Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「鬼の跫音」

 ZAZEN BOYSのライブが九月にあるんだが。なんとですね一緒にやるのがですね、「最高の技と強烈な個性を放つ全身落語家・立川志らくスペシャルゲストに迎え、完全に腹の底からシビれ上がるMATSURI SESSIONを開催します。」とのこと。


 詳細はマツリセッション独演会 〜スペシャルゲスト・立川志らく〜/9月4日(金)大阪・厚生年金会館芸術ホール/9月10日(木)東京・渋谷 CC Lemon ホール


 向井秀徳さんによると「ZAZEN BOYSは、9月にホールでのワンマンライブを開催します。そこで、スペシャル・ゲストに、立川流落語家・立川志らく師匠を迎えて、志らく落語とZAZEN BOYSによるマツリ・セッションを行います。志らく師匠の、マトモな奴はひとりも出てこない噺「らくだ」を見て、その狂った世界観とそれをアリとする自由な感性に、そしてまた景色を、匂いを、ニンゲンを鮮やかに描き出すワザに、わたしのハートは共振し、ビリビリと震えました。シビれアがったわたしは師匠に共演を申し込み、セッションを行うことになりました。このセッションは「ロック音楽×落語」ではなく、あくまで「ZAZEN BOYS×立川志らく」であります。ZAZEN BOYSの言葉とビートのウナリあげと、志らく落語の言葉とワザのうねりがカラミあい、異常非日常祭空間を作り出せたら、と思います。」


 これは行きますね、面白そうだもん。古川日出男さんと向井秀徳さんのコラボも観たかったけど観れてないし、ZAZEN BOYSを去年のワンマン以来観てないのでめっちゃ観たいし。


古川日出男×向井秀徳「ベルカ、吠えないのか?」
http://www.dax.tv/?item=2477


古川日出男×向井秀徳「Asobi」
http://www.dax.tv/?item=2478


ZAZEN BOYSSHIBUYA-AX 11/20
http://d.hatena.ne.jp/likeaswimmingangel/20081121


 道尾秀介「鬼の跫音」を読了。6つの短編からなる短編集にして第141回(平成21年度上半期)直木賞候補作品。この人の作品は本当に読みやすいのですぐに終わる。短編を読んだ感じは、乙一さんの作品を読んでいるような、短編集を読んでいる感覚に似てた。だからこの作品が直木賞候補になるんだったら乙一さんが短編集出した時に候補になんでなってなかったのかなっていう疑問が。ミステリの短編で仄暗い人間の内面を描いたりするとある程度は似てくるのかもしれないなあ。



 今回の直木賞候補は映画監督の西川美和さんや、芥川賞候補のテヘラン生まれのイラン人女性で神戸大学工学部卒で同大学院を修了しているシリン・ネザマフィさんや劇作家の本谷有希子さんが候補なので「美女揃い!」みたいに盛り上げようとしている。まあ、話題が何にもないよりはマシだと思うけどね。


 西川さんの「ディア・ドクター」のアナザーストーリーである「きのうの神さま」というのは読んでないけど今日は「ディア・ドクター」を観に行くつもり。映画館が日曜に「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を観たヒューマントラスト。昨日金曜に日テレで「序」がしたので土日はまた新規の客が映画館に足を運ぶだろうから上の八階はかなり混みそう。


ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」+「文化系トークラジオLife
http://d.hatena.ne.jp/likeaswimmingangel/20090629


 先週の公開の前に「序」を放送しなかったのはよく考えれば当たり前だなあ、公開初日からの最初の一週間はコアなファンがつめかけるから宣伝を無意味にする必要はない。リピーターも多いけど新規の客が興味を持って第二週から足を運べば、また話題になってブームみたいになるとさらに客数は伸びるという計算なんだろう。


相対性理論−テレ東


 でも、元々テレ東のアニメだったんだけどなあ。ジブリを抱え込んでいる日テレが宮崎駿のある意味で弟子である庵野秀明氏の「エヴァ」というかカラーを取り込むのはどうなんだろうなあ。エヴァ使徒を捕食したように日テレがカラーを捕食か。


 昔、幻冬舎から出た「THE END OF EVANGELION―僕という記号」という庵野さんの本は旧劇場版とは違う顛末が描かれていて本としても出来が良かったけど文庫化としないなあ。


 大塚英志×西島大介「試作品神話」が文庫化。
http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_detail.php?pcd=200905000225


 「ハロー」と僕達の頭上で神様は言った。牛乳、月の砂、神様の卵……少年たちはその夏、世界の秘密を知ってしまう。ひと夏の冒険を詩情豊かに描き出す、世界一かわいい絵本。待望の文庫化!ってあるけどこのハードカバー本自体がすごく薄いのに文庫化してたら「うすっ」って言うぐらいに薄くなるけど。


 同じ名前の「多重人格探偵サイコ」のその後のストーリーである(「摩陀羅天使篇」と同じく終わった後の物語、こちらは三巻で未完、おまけに絶版)ニュータイプで連載してた「試作品神話」をいいかげんに刊行してほしんだけど。もうすぐ「サイコ」自体も「ヤングエース」に移行して連載再開だけどもう最終章だから終わるだろうし。

ZAZEN BOYS4

ZAZEN BOYS4

ベルカ、吠えないのか? (文春文庫)

ベルカ、吠えないのか? (文春文庫)

鬼の跫音

鬼の跫音

きのうの神さま

きのうの神さま

THE END OF EVANGELION―僕という記号

THE END OF EVANGELION―僕という記号

試作品神話

試作品神話