Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

新訳「ナイン・ストーリーズ」

 夕方雨は止んで、部屋で読みかけの「モダンタイムス」の途中まで、ようやく「呼吸」と繋がり始めた。
 ドアをノックする音、めんどくさい、何度も覗くが夕闇ですでに見えず、あるいはあえてドアの前にいなかったのか。
 開ければ新聞勧誘のおっさん、めんどくさい、勧誘。なんか良い人ですよみたいなアピールいらないし、嫌な想い出あるんで取るつもりないですと言った。まあ会話上、住んでたのが調布だったことを言うと納得する。前に来た他の新聞の勧誘も調布でというと納得した。


 上京後最初に住んだのは調布市の最寄り駅が柴崎駅のとこだった、二階建ての階段の横の二階の角部屋で、ロフトが点いているので天窓からいらない採光のために電気を点けたらいるのモロバレ。


 ドアを何度も開けるまで叩くので、いらないと言い放ってドアを閉めた。取るつもりはなかったし、新聞を読むつもりゼロだし、その十数分後、またもやドアを叩く音、開けろ、コラーみたいな嫌な言葉でドアをドンドン叩く、いるのはバレているので少し開けたら足を玄関にいれられ閉めれない状態、でいたのはどう見てもチンピラにしか見えない、おっさん。


 罵詈雑言を吐かれて、少し話すとイントネーションで西日本の出身だとわかったらしく、急に態度を変えた、大阪からいろいろあってこっち来てオヤジに世話になってるんだみたいなどうでもいい話をされ、二十分以上足を玄関に入れられたまま威圧感を与えられ、アウト。その後契約が切れそうになると来る、一番酷かったのは自分が使い込みしたので日経を形だけで取ってくれた自分に金が入るので頼むと言われる。意味わからん、あのおっさんの名言は「新聞はなあ、インテリが作ってヤクザが売るんだよ」だったなあ。


 まあ、引っ越す理由は壁が薄くて隣人と揉めてたのもあったけど、勧誘が異様に来るということがデカかった。問題にはなってたらしいけど、引っ越す前ぐらいに朝日新聞多摩地域の営業所のおっさん(きちんとスーツを来た)が謝りに来た。クレームがすんごかったらしい、まあ当然。世田谷に越しても調布は酷かったからなって言われるぐらいだからなあ、基本的に勧誘しにくる奴って人として扱わない事が一番だと思う。新聞にしろ宗教にしろ押し売りにしろ、人の家にまで来るやつはろくでもないことしかしない。


 「流星の絆」第二話をのんびり見る。現在・過去を行き来する展開はクドカンも得意な所だろう。まだ序盤戦は主要人物の関係性と過去の事件のことを小出しにして、現在に繋げている感じ。後半戦は逆にかなりシリアスな展開になりそうだ、強弱をつけるために最初の数話は明るさとか出している感じ。
 戸田恵梨香は前回のロリータのコスプレ、今回もなキャバ嬢みたいな化粧と後半の看護婦って毎回コスプレすんのか?
 後半の高山の入院のくだりはクドカンの悪ふざけが出てるなあ。いいなあ、タイガーアンドドラゴンのノリだなあ。

 
 予告を見るかぎり三話から一応展開としては動くみたい、柄本明さんが出てくるのかあ、まあ犯人なんだろうなあ、顔つき的にも役割的にもあのぐらいの役者さんじゃないとダメそうだし。で本屋に今行くと「流星の絆」の本のPOPとして今回のドラマの主役である三人(二宮和也錦戸亮戸田恵梨香)兄弟妹の写真にフレーズが兄貴、俺たちの妹が仇の息子に本気で惚れてるぜみたいなことを書いてある。そういうの書いたらネタバレなんじゃと毎回見る時に思うのだけど。


 この手のドラマは犯人わかってても問題ないと言えばない。自分たちで親の仇を取る為に殺そうとするけど、妹がその息子に想いを持ってしまったり、殺す、殺せないの葛藤や、妹は血が繋がってないだけに兄弟がどう動くか想いになるかとかに重点を置かれているだろうから後半戦に入っての各登場人物の思惑とすれ違いをどう描いているのかがいいドラマになるかどうかだなあ。
 二宮の演技はすでに認知されているので期待値はどうしても上がるが、彼は物語を引っ張って行くだろうから、錦戸のキャラがけっこう揺れ動きそうだし、今回のドラマでわりとキーマンな気がするが、役者として完全に化けるかな、今の所はおちゃらけキャラだけど後半シリアスな演技で魅せれるか。戸田恵梨香はちょっとわかんないなあ、仇の息子に惚れてるのが嘘くさくなければ成功だろうけど、そこ次第かなあ。


 三浦友和×柄本明のバイプレーヤー同士の絡みがドラマを深くしていきそうなので、そっちのほうが楽しみだけど。


 本屋でモンキービジネスvol.3サリンジャー号があった。サリンジャーは「ライ麦畑でつかまえて」を途中で面白さがまったく感じられなくて読むのやめた、「ライ麦畑でつかまえて」を元ネタに使った大塚英志リヴァイアサン」の電撃文庫の最後の「小麦畑のキャッチャー」は読んだ記憶はあるけど。
 この号は柴田元幸氏の新訳の「ナイン・ストーリーズ」収録なのでいつかきちんと読もうかな。
 今回のモンキービジネスの表紙のデザインはかなりいいんだよなあ。

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)

リヴァイアサン (電撃文庫)

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モンキー ビジネス 2008 Fall vol.3 サリンジャー号

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