Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「Big Town Rhapsody」

 人がいない給料日後の土曜、おまけに花見の買い出しもプラスされて混む混む、気持ちはFUCK OFF!で働く。まだ桜は満開じゃないだろうに、けっこう寒いだろうに花見とか鍋とかそういうことじゃないと飲めないからなのだろうか、あとガキに酒売ってなにか起きたら売った人間が懲役とか罰金とかものすごくタチの悪い法律がある。ガキが酒飲んでなんかしでかそうがぶっ倒れようがそいつの責任で売った側が止めたらよかったのにって問題でもないだろうに。


 調子ぶっこいて酒飲みたがる未成年は勝手に飲んでくださいって感じで、何か起きたら親とかに文句を言って欲しいものだ、売る側は糞であろうが人殺しであろうが客には物を売るし、いちいち年齢確認するのめんどくせえからタスポみたいに酒もそういうカードにしてくれないかなって思う、買う人間はめんどくさいだろうけど売る側のリスクはなくなるし。


 結局の所客は企業の思惑に動かされていく。エコバッグって本当にエコなのか問題もそうだけど、ただ企業側がナイロン袋買う金を節約したくてそう言ってるような気もするし、おまけにエコバッグを買ってくれたらその分利益出るし、あとうちみたいにレジで店員が袋に入れる店でエコバッグ出されて商品入れる時に思うけどエコバッグってたいてい小さい、入れ辛い、もっと大きいの持ってください、大は小を兼ねると言うよ。


 昨日はツタヤに行ってレンタルが始まったかなって思ってたRADWIMPSアルトコロニーの定理」と土屋アンナ「NUDY xxxremixxxxxxx!!!!!!!! SHOW!」とあったら借りようと思ってたAVがあったので借りる。なんか借りようと思ったものがちょうどあって悩まずにすぐに用事が終わるって快感がある。本屋を覗くとAV女優の大沢佑香が表紙の廉価版「名前のない女たち」があったので購入。前からAV女優のインタビュー本は読みたかったけど読むの忘れてたし、興味はあるよね、ネタにもなるし。


 帰って読んでみる本自体は2000年初頭ぐらいに出たもので出ている企画女優(何人も出てるやつの一人だったり、企画もの(いろいろあるけど)に出てる人)はもう見る事はない人ばかりだ。結局の所、単体女優(わかりやすく言うと飯島愛及川奈央みたいに一人で自分の名前で出てる人っていう定義でいいのか)になれる人は限られていて、今レンタルショップのランキングでトップ10に入るAV女優は普通にアイドルとして出ていてもおかしくないし、本当にそこら辺のアイドルよりも可愛かったりキレイであるのが事実。


 つまりは僕が最初に借り始めたのが十五歳の高校ぐらいからで田舎だったし個人経営だとユルいんだよね。その頃はふつうに可愛い感じの人とかだとすぐに売れっ子というか人気が出てたと思う。今はなりたがる人は増えているので逆に個人の一回のギャラは下がってるらしい、しかも単体女優になるのが難しくて企画女優になるしかない人が多数らしい。本によれば企画だと一回数万円程度らしい、となると普通のOLさんぐらい稼ごうと思うと月にかなりの本数をこなさないと暮らしていけないことになる。

 
 本を読むとかなり衝撃的なドキュメンタリーが展開されていてものすごく申し訳ないが他人事なので面白い読み物として読める。最初のホームレス女とかこの人の人生を実話で小説化したら絶対に読んだ人に嘘だって言われると思う気がする。蒸発した父の借金が膨らんで数千万を高校中退して風俗で返していってやがてAV女優になって、おかあさんと兄弟姉妹が9人いて家がなくて家族みんなでホームレスだった時期があって、初体験がレイプでその後に実の兄と関係を持っていて、その兄のことが大好きで、風俗で休まずに借金返済してたら狭い部屋の中で精神が壊れてしまってということがあった女性なのだが、「嫌われ松子」の松子さんよりも悲惨な実話だ。


