Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『皆殺しの天使』&『希望のかなた』&ベスト10

 イメージフォーラムで『皆殺しの天使』を数日前に観た。機材トラブルがあって上映開始時間になっても始まらずに10分ぐらい遅れて開始された。何度か繰り返される場面や、辻褄の合わない前後の人間の配置や行動、シュールレアリズムとフロイト精神分析、夢のような、というか夢でしかないような話。わかるかと言われたらわからないけど夢の枠がないようにこの作品も枠を持って捉えようとすると意味不明で終わってしまう、ややこしいとは思う。
 ユーロスペースで今年の映画納めの『希望のかなた』を観る。どこかのんびりとした人たち、登場人物同士の関係性や距離が朴訥としているようにも見えるけどなんだか優しい。観ながら今泉力哉監督作品が脳裏に浮かんできた。オフビートな調べというか年末に観るのには最高な感じだった。カーリド役の人が山田孝之さんにしか見えなかった。



 今年は劇場で66本+試写数本
ネオン・デーモン』『沈黙』『新宿スワン2』『アンチポルノ』『タンジェリン』『退屈な日々にさようならを』『たかが世界の終わり』『ララランド』『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』『バンコクナイツ』『3月のライオン 前編』『お嬢さん』『ケンとカズ』『コクソン』『ムーンライト』『はじまりへの旅』『ゴースト・イン・ザ・シェル』『T2』『3月のライオン 後編』『作家、本当のJ.T.リロイ』『帝一の國』『無限の住人』『スウィート17モンスター』『PARKS』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー vol.2』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』『マンチェスター・バイ・ザ・シー』 『メッセージ』『20センチュリー・ウーマン』『台北ストーリー』『美しい星』『ハクソー・リッジ』『忍びの国』『アリーキャット』『彼女の人生は間違いじゃない』『海辺の生と死』『銀魂』『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』『ベイビー・ドライバー』『パターソン』『少女邂逅』『スパイダーマン:ホームカミング』『幼な子われらに生まれ』『三度目の殺人』『散歩する侵略者』『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』『ダンケルク』『新感染 ファイナル・エクスプレス』 『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション 1』『亜人』『アウトレイジ 最終章』『ナラタージュ』『ミックス。』『南瓜とマヨネーズ』『おじいちゃん、死んじゃったって。』『ビジランテ』 『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』『全員死刑』『東京ヴァンパイアホテル』『ブレードランナー2049』『彼女がその名を知らない鳥たち』『パーティで女の子に話しかけるには』『エンドレス・ポエトリー』『最後のジュダイ』『皆殺しの天使』『希望のかなた』、試写『聖なる鹿ごろし』『殺人者の記憶法』etc.
 って挙げてみる。今年の僕の10本なんなんだろうなって改めて考えてみると1、2、3はほぼ確定なんだけどあとはわりとその時々で変わる気がする。『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』は僕が『グーニーズ』が大好きなんだけど、それと『スタンドバイミー』のダーク版っていうのもあるんだけど、劇場に連れ立って観に来ていた高校生や大学生たちがたくさんいてすごくいい感じだった。そうやって映画を観に来ること、若い世代が観に行ることで繋がっていくものを勝手に感じてしまった。そこから新しい世界が広がっていけばいいなと、海外の映画とかキング関係の小説でも映画でもと思うぐらい僕も十二分に中年だしおっさんなんだなって思った。十代だったら絶対に劇場で観たいと思ったしね。


1・『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。
2・『お嬢さん』
3・『ベイビー・ドライバー
4・『スパイダーマン:ホームカミング』
5・『新感染 ファイナル・エクスプレス』
6・『アンチポルノ』
7・『パターソン』
8・『南瓜とマヨネーズ
9・『20センチュリー・ウーマン
10・『退屈な日々にさようならを』