大塚英志×山崎峰水「黒鷺死体宅配便」も早9巻。大塚英志×田島昭宇「多重人格探偵サイコ」よりもけっこう遅くに連載が始まったのにもう背中が見えてるよ。「黒鷺」が早いというよりも「サイコ」が遅すぎるわけだが。
大塚英志のお得意の民俗学を取り入れながら、プラス「都市伝説」のニュアンスも取り入れた「死体」に関する物語。
主人公たちの能力は「イタコ」「ダウジング」「ハッキング」「エンバーミング」「チャネリング」というメンバー構成。
この作品もある意味では笹山サーガの一つと大塚氏は言っている。
「多重人格探偵サイコ」「黒鷺死体宅配便」「探偵儀式」の3作(大塚英志原作)に警視庁の笹山が異なったバーション・性格で登場している。世界がリンクするというか笹山はある種の狂言回しみたいな扱いで主人公ではないが各作品の主人公に最も近い場所にいながら彼らに置いていかれる、あるいは見守るだけで話の一番重要な所には関与できない、あるいは関与しようとするがさせてもらえない役どころである。
この作品はわかりやすいので読みやすい。もちろん最後に向けての伏線は張られているが。
「黒鷺」もなぜか「サイコ」と一緒に「少年エース」から「コミックチャージ」に移籍した。
ヤンサンで連載されていた「おやすみプンプン」はスピリッツに移籍するらしい。
スピリッツ関係で言うと今月末からだったと思うが「20世紀少年」の映画のプロモーションがかなり大掛かりで展開されるだろう。観に行くつもりだけどどうなんだろう?
堤監督がむちゃくちゃをしてくれたらいいが、原作のような終わり方を取るならば、ぶち壊して新説・堤版「20世紀少年」をやったほうがいいと思う。
そういえば「多重人格探偵サイコ」ハリウッドで映画化ってすげえ前に言ってたけどどうなったんだか?
黒鷺死体宅配便 (9) (角川コミックス・エース 91-14)
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多重人格探偵サイコ (12) (角川コミックス・エース 23-29)
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