Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『三日月』

風が通る、いやその空間を通りゆく僕がいる
体温が下がっていく、だから皮膚感覚がマヒしていく
指先に血が通ってないような、ただの肉
重さすらも遠くにあるような
意識と身体が乖離していく感覚という感覚
ああ、冷たい風が頬を撫でていく死神の吐息
車のヘッドライトが照らすのは僕じゃなくて
傍にいる死神の大きな鎌の刃先
つるりと輝いて浮かび上がる
ずっとずっと彼方に飛んで行って三日月



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