Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

秋風Birth

likeaswimmingangel2008-09-27

 うちのアパートは大家さんの敷地内にあって、僕のアパートは一階だけで前には女性限定の二階建てのアパートがある。毎度のようにやってくる野良猫(名前は強欲、ガメついから)とは別の前に見かけたある野良が窓際に来たのでにぼしをやった。


 外は寒気の為か風が冷たく秋の気配で、携帯で強欲を撮ろうと外に出たら何やら小さな鳴き声が聞こえるのでその方向へ行くと隣りのアパートの一階部分のベランダに産まれたばかりみたいな小さな子猫がさっき見かけたもう一匹の猫の母猫にすり寄っていた。その後にぼしを取りに行って戻ると母猫はいなくなっていて、4匹に見えるけど兄弟か姉妹かで固まっていた。小さいとかわいいものだ、冬を越せるのかなあ、だいたいこの辺りの子猫が全部同じような模様で似てるのは孕ませた父猫が同じなんだろうか?
 

 だとしたらこの辺りを仕切っているボス的な雄猫なのかもしれないな。自然界では子孫を残せるかどうかって、力がものを言うという哀しいまでのリアルがあって、弱者の遺伝子は残っていかない、未来に繋げる為に強さが残されて、産まれても成長できるとは限らない、自然界は弱肉強食だ。


 人間はそことは少し違う事になっていて、強さだけではないし、頼りなさが母性本能をくすぐって結びつく事も多々あるし、美男美女のカップルはそこまではいない。
 昔「特命リサーチ200X」とかで人間の手によって人工授精をして、生まれてくる子供の遺伝子的にデザインして生ませて成長してまたその子供たちがそれを繰り返すと自然的な人間とは違ってきて人間ではあるけど別タイプの生物になっていくらしい、優性遺伝子ばかりが結びつくとハイブリッドすぎて種が変化してしまうというようなことをやっていたような気がする。


 帰ってから気づいたが「ゆるせない話3」が深夜にやっていたらしい、なぜフジテレビきちんと宣伝毎回しないんだ、知らないままに終わって見たくても見れないぞ、初回の一回目しか見てないし。


 「僕たちの音楽」は録画しててさんまさん×BEGINを見た。僕が東京で最初にしたゲーセンのバイトの友達とカラオケに行くと「島人ぬ宝」を歌う、僕はこの歌を友人が歌っていて初めて聴いたんだけど優しい。
 Coccoの「ジュゴンの見える丘」も優しくて好きだけど。


BEGIN「島人ぬ宝」



 最近は森達也著「それでもドキュメンタリーは嘘をつく」と古川日出男著「13」を並行して読んでいる。


 映画は「アキレスと亀」を観ようと思っているがまだ観ていない、今日から公開の黒沢清トウキョウソナタ」の方を先に観に行きそうだ。
 「エクス・ポ」でのインタビューで黒沢さんが映画の中の長男は家族を守る為に米軍に入るっていう話があるんだけど、最後に長男から手紙が来て「この国で戦います」みたいなのが来るんだけど、設定としてはそれはアルカイダなんだよねって語っていて。
 米兵になった長男が考えて最後に家族を守る為にはあちら側(アルカイダ)に行ってしまったというウラ設定(映画ではそこまで言及してないそうだ、ただ手紙の書印はアメリカではないぐらいしかわからないみたい)は「アカルイミライ」にも繋がるアナーキーイズムでそれを知ると見方がだいぶ変わると思う。


 「アカルイミライ」「トウキョウソナタ」ってなんで全部カタカナなんだろうか?


それでもドキュメンタリーは嘘をつく (角川文庫)

それでもドキュメンタリーは嘘をつく (角川文庫)

13 (角川文庫)

13 (角川文庫)