 今読んでいる パウロ・コエーリョ「11分間」の主人公が売春婦なんだが、どうも何かがかぶるだよなあ。性風俗ってのてのは太古から存在する最初のサービス業とも言われているけど、「11分間」の舞台を日本にしたら主人公はやっぱりAV女優になると思うんだよな。ちなみにタイトルの「11分間」ってのは主人公のマリーアが思う所のサービスが45分間あったら話したり脱いだりとか除けば脚を開いて実際にやってる時間はそのぐらいで人間が生まれるような行為はそのぐらいの時間だという彼女が書こうと思っている本のタイトルがまんまタイトルになっている。


 男がイッてしまうその11分間で人は60年とか(大病とか事故に遭わなければ)長きにわたる苦しみを感じながら生きる事になるのだということですね。一瞬の快感のために人は60年も苦しみに耐えて生きないといけないなんて!みたいな、そんな行為を人に見られるということはどういうことなのかとかをAV女優に置き換えるとできたりするのかな。それが生きる為ですってのがデカイとは思うけど生活が成り立たないと生きてはいけないだろうし、抱えてきたコンプレックスや家庭環境やあるいはあんまり考えてなかったするんだろう。


 「名前のない女たち」の感想で言うとサタミシュウの青春SM小説が売れているらしいが(読者の多くは女性らしい)こっちを読んだ方がきっといいんじゃないかな。こっちは人生が詰まってる感じ、まあサタミシュウ作品は読みやすいけどなんかすらすら読めて重さはないんだよな。
 サタミシュウの正体に関して書いた日記にトラッシュバックがしてあってその人の推理だとどうやら僕が聞いた人物と一致するみたい、でもその作家の小説読んだ事ないからなあ。


 ブリーズライトを買って鼻に貼ってみると確かに鼻腔が広がった感じで空気がしてない時よりも入ってくる感じ。朝家に帰ってからランニングに出てみた。Dragon Ash「FREEDOM」をかけて走り出した。昨日の京都のセトリは東京二日目と同じみたい、今回のツアーの基本セトリだと考えればいいかもしれない。


 「Intro」「Freedom」「Desperado」を聴き終わる頃には246を渡って目黒区の目黒川沿いをランニング、一曲飛ばして「Big Town Rhapsody」を、なんだかすごく朝に合う感じ、ライブでも千葉さんのパントマイムが印象的でかなり好きになったけど都会の朝日のサウンドトラックとして最高だな、右側にはまだ5分咲き程度の桜があって、左側にはなんだっけな、池尻ジャンクション?になるのかな、まだ工事中の高い壁があってまるでコンクリートむき出しのスタジアムみたいな外観。


 そのまま進んで旧山手通りを渡って中目黒駅に続く目黒川沿いを走る、やけにハトがいる、あとカメラで桜を撮っている人と数人の酔っぱらい、目黒川沿いは座り込んで飲んだりするような花見ができないので陣地取りとかしている人は皆無。まあ満開になったら道路が人で溢れて屋台とかもでるけど。一番いいのは川沿いのマンションに勝手に上がり込んで上の階から見下ろす桜が一番キレイ。まあ不法侵入だけど。


 
 二十数分もしないで中目黒駅の路線下まで行けたので折り返して「ギミー・ヘヴン」で江口洋介松田龍平が初めて会った赤い橋までなんとか走る、やっぱり体力が低下しすぎだと思う、昔は一時間ぐらいなら平気で走り続けれたのに。で歩き出して旧山手通り渡って池尻の方に行こうと思ったら目の前にニット帽かぶった人が歩いてて目が合ったので全体像と顔を見たら吉田栄作だった。バイト中は田中美保が来たので隣のレジにいた三上に言ったら知らないって言われた、ノンノ表紙じゃないか〜って言ったけどピンと来なかったみたい。こういう人って目を見たら反らさないんだよなあ、見られる事に慣れている感じがものすごくする。吉田栄作は若かった、なんか若かった、もう四十歳らしい、やっぱり人前に出る人は老けない。


