「藤沢ルーザー」 - Spiral Fiction Note’s diary

likeaswimmingangel2008-10-15

　アジカンのネクストアルバム「サーフブンガクカマクラ」よりの先行シングル「藤沢ルーザー」のシングルが出ていた。PVを見るとミュージシャンの道を選ぶかサラリーマンになるかという選択で、選んだ方の道が交互にでるわけだが。

　夢／現実／希望／平凡／諸々とどちらを選ぼうが生きていく上で平らなことなどないし、やりたいことをやるのが幸せだとも言い切れない、心の充実か、生活の安定か？

　昔「if〜もしも」みたいなタイトルのドラマをフジテレビでしていたような気がするのだけど。岩井俊二作「打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？」もその中で放送されたような気がするんだけど、のちに編集されて今に至るみたいな。
　あれはプールでの勝負で勝つか負けるかで後のことが変わっていくみたいな内容だった、奥菜恵がかわいい。そういう内容でいうと「ラン・ローラ・ラン」もそういう違う行動が後の結果を変えると言う話の内容だった。

　ASIAN KUNG-FU GENERATION - 藤沢ルーザー

　ちくま文庫より刊行されているつげ義春コレクション第一回配本「ねじ式／夜が掴む」を深夜のツタヤで見つけて買った。
　以前に知り合いの人につげ作品は借りて読んでいたのだけど、家に欲しいと思っていた。
　なにせ、つげ作品の短編は煙のような夢が現実に迷い込む肌触り、というか読み触り、そして随所に話の中に取り入れられる性的な描写と夢の混ざり具合が絶妙で読み終わった後の空気感、読み触りが独特で、作家性が凄く濃密だ。
　大塚英志氏の「物語の体操」においてつげ義春をノベライズすることで近代文学を追体験しようというのがあった。したほうがいいのかなあと漫画を読みながら思った。つげ義春作品の語り口はやはり魅力的だ。