人物にとって人格すら変わるものだと思う。爽子の周りはみんな彼女を温かく見守るというか支える感じ。


 この漫画の違和感はその辺りだけど、それを書くと読んでいる読者に現実を見せてしまうのであえて書いてなさそう。少女漫画はいかに読者に夢を見させるかという事だから仕方ないんだろう。そういう事を考えるとかつてそういう部分を飛び越えてセックスや世間を描いてしまった岡崎京子のような漫画家と少女マンガ家は何が違うかというと絵なんだろう。


 漫画家の書く線などが次第に固まってくるとその漫画家が作る物語のラインも規定されてくるような気もする。岡崎京子の書く漫画の中の景色や人物で「君に届け」を書いても何かが違うだろうし、たぶん彼女は書かなかったはず。
 「愛と資本主義」と自らの作品の中に書いた岡崎作品には少女漫画の先の現実を読者に向かい合わせていったような感じを受ける、まあその前の彼女の前の先達「花の24年組」「ポスト24年組」がいるんだけど。


 ゼロ年代初頭に「NANA」が流行って、少女漫画の中にもセックス描写とか関係者が数珠繋がりに性的な関係を持ってしまうような、サークルクラッシャー的な要素、演劇やバンド関係者に多いと思われるこの人間関係ぶち壊し装置がリアリティだったり憧れになって(ある種の「携帯小説的」な)受け入れられた作品の反動として正統派である「君に届け」や「青空エール」に回帰したってのが妥当な考え方かもしれない。


 あとは今テレ朝でドラマ化している「マイガール」の原作漫画のコミック四巻を一巻から読む。あらすじ:恋人を留学先の不慮の事故で突然失った青年、正宗と、それと同時に現れた遺児である実の娘、コハルとの心の交流と成長を、切なくも美しい情景描写で淡々と描かれている。というもの。
 絵がかなりキレイな感じでヒューマンドラマ的な内容。


 なんか「いいひと」を思い出した。ドラマの主演は嵐の相葉雅紀らしいが、原作コミックの感じだともう少し線が細くて背が高い感じかな。まあドラマを見ていないのでなんとも言えないが、予告で見た優香の役って誰だと思ったらコハルの母親役! まるで原作無視のホリプロごり押しで出したって感じのキャスティング。さすがだね、ジャニーズとホリプロ、大手プロダクションの力技。


 原作は非常に読みやすくていい話が多い。しかし、コハルがどこまで成長するまでを描くんだろう。続けようと思えばかなりの長期連載になりそう。


SUPERCAR - My Girl



 あとは「GIANT KILLING」最新刊12巻を読む。あらすじ:低迷を続けるETU(East Tokyo United)に一人の男が監督として迎えられた。男の名は達海猛、イングランド5部のアマチュアクラブを、FAカップでベスト32に導きプレミアリーグのクラブをギリギリまで追い詰めた手腕の人物だ。そんな彼に古巣のクラブが白羽の矢を立てた訳だが、チーム内は開幕前から騒動ばかり、果たしてこの起用は吉と出るか凶と出るか。というもの。


 サッカー漫画なんだが、主人公自体は監督というのが変わり種。キャラクターの配置も感情移入しやすい人やキャラ立っていて面白い人物が多いので物語に入り込んでいきやすい。サッカーの試合展開も面白いのでサッカー好きじゃなくても楽しめる内容。
 タイトルのジャイアント・キリングとは、「大物食い」や「番狂わせ」を意味する言葉である。スポーツ競技において実力差がある格上の相手に対し、格下が勝利を挙げた場合に引用される。日本人が好きな感じですね、今連載では監督の達海の選手時代の話が展開されているらしい。終わらねえぞそんな事してたら。一試合で一巻消化しちゃうんだから。スラムダンク化しちゃうっていう、スラムダンクってあんだけ長くやったけど三ヶ月とか数ヶ月の物語だったし。


