Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

光の速度で祈ってる

 最近どうも夢をあんまり見ないんだけど、こないだ見た夢は誰かを探してていろんな人に会っては話をしてといろんな所へ行ってて、最終的に学校みたいな所で昔好きだった女の子に話を聞いていたらそのうち怒られはじめて夢だけどやけにリアルな感じがして目が覚めた。


 ああいう夢はなんだろうなあと。その昔好きだった子とかは大人になってるわけで、何年も見てないから今の顔とか雰囲気なんてわからないのに、その子だと直感する、夢だけど。
 脳の中の記憶が勝手に想像で成長させたその子を作り上げて僕に見せてる。ある程度人間は思春期ぐらいには見た目は形成されるからそこから想像の範囲でしか変わらないものではあるけど、数年程度ならわかる範囲の。


 記憶は自分の都合のいい方へ脳が作りかえることがあるから、僕らが僕らのものだと思っている想い出も脳が勝手に誰かの物語や作品を取り込んで作り替えているかもしれない。


 と考えるとブログでも日記でも書いて数年後に読み返すと自分の中で起こったと思っていた真実と書かれた事実は誤差が出てくるのかもしれない。
 

 記憶と記憶、OMOIDE IN MY HEAD


 ぼくたちは何だかすべて忘れてしまうね by 岡崎京子


 FEEL YOUNG岡崎京子25周年記念読本がついていたので読んだ。
 僕は岡崎さんの事故後に知って読み始めたし同世代ではないけど、マンガに描かれているものは記憶のように読んでいる彼女と同世代ではない世代にも残る。それが彼女のセンスで後世に残る理由なのかなあ。


 浅田彰のコメントにもあって、読んで思い出したけど山田詠美はかつては漫画家だったことを、大塚英志書籍で知ったんだったけど忘れてた。


 山田双葉は山田詠美になったけれど、岡崎京子は永遠に岡崎京子のままなのですから。


 というコメントもなんだか意味深だ。きっと同世代の人には僕なんかよりもずしりと響くんだろう。


 連載を持つまでは岡崎さんのアシスタントをしてた安野モヨコは未だにヒット作を出して、旦那はアニメ界の巨匠・宮崎駿の弟子とも言える庵野秀明だったりとか超オタクな文化系な結婚してたりするし、あそこに子供できたら超エリートな文化系になるね。でも今体調不良で休んでるんだよなあ。安野さん。


 時間ってゆるやかに加速して残酷で優しいなあってなんとなく思う。


 まあ、フィールヤング買いましたけどね。収録されている短編「毎日がクリスマスだったら・・・」のために。これ連載されたの88年だった、小二だもんなあ、あの頃「セイントセイヤ」のアニメにハマってたよ。

gift (集英社文庫)

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リバーズ・エッジ (Wonderland comics)

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pink (MAG COMICS)

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ヘルタースケルター (Feelコミックス)

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ベッド タイム アイズ指の戯れ・ジェシーの背骨 (新潮文庫)

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脂肪と言う名の服を着て 完全版

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