Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「三日月サンセット (FPM EVERLUST MIX)」

 文化系トークラジオLifeの番外編「charlieの新刊をめぐって」が以下の公式サイトから配信されている。
http://www.tbsradio.jp/life/index.html


 数日前にcharlieこと鈴木謙介著「サブカル・ニッポンの新自由主義 既得権批判が若者を追い込む」を読み終えた。まあ、僕のボキャブラリーのなさでわからない単語が多数あるのだけど、「charlieの新刊をめぐって」でchralieと斎藤さんと黒幕こと長谷川プロデューサーでのポッドキャストの話を聞いていると補講されている感じで、この配信聴いてから読んだ方がもっとわかるのかなと思ったりした。前回のテーマ「経済成長」にも関わってる感じだしなあ。
 2で取り上げられている松本哉鈴木謙介「さよなら下流社会」はまだ読んでないけど興味はある。素人の乱の名前はよく聞くんだけど未だに触れたり読んだりそこの人と話したことないからどういう感じなのか、感触がないなあ。


 新潮11月号に掲載されている古川日出男「大竹信朗のアトリエ」という短編を読む、「ボディ・アンド・ソウル」をここ最近読んでいるせいか、読んだ感触としては似たものを感じる。古川さんの私小説的な部分が被るからだろうけど。私小説だけどフィクション的な部分とが共存している、きっとそういう作品が僕は好きだ。私小説でありながらもフィクションであるというもの、大塚英志作品だと逆でフィクションの中に現実が混ざり込んでくる。
 大塚英志の漫画が小説が展開されている世界観の中にイラク自衛隊派遣みたいな現実がいきなりぶち込まれる、読者いきなり虚構の世界から現実を突きつけられる。これは大塚からのある種の自己嫌悪にも似た、虚構の世界に逃げても現実はこうなってるんだ、きちんと向かい合えみたいなものが感じられる。大塚英志の出版社とケンカして連載途中止めみたいなお家芸みたいな彼の性格をよく現している部分だと思う。


 iTunes StoreサカナクションのRemixの「三日月サンセット (FPM EVERLUST MIX)」「サンプル (cosmic version)」を購入した。サカナクションは北海道のバンドらしい、僕の最初の感想はフジファブリックに似てるなあという感じだったのだけど、「白波トップウォーター」は詞が凄くいいなと思ってからちょっとずつ聴くように。「NORTHERN EDGE」TOUR’08というのにサカナクション / シュリスペイロフ / monobright / sleepy.abの四組が出るのに行く予定、四組とも北海道のバンドなのかな。monobrightは四人とも黒ブチ眼鏡の連中だったような、sleepy.abは最近聴いてけっこう好きな感じかな、シガーロスとかを思わせる。シュリスペイロフはまったく知らないのでライブ次第だなあ。サカナクションも一回も生で観たことないので、楽しみなライブではある。


 「Lifeの番外編 charlieの新刊をめぐって」の2での最後の黒幕のcharlieへのツッコミはナイス!  charlieの著者近影の男前な、女の子に可愛いと言われたいような写真にたいしての「charlieの自意識こそが問題」は巧い。

さよなら下流社会

さよなら下流社会

新潮 2008年 11月号 [雑誌]

新潮 2008年 11月号 [雑誌]