 ランニングとダイエットが続かないのでどうしたらいいかと栄作と別れた後に考えながら歩いていた。そうだ来年東京マラソンに出よう!みたいな長期的スケジュールにしたらいいんじゃないかって思った。一年後だし、出なくても別にいいし、ただ出て走りきれるぐらいになるには継続的に走らないといけないし、そのぐらい走ってたら嫌でも痩せるしとこの計画はいんじゃないかって思った。


 今年の東京マラソンは誕生日だったので来年も誕生日だったら家でのんびりしたいので出ないだろうなって思って調べたら2月の第4日曜日に実施される見通しらしいので出れますね。それにコースが都内だし別に記録とかどうでもいいからiPod聞きながら走ってもいいだろうし、そしたら「Big Town Rhapsody」合うだろうなあ、銀座とかも走るし、ということで来年気が向いたら東京マラソンに出ようと思います、正確にはその体力が付いていたら、もっと言えばきちんと痩せれてたら出る必要なんてないんだけど。


 日曜の朝はわりとよく見る「ボクらの時代」のゲストが露木茂×山本文郎×鈴木史朗と早稲田出身のベテランアナウンサーだった。昔から早稲女問題はあったのかどうか、知らないけど。来週のゲストが市川海老蔵×小栗旬×藤原達也って今週はベテランアナウンサーで来週はイケメンって何この落差は? 正月に柄本明家族が出てる時もびっくりしたけど。この番組なにげにゲストが豪華。先週は渡辺淳一×村山由佳×西川史子だったし。


 土屋アンナ「NUDY xxxremixxxxxxx!!!!!!!! SHOW!」はリミックスだけどすごくカッコいい、これは聴くのオススメ。
 RADWIMPSアルトコロニーの定理」は歌詞見ないで聞いてると意外とわからん。「謎謎」のサビの部分はキャッチーだな、いいなと思った。「七ノ歌」の彼女が好きになってくれたこの顔を作ってくれたおとんとおかんに感謝ですっていう感じの歌詞はすごいな、「25コ目の染色体」での来世では君と僕は離れたくないから一つの命として生まれてこようって歌詞に近いぐらいすごいな。

 
 この人(ボーカルの野田洋次郎)の感性って最初はすげえ歌詞を書く奴だなって思って聴き始めたのが「RADWIMPS 3〜無人島に持っていき忘れた一枚〜」と遅いのだが聴けば聴くほど怖いと言うか、僕とはまるっきり違う感性だなって思う。来世って言葉が出てくるけど来世ってことは信じてないだろうし、たぶん、ひとつになって生まれようってのは本人はよくても相手の彼女は生まれ変わったら違う人と恋したいと思ってるかもしれないしとか思うとかなりの独りよがりな気もしてくる。


 恋愛のことを書いているんだけど恋愛ってわりと相手を鏡にして自分のことを好きでいたいと思う気持ちもあって自己愛の投影を他者の形を借りてしている部分がデカクて彼はそれがかなりデカイのかなって思ってしまった。
 で彼が若い世代と書くと自分がかなり老けているような気が、まあロスジェネ(もはや笑いにするしかない単語だけど)最後尾だから十代後半や二十代前半は僕よりも圧倒的に若いんだけど彼らがRADWIMPSを圧倒的に支持する背景には若者の自己愛が前の世代よりも増幅しているのかもしれないなあなんてことを思ったり、でも世代論じゃないよなとか思ったりする。


RADWIMPS「オーダーメイド」

アルトコロニーの定理

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NUDY xxxremixxxxxxx!!!!!!!! SHOW!

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名前のない女たち―企画AV女優10人の人生

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