エクス・ポナイト VOL.2を渋谷 O-nestに行って観てきた。
タイムスケジュール
鈴木謙介 × 栗原裕一郎 × 仲俣暁生 + 藤原ちから 「ゼロ年代のJ論壇をめぐって」
フルカワヒデオプラス(古川日出男 + 植野隆司(テニスコーツ)+ イトケン(d.v.d) + 戸塚泰雄)
岡田利規 × 本谷有希子 + 佐々木敦 「リアルなものの行方」
d.v.d
古川日出男 × 円城塔 + 佐々木敦 「「小説」をヴァージョンアップする」
ヘアスタイリスティックス a.k.a 中原昌也+青山真治(LIVE)
って流れだったかな。六階のバーではDJが曲を流しながらお客や演者さんが話をしたり酒を飲んだり、飯食ったり。
五階では上記のTALKとLIVEがありました。
「路字」関係の仲俣さんやエクス・ポの編集もしている藤原さんとか顔見知りの人がいて、鈴木謙介氏ことcharlieもいたし、「Life」のディレクター鳥山さんもいたり、黒幕こと長谷川さんはフジロックに行ってるらしい。
酒を飲みながら五階の「ゼロ年代のJ論壇をめぐって」を聴く。難しい話だった、論壇と文壇とかワードが出てきて、たまにわかることとかね(大塚英志や都知事のことなんか)あったりして、藤原さんが普通に司会できてることがすげえなあって思い、charlieはいつものスタイルで、栗原さんという人はすごく距離感を持って話を聞いて話してたような、仲俣さんは寝ないで論壇についてブログで書いている雑誌についてのことを。いくらもらえるというお金の事なんかも出てたな。
そのまま続いてフルカワヒデオプラスを観賞。
モンキービジネス VOL.1 野球号に掲載された古川日出男さんの「怪物たち」を古川さん自身が言葉として吐き出す、音楽はそれに合わせて鳴る。古川さんの朗読は一言で言うと笑ってしまいます。
笑う理由それは凄すぎて。人間はもう自分の中にある範疇や想像を超えた時に笑うんだということ。時折笑みがこぼれてしまう、しかし顔は真顔だ、でも笑ってしまうんだ、凄くて。音が自ら入ってきて暴れる。
古川さんは完全なまでの表現者であるということは朗読ライブを観れば感じる、震える。古川日出男は言葉の獣だ。
終わって六階に戻って、ビールを飲んで関係者口から出てきた古川さんがいらしたので声をかけさせてもらう、すごく腰の低い方です。朗読の時の表情と違って優しい。少しお話させてもらう。
「リアルなものの行方」をのんびりして下に観に行くとすでに人でいっぱいだったので、諦めた。本谷有希子そんなに人気があったのか?でもいいんだ、次にやる永作博美主演舞台のチケット取ったし、舞台で観てやる。
charlieがDJしてたので横とかでビール飲みながら話したりする。DSでも繋げると音出せたりすんのね、知らなかったっす。スピッツとかストレイテナーとかロッキンの初日で観る可能性があるのが流れたり、KEMURIもね。
のんびりビールを飲んで、ビール、ビール、ビールで。
そういえば開場してすぐに藤原さんが作ったミニコミ紙「テルテルポーズ」を購入してた。
「「小説」をヴァージョンアップする」を聴きに行く、古川さん立ち位置とかも、円城さんの話し方もなんだかいいね。
古川さんは九月に出す「聖家族」が地元福島に関する長編で、自分を出すということや毎日10ページ書けるよ、で一年で3650枚書ける。
でも出し過ぎるとみんな読めないんだよ、所々の問題でそんなに本出せないらしい。470枚以上が俺の中の長編、450越えたらとかその微妙な辺りと言ってた。
円城さんは書かないと食えないしねえとかなんだかマイペースな人でした、とても文化系女子にモテると思われます。
彼のデビュー作読んでもうなにがなんだかわからなかった僕ですが、もう一度読もうかと思いました。
古川さんの立ち位置はやっぱり特殊な感じがするなあ、「聖家族」早く読みたい。
ヘアスタイリスティックス a.k.a 中原昌也+青山真治は、会場に行くと青山真治監督の名前があったわけでちょっとお得感もありました。「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」状態ですよ、浅野くんの変わりに青山さんがギター弾いてるという、ある種レアな感じもする。
途中で抜けてDJ.charlieのとこでのんびりしている。トーク行かなかったけど本谷さんが普通にいたけどマネさんか関係者さんがいたんで話す事もなく、かわいいっつうかきれい系な顔だった。
下で終わると一気に客が戻って人でいっぱいになって関係者同士があつまってトークアンドドリンク。芸術的なサロンって感じなんすかね、ようわからんが。
最後の方に「Life」のサブパーソナリティーの柳瀬さんも来てて、やっぱりムキッとしてて体育会系な感じはするね、まあ「Life」の兄貴的な存在だしね。
終電でほとんどの人が帰って、DJのやつに僕のiPod繋げてアナの「血沸き肉躍る」かけたり、ゆらゆらのリミックスとかFPMのCDのままに100Sからコーネリアス、くるりって感じで。
藤原さんが編集のことについて話してくれて「テルテルポーズ」に書いてる人たちについてとか教えてもらう。
青山真治さんに声かけて少しだけ話させてもらう、短編集「ホテル・クロニクルズ」の中の「蜘蛛の家」がすごく印象的にエロかったので監督に聞いてみた。「あれって実際にあった話なんですか?」「ほとんど嘘、一部は飲み屋のとこは実際だけど」「まじっすか」みたいな感じで。
僕が普段から観に行ったり読んだりする表現者の人が身近にいて話もできてなんだかお得だったなあ、楽しかったし久しぶりに会った人も多かったし、知らない人とも名前聞かなくても話してたしね。
自転車で渋谷から帰って三茶のツタヤで大塚英志「初心者のための「文学」」とか文庫本を買った。ああ、モンキービジネス VOL.1買わないと、「怪物たち」読みたい。
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