園さんの絵本『ラブ&ピース』に収録されている「鈴木良一の闇」っていう私小説は以前に出ていた『怪獣文藝の逆襲』に収録されていた「孤独な怪獣」という小説とリンクというか繋がっているっぽいな。ちょっと「鈴木良一の闇」読んで泣きそうになった。
自衛隊の人が54人イラクから帰ってきて自殺しているというニュースがあったが、これはだいぶ前から言われていたしそういうこともあって僕は『帰還兵はなぜ自殺するのか』を読んでいたがこの本がもっと読まれればいいと改めて思った。今の時代に政府が暴走している総理大臣がやろうとしていることでいつか戦場で生き延びても帰ってきて死んだように壊れたまま生きることになる人たちが絶対に現れるから。この『帰還兵〜』はアメリカのイラクに派兵された兵士たちのその後のことと家族の事。『アメリカン・スナイパー』のラストで主人公がどうなったのか、彼はなんとか持ちこたえても彼の最後は帰還兵だった人と会う約束をして…、戦場で精神は壊れてしまう。それでも戦争をできるようにするというのならば『アメリカン・スナイパー』みたいな出来事はこの国でも起きるし、イラク戦争の時にすでに起きていたのだ。
僕はニルヴァーナだと『アバウト・ア・ガール』が一番好きですが『さよなら、ニルヴァーナ』第6章タイトルも同名ですね。
NIRVANA "About A Girl-Polly-Breed-Sliver-Love Buzz"
- 作者: 園子温
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2015/05/26
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (6件) を見る
帰還兵はなぜ自殺するのか (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)
- 作者: デイヴィッド・フィンケル,古屋美登里
- 出版社/メーカー: 亜紀書房
- 発売日: 2015/02/10
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (25件) を見る
- 作者: 窪美澄
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/05/28
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (17件) を見る