Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「ご主人様と呼ばせてください」

likeaswimmingangel2008-05-27

 サタミシュウ「ご主人様と呼ばせてください」を読む。いわゆる官能小説の部類なのかな、帯にはSM青春小説第2弾って書いてあるけどSMと青春って一緒にしたら合わないなと思う。


 第二弾なので前作があるわけだけど読んでなくてもわかる内容、妻がウェブデザイナーと浮気をしてることを知った夫は浮気相手に接触し、妻との関係を続け、すべての行為を写した画像を指定したサイトにアップする様に命じるというストーリー。


 支配と隷属という関係を通しての男女関係、そして夫である「私」は支配と隷属で性的な関係を強めていく二人をさらに上から操る存在として二人の性関係をも支配し彼や彼女を奴隷のように従わせていく。


 描写とか性的な表現が出てくるので勃起させるか濡らさせるかができないとこの手の作品は意味がないと思うがその辺はクリアはできていると思う。女性も読みやすいと思うし、解説によればけっこう女性読者が多いみたい。
 ただプライドの高い女性にはオススメできないというか合わないだろう。ただ短いので1時間ぐらいで読めるので少し物足りないかもしれない。


 表紙と解説はAV女優・大沢佑香で、デビュー作「初花」から九鬼のレーベルから出てるものは見てるはず、まあ九鬼レーベルが好きなんだけど。
 この小説の作家サタミシュウはプロフィール上は覆面作家となっていて多数の著書を出している大物作家となっているが大沢佑香と知り合いの専門の友人によるとこのサタミシュウは本当に有名な作家だと教えてもらった、まあ彼の話が本当ならばの話だけど。

ご主人様と呼ばせてください (角川文庫)

ご主人様と呼ばせてください (角川文庫)