Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「わたしたちに許された特別な時間の終わり」

 映画『頓挫、6ヵ月後、3.24、25、4.1、対決?』宣伝週間ということで↓
http://d.hatena.ne.jp/h_tadaishi/20081110にて、友人・只石博紀のブログです。
 11月17日より原宿KINEATTIC(ホームページ→http://www.kineattic.com/)にてレイトショー。


 チェルフィッチュ岡田利規著「わたしたちに許された特別な時間の終わり」に収録されている「三月の5日間」を朝帰ってから読み終えた。帯に書かれているように『あ始まったんだねやっぱり戦争。』というようにイラク戦争が始まるその空気感が出されている。元々舞台だったものを小説化したもので第二回大江健三郎賞を受賞したみたい。


 イラク空爆のさなか、渋谷のラブホで四泊五日という内容なんだけど、彼や彼女が交互に語るような、時間軸が思い出したかのように前後したりするんだけど、その方がかつてあったはずの時間を物語っているような感じを受けた。
 劇作家の舞台を小説化したものほうが小説っぽいのはなんだろうなあ、作家が書いた批評の方が批評家よりもよくて、批評家が書いた小説の方が小説になっているみたいなことを聞いた記憶はあるが、それに近い感覚か?よくわからないけど、そんな感じかな。


 友人・只石もチェルフィッチュをテレビかなんで観てよかったというか興味を持ったって前にブログにも書いていて、「エクス・ポ」にも岡田さん連載してたりするから名前は知っていて。小説は前から出てるの知っていてなんか急に読みたくなって買ったのは、バイト中にTBSラジオ 文化系トークラジオ Lifeの「ポスト「失われた10年」に語るべきこと」をスピーカーにiPod繋げて聞いていてPart3の佐々木敦さん×森山裕之さんの対談の中で「三月の5日間」の舞台の話が出てきたのかな、確か。それで本屋行ってあったら買おうと思って行ったらあったから買ったんだった。


モンキービジネス Vol3.5 ナイン・ストーリーズ
http://www.villagebooks.co.jp/villagestyle/monkey/contents.html
 岡田さんでアマゾンで検索したらモンキービジネスの最新号が出てきた。次号は古川日出男氏は短編書いてないのだなあとちょいと残念。短編募集をしているので応募したいのだけど、応募資格が次の号が出るまでの誕生日、7月1日〜9月30日まで生まれとかだから3月生まれの僕が応募できるのはたぶん、1月1日〜3月31日までってことだから来年の4月に出る号のだと思うんだよなあ。最近なぜか短編を書いてみないかと言われたりするので短編には興味があって。僕が好きな短編作家だとレイモンド・カーヴァーチャールズ・ブコウスキーなんだけど、唯一好きな外国の作家って短編の巧い人なんだよなあ。

わたしたちに許された特別な時間の終わり

わたしたちに許された特別な時間の終わり

モンキー ビジネス 2008 Fall vol.3.5 ナイン・ストーリーズ号

モンキー ビジネス 2008 Fall vol.3.5 ナイン・ストーリーズ号