フィリップ・K・ディック「ヴァリス」をやっと読了。SF的な要素と神学的な要素が混ざっていてかなりSF初心者には難しい内容だった。わたしとファットとゼブラと過去現在未来が入り組んで同一人物をも混ざり合いながら狂った世界と自我が溶けたSF的な世界に神学のいろんな神や宗教的観念が出てくる、これはやっかいな作品だった。彼の作品のもっとスタンダードなSFを読みたいと思った。しかしこの作品の読み辛さは僕の教養のなさと結びついてるなあ。
でも、本編の小説は終わったけど、付録的な用語解説とかが百ぐらいある・・・、そこを読むといろいろ解決というか理解が深まるんだろうか。あとは訳者の後書き読んでみると「聖なる侵入」という「ヴァリス」の続編があるらしい、彼は、フィリップはこの「ヴァリス」二部作を書き上げて亡くなったそうだ、読むのはいつになるだろうか、その本に呼ばれた時がその時だろうけど。
今月は「小説 アトム大使」と「ヴァリス」を読了。予定だと今月はあと二十冊以上は読まないといけないぐらいにたまってる。借りている本はできるだけ早めに読んでお返ししないとそのままって感じになるのが凄く嫌だ。一日一冊読めるといいんだけどなかなか難しい、でもそれを続けたら読む力が付くのか内なる想像力が刺激されるのか、疲れ果てるのか。
古川日出男「僕たちは歩かない」文庫
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=200904000090
公式サイト↓
http://www.kadokawa.co.jp/sp/200611-05/
[ 内容 ]
深夜、気がついた。この東京には、26時間ある! 僕たちだけが、人より2時間多い世界に生きている。秘密を知る画家は、教えてくれた。死者は2時間の中に生き返る。雪の夜、僕たちは冥界に向かって旅立った!
↑短い掌編だけども世界観は昨日読んだ「デーモン」に似ているのかもしれない。古川さんが書く東京ってわりと冥界みたいな死後の世界とのリンクするような、異世界みたいな場所とのリンクがある。生きているのに死んでいるような、死んでいるのに生きているようなこっととあっちの世界を行き来したり、それは時間の数字の因果律の法則とかがキーになったりする。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーやプロデューサーのナイジェル・ゴッドリッチとともに結成したトム・ヨークのニュー・バンドが金曜日(10月2日)、LAのEchoplexで初パフォーマンスを行なったとmixiニュースに出ていた。しかし、この写真はどうだろうか、メンバー全員の写真あるとなんとなく雰囲気が伝わりそうなものだけど。「The Eraser」をバンドサウンドでやるとどうなるのかライブで聴きたい。
棚卸しで早めに上がって本屋に行ったら川上未映子「ヘヴン」が前よりも大きく展開していた。第三刷になったらしく帯の色が違うバージョンとサイン入りのが置かれてた。売れてるんだなあ、やっぱり。でも、サイン本がこの店にもあるってことはかなりの数のサインをしているってことだもんなあ、本を出しても相手にされないというか取り上げてもらえない人の方が多いから取り上げてもらえる人はこういう作業をすべきだろうな、環境的に恵まれているわけだから。だからサイン本とかイベント出たりしていくことでさらに売れていくって事は大事なんだろう。
昔、俳優の窪塚洋介さんが主演映画とかのキャンペーンとかでいろんな雑誌とか出たりしまくった時に主演は最後まで作品をアピールする義務があるんだって言ってた。そういうのと似てるのかもしれない。本を出したらできるだけアピールするってのは書き手にとっても大事な仕事で、それをしなくても売れるぐらいとか売れる人もいるんだろうけど、している人の方がなんか人間味とか本に責任があるような感じだ。
ファッション雑誌のとこにあった「GRIND」って雑誌の表紙が窪塚君とARATAさんでつい立ち読み。痩せないとやっぱりファッションに興味を持てないからしばらく買ったり読んだりしてないなあ、テレビで見たエリンギダイエット(一日エリンギを120g食べるってやつ)始めて五日ぐらいだけど体重は横ばいのまま、とりあえず一ヶ月やってみるつもり。
窪塚君もARATAさんも年的には何歳か上だけど若いなあ、まあ男前なのは昔からだけどメディアというか人前に出る人って老けない、見られる事はやっぱり大事で、意識する事で見た目にも差が圧倒的に出るみたいだ。
http://www.grind-mag.com/index.html
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