送っていただいた「生き屏風」を読む。屏風に取り憑いたというかその絵の中にいる屋敷の主人の死んだ女房、燃やしたりするとの災いが起きそうなので県境に住む妖になんとかしてくれないかと主人から頼まれた妖はその女将に急かされるままに妖の世界で出会った人や鬼だった父の話を聞かせるという感じの内容で角川ホラー文庫だけど怖がりな僕でも読めた。
なんだか設定がそういうものだけど怖さよりもそういう妖の世界の話で文体も読みやすくてすらすら読めた。読みながらなぜか大塚英志「くもはち」を思い出してしまった。
- 作者: 田辺青蛙
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/10/25
- メディア: 文庫
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- 作者: 山崎峰水,大塚英志
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/12/22
- メディア: コミック
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つげ義春コレクション「近所の景色/無能の人」(第四回配本)を購入。とりあえずこの配本シリーズだけは押さえようと思って。読んだけど前に知り合いの人に借りた時に読んだ事あるやつが収録されていた。それにしても私小説じゃないけど私漫画的なこの感じってなんだろう。
確かに大塚英志がつげ義春の漫画をノベライズすることが小説を書く訓練になると自身の本に書いてはいたけど。それは大塚氏の近代小説とは私小説であるという前提から導きだされているんだが。前に読んだ時よりも「無能の人」がいいなって思った。多摩川を舞台にした作品も私漫画だけど。
「無能の人」も多摩川で石屋を始めた元・漫画家の男の話だけど、奥さんが旦那に「漫画書いてよ」ってあたりとかなかなか深いものがあるし。石が転んでいる多摩川で石屋をやるっていう辺りがなんとも荒唐無稽で自虐的な感じもして。途中から僕の父の趣味はサボテンなのだけど少し被ってしまった。
「無能の人」の父親のように何かを諦めて写真屋とかやって元手のかからない石屋をやっているとは違うけど、サボテンって超マイナーな趣味で。知り合いとかにいたためしがないし、家に一個とか育ててるとかとはわけが違ってビニールハウスの温室で何百とか千単位で育ててるようなおっさんで子供よりもサボテンが大事って小二の僕に真顔で言うような人だからその辺りの感覚が一般的でないところが石屋の親父と被ったのかもしれない。
- 作者: つげ義春
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/01/07
- メディア: 文庫
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ついでに読んでなかった「ユリイカ」の古川日出男特集の「川、川、川、草書で」を読んだらこれも舞台が多摩川だった!勝手に自分の中でリンクしてしまったけど。
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2006/07
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ヘビーローテーションで相対性理論「ハイファイ新書」を聴いているけど「四角革命」のサビのところの「しかく、かくかくかく革命前夜の〜」の部分がすごく脳内に残っていく感じでなんか変っ!だけど癖になる。
革命ツナガリで文化系トークラジオ Life」スピンオフ特番「2009年のチェ・ゲバラ」今回の特番のテーマは革命家チェ・ゲバラ。
http://www.tbsradio.jp/life/2009/01/post_96.html
前のイベントでも話してたけど僕の中でチェ・ゲバラのイメージって黒沢清「アカルイミライ」での最後の高校生だっけな、集団のやつらがチェ・ゲバラのT−シャツ着てたっていう、つまりは革命のアイコンとして消費される人だよねって感じです。
シド・ヴィシャスだってカート・コバーンだってロックのカリスマすらもアイコンとして資本主義は呑み込んで売るっていう皮肉。
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2003/06/27
- メディア: DVD
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革命って言葉は僕の中ではやっぱりDragon Ashだし、「Viva la revolution」なんかまさにね。
フェスの時に何万人が泣きながら観客にマイク向けて泣いているKjを見てさらに泣きながら「Viva Viva la revolution」って叫んでいる時はものすごい空間で世界がもっと優しく変わればいいのにって願うんだけどそれが叶う事は残念ながらなくて、世界中のみんなが唯一平等になるとしたら空から世界を一瞬で破滅させる核兵器が世界中に同時に落ちて来てみんなが空を見上げながら消し飛ぶほんの瞬間、その一瞬でしかないと思うから。
ライブで「Viva la revolution」を聴きながら歌って叫ぶその瞬間だけは希望が満ちてて、現実の中で戦っていこうと思えるし平凡な日々の中で心から嬉しくて誇り高い気持ちになる。
KjがMCでみんな毎日嫌な事とかあると思うけどこの瞬間だけは楽しんでくれって言う時に僕はこの人は嘘を言わないなって思うんだ。
[LIVE] Viva La Revolution / Dragon Ash
The Best of Dragon Ash with Changes Vol.1
- アーティスト: Dragon Ash
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2007/09/05
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The Best of Dragon Ash with Changes Vol.2
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