Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「勝手に生きろ!」

 赤坂サカスではなく赤坂BLITZではDragon Ashのライブ二日目。休めなかったのでチケを譲ってレジ打ちをしていた。するとライブに行っていた知り合いから「昨日はホットケーキの代わりに何やったんですか?」とメールが。うおぉシークレットの名曲「Hotcake」をやっちゃったかあ、僕が行った日の「Life goes on」の代わりに。で最後は初日よりも一曲多く、「Viva la revolution」をやったみたい。
 二日続けていったみんなは泣いちゃっただろうなと思った。僕はパブロフの犬状態でこの曲がライブで流れると泣くKjを見てやっぱり泣いてしまう。だから行ってたら号泣してたと思う。でもなんだろうな、初日でかなりの充実感があって昨日軽めの睡眠を取って起きたら筋肉痛が遅れてやってきた。だから羨ましいんだけど二日目行けばよかったとは珍しく思わなくて最終のAXで楽しもうと思える。


 「Viva la revolution」のアルバムが出た時には高校生だった、それはもう十年前の二十世紀末のことで、あの年に、99年に彼らがブレイクしていき、椎名林檎が王冠を冠ってギターをかき鳴らして、宇多田ヒカル「First Love」が爆発的に売れたのが十年前だ。
 降谷建志椎名林檎が同学年であるということ、共にロックシーンに与えた衝撃の影響、どちらも本名を名乗っていないということ。次なる十年の区切りが始まる前に世に出ていく新しい価値観を持った存在は次の十年を背負い、象徴することが多いのかもしれない。だからこのゼロ年代の最後に年に彼らや彼女らのような人たちが一気に世に出てくれば次の十年を背負うかもしれない。

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 昨日はライブ後にブログを書いて寝たが六時過ぎに目が覚めた。どうも筋肉痛にはなっていなかった。いい加減に「モンキービジネス」に応募しようと思った短編を朝一で書いてみた。暴力と陵辱についてのレジでストレスが溜まった時に沸いた黒い部分の話。どう考えても知り合いが読んだら病んでると思われる内容の短いのを書いて、前に書いたやつのリライトして、その二つプリントして郵便局に行って送った。今回三月末までの応募締め切りが1月〜3月生まれと言う括りなのであと二つぐらい短編書いて送ろうと思う、だって一年後まで、「モンキービジネス」が続いてたらだけど応募できないから。


 で、ほぼ毎日行っているツタヤでAV借りて、本屋の方で「モンキービジネス」の責任編集している柴田元幸さんが翻訳したチャールズ・ブコウスキー「パルプ」を読もうと思ったらなかった。ブコウスキーは短編の二冊を何度も読んでて好きだけど他の作品も読みたいなって思って、ガブリエル ガルシア=マルケス百年の孤独」は読み始めたけどどうも馴染めないのでしばらくは放置することにしたので彼の作品を読もうと思ったのだった。で置いてあった「勝手に生きろ!」を購入した。一昨日のリフレインかっていうWBCを見るというフリーター生活丸出しな時間。終わってから軽めの睡眠を取って起きたら全身が筋肉痛になってた、ああ肉体が衰えている。

勝手に生きろ! (河出文庫)

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文化系トークラジオ「Life」
http://www.tbsradio.jp/life/index.html


 イベント「就活」で何を学ぶかPart1が配信。この日のイベントに手伝いとか行ってないのは、まずは川崎アートセンターで黒田育世×古川日出男『ブ、ブルー』を観に行ってたから。チケはだいぶ前に買ってたし。あと「就活」ということをしたことがないので行き辛い、のと今もしようとは思ってないからっていうのがあった。
 『ブ、ブルー』で隣にいらしたのはサブパーソナリティー佐々木敦さんで、「あれっ? ライフのイベントは行かれないんですか?」って聞いたら「就職したことないもん」って言われた。同じです、と激しく同意したが自分の今の立場を考えると軽く凹んだりもした。


黒田育世×古川日出男『ブ、ブルー』予告プラス追記
http://d.hatena.ne.jp/likeaswimmingangel/20090216


 休憩中に「勝手に生きろ!」を読む。すごく読みやすい、そして主人公・チナスキーはひたすらに酔いどれで仕事をすぐに辞めるし、警察にやっかいにはなるんだけど、ずっと短編を書いていてひたすら同じ雑誌に送り続けて採用されたとこまで読んだ。
 ブコウスキー節がなんともクールで猥雑で野蛮で肉欲的で反抗的で自分ってものを曲げない、普通にいたらダメ人間だと思うんだけどモノの見方が社会に従順でないとことかわかるし、それを書けるから世界で支持されるんだろうな、でも本国アメリカよりもヨーロッパの方が評価高いみたい。


 あとがきに書かれているけど「おれたちの社会では、選択の余地は誰にも与えられていない。八時間働くか、飢えて死ぬかだ。社会にがんじがらめにされてて、みんな恐怖から働き続ける。そこから逃れられるやつなんてどれだけいる?」って部分は今とても切実な、響く言葉だ。派遣村に行った人とか引きこもってる人はブコウスキー読んだら人生観変わるんじゃないかな。


 どうでもいいけど借りたAVの女優の希志あいのが見れば見るほどチャン・ツィイーに見えてきた。驚く発見。