 
 WEATHER Radio Programs ウインドアンドウインドウズ 第4回 (2009年11月1日)〜ゴリラ襲来、そして蓮沼執太ジャック!の回〜
http://www.faderbyheadz.com/
http://music.geocities.jp/shutahasunuma/windandwindows_no4.mp3 


 ↑「快快のゴリラがやってきた!!! ゴリラのコージ君、北川陽子さん」を聴こうとPodcastで。13日は休みにしたから久しぶりに池袋に行って快快のメンバーとゴリラに会いに行こうかな、三月のライブ以来彼ら見てないので楽しみだし、池袋でゴリラってあなたたち素敵だ。


『 フェスティバル/トーキョー09秋、に参加します!! 』
http://faifai.tv/faifai-web/2009/10/ni.html


 でこのプログラムの「ウェザーリポート」蓮沼執太 第4回 10月23日(金) at 渋谷O-nest 『フルカワヒデオ200ミニッツ』でインタビューされたのがもろに使われてた。終わった後に一緒に話をしていた仲俣さんと編集者の大久保さんと僕らの感想。
 仲俣さんの途中で抜けてラーメン食いたいけどカレー食った話とかね。あと自分の声を録音したのをスピーカーを通して聞くとまるで自分じゃないみたい、声って自分に聴こえている自分の声と実際に発している声にはなんかの隔たりがあるのかなとか。仲俣さんが最初と最後にちゃんとした感想を言われているのでそこの部分だけで充分かも。


 
 昨日はムサビで学祭があった「Life」ですが、僕はバイトだったので行きませんでした。行けなくはないが終わった後に飲み会あっても遅番バイトな僕は行けないのは辛いのでね、諦めました。


2009年10月25日「休日の哲学」Part6(外伝1)
http://www.tbsradio.jp/life/2009/11/20091025part6.html


 昔は土曜日学校昼間まで行ってましたね、週休二日になる前の時代は。帰って「吉本新喜劇」見ながら関西風お好み焼きを広島との県境だった岡山の実家で食べてました。岡山まではサンテレビ映ってたしね。
 「半ドン」だった土曜の午後の「ゆるい時間」は失われてしまったんだろうね、昼飯食ったら遊びに行ってたし。専門学生の時とかは休みが一緒だから撮影だったり遊びに行ったりとかできたけど卒業したらフリーな仕事してる人もいるし僕みたいなわりと自由なシフトなフリーターもいるし、土日休みの会社員もいるし映画学校だったからその方向で仕事している人は何ヶ月も拘束されて撮影現場いたりとか休みがテンデバラバラだからなかなか同じ休日って事にはならないよね。


 そりゃあ、一人で過ごす休日が増すわなあ。年末年始に忘年会とか新年会で集まらないと仲間って揃いませんね、休みが基本的に被りませんから。


 
 宇多丸さんの「ウイークエンドシャッフル」「5万円の行方を決めろ!叙々苑お食事券 GIVE or TALK!」は面白いな、いきなり知らない人から肉をおごられた人の反応って。叙々苑かあ、数年行ってないなあ〜。


 昨日なんでか急にMarvin Gaye「What's Going On」が聴きたくなって、前にiTunesに入れてたけどデータ消えてなくなっててもう一回借りた。なかなかMarvin Gayeの名前が出なくて苦労した、で棚のとこには隣にマイケル・ジャクソンだったからベスト借りてみた。きちんと聴いたこと今までなかったんだけど。聴いたらリマスターのおかげかめっちゃ音がよかった。


 「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」か「アンヴィル!夢を諦めきれない男たち」を観ようと思うんだがどっちにしようか。後者は確実に共感する部分があって終わった後にズタぼろになりそうで怖い。


Gaye, Marvin - What's Goin' On (LIVE - Midnight Special - 19

君に届け 9 (マーガレットコミックス)

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マイガール 4 (BUNCH COMICS)

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GIANT KILLING(12) (モーニング KC)

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聖家族

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