Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『百年「と」季節の記憶(仮)』


 吉祥寺の百年で『百年「と」季節の記憶(仮)』のイベントに行ってきた。友人の只石の『季節の記憶(仮)』夏編とトヨダヒトシさんの『ゾウノシッポ』を上映後に評論家の古谷さんを交えてのトーク。二作品ともマクロとミクロでいうと限りなくミクロの世界の作品だと思う。
 多くの人が共有できる大きな物語が失われた現在、個人の物語、個人の視線での小さな物語を観ることは実は他者の景色の中で自分の物語の景色に接続していくことだろうし身近な部分でもある。たぶん、マクロかミクロかの中間よりはどっちかに極端に寄ったほうが強いし届くんだと思う。
 ただ、自分でも体験できるかもしれない、見ることもできるミクロな作品世界は刺激が多いわけじゃない。淡々としている。只石が保坂和志さんの作品が好きだということも知っているから余計に保坂和志作品の世界を映像に置き換えていくと只石の映像作品に近いのだと思う。
 トークイベントはその辺りがやっぱり難しい。あと、あの椅子に長時間座ってると本当に腰が痛いw