Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『BACON ICE CREAM』

 毎月やっている読書会が延期になったので渋谷まで出かけてPARCOミュージアムで今日から始まった奥山由之写真展『BACON ICE CREAM』を観てきた。
 舞城王太郎さんの『淵の王』装丁写真だとか最近だと『トリッパー』の表紙を見て奥山さんっぽいなと思ったらそうだったりしてなにか漂ってくるものがあってそんなにカメラマンっていう人達を詳しく知っているわけではないけど、近くで写真展とかあったら観に行きたいというぐらいのミーハーさはある。
 メルマ旬報チームなスタイリストの伊賀大介さんの所属しているというか会社のBandに奥山さんもいたりして地味に遠いようで近いといえば近い気もなんとなく勝手にしてた。
 500円だしまたフラッと行ってみようかなって思う。サイズの異なるプリントされた写真が置いてある空間というは不思議だ。撮影はOKだった。撮影したものを撮影するというのはもはやn次創作的な部分もあるけどSNSとか拡散されたほうが実は宣伝にもなるし、展示された写真をスマホとかで撮ったとしてもその空間の雰囲気やサイズや対峙する時の感触はやはり現実に観ないとわからない部分はあるから、という強さがあるよなって。



この写真が装丁に使われてたらたぶん手に取りそうだな、と思ったがなにかが懐かしいというか。




水際に行ったらモデルさんはたいてい季節関係なく浸かる




『ふれ』
ふれたのに
どこにもない
青い雫だけの連打の音
猫がブロック塀からジャンプしてくる
ふわっと舞う猫の毛がすぐに見えなくなる
時間という概念のようにあるようでない
見えなくなってどこにもない
あるのは想いぐらいだけど
ふれられないから不確かだ
あるべきところに収まっていない
ふれられたら
どこかにいってしまう