Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『想い出がいっぱい』

 雑誌『SNOOZER』のクラブイベント『クラスヌ』を土曜の24時スタートだったのに普通に土曜のゼロ時だと勘違いしていたために金曜日を無駄に過ごしてしまいました。
 そんなわけで金曜は『うぬぼれ刑事』『熱海の捜査官』『モテキ』のドラマ尽くしとツイッター上で東浩紀氏の授業をカンニングした事を自分で言っちゃったやつに対しての東さんがRTしたことにより始まったツイッター上での軽い炎上?を見ながら過ごしてた。そのカンニング問題がヤフーニュースになっててさすがに笑ったが。


 でカンニングについての東氏のツイートの途中で彼の早稲田での授業の事がツイートされていた。


「ところでぼくの試験は、穴埋めが5点×8で40点、論述で60点だったのだけど、論述はこういう問題。純文学とライトノベルの差異について、以下のキーワードを利用して400字以内で説明せよ。「キャラクター」「まんが・アニメ的リアリズム」「大塚英志」「死なない身体」「『日本語が亡びるとき』」


 で僕は東さん宛に論述の答えを書いてツイートした。


いいね! RT @manaview(←これ僕) ラノベ大塚英志手塚治虫論で論じた死なない身体を持つキャラクターとまんが・アニメ的リアリズムによって成り立っている小説であり、純文学は近代文学私小説から発生し死にいく個を描いている。『日本語が亡びるとき』をどう入れたらいいのかなあ。


 普通に『日本語が亡びるとき』は純文学にかかるんだろうけどわかんなかったのだけど。東氏がRTして「いいね!」とツイートしただけでそれから一日ぐらいで僕のフォロワーが100人以上増えてた。
 どんだけだよ!とは思ったが思想だったりとかそういう業界での彼の影響力はやっぱデカイんだなあと改めて思った。


 土曜は昼間に友人のコヤッチとお茶。三茶のキャロットタワーの向かい側のキックボクシングのジムが入っているビルの六階のa-brigeってとこに。最上階でテラスは屋上だったり、そこでバンドが演奏してた。
 夜はキャロットタワーの壁にプロジェクターの映像を映し出してたりするらしい。壁際からだとキャロットタワーの世田谷通りではなく246や首都高が下に見えた。知ってる街の風景が違って見えて気持ちよかったので昼間からビール飲んだ。


 ああ、なんて素晴らしくてダメなプー太郎生活だろう。人生たまにはこういう時間は必要だ。


 コヤッチが言うには二、三年前の僕はこんがらがっていたらしい、何をしたらどうしたらいいかって混乱してたけど今はなくなったって。自分ではそんなに混乱してた記憶はないんだけどなあ。まあ、『プラネテス』でハチマキがもう一人の自分と対話してみたいな時期だったのかなあ、まあそれが過ぎたから落ちついたように人には見えるのかなとか思った。


 深夜になって代官山UNITに行ってクラスヌ。まあ、二回目なんだけど前回はライブでモーモールルギャバン観れてよかったし、DJも楽しくて踊った。今回はまあまた行きたくなってたのもあるがライブで気になっていたミイラズと踊ってばかりの国がライブアクトだったので。
 

 最初は編集長である田中宗一郎氏ことタナソウさんがDJして、田中くんも。『SNOOZER』だから洋楽が多いけどまあくるりとか曽我部さんとか髭とかも流れて『ばらの花』はやっぱりきちんと歌詞読んだ記憶ないけどそらで歌えてしまうわけで、お酒をどんどん飲んでいたわけで。


髭 ロックンロールと五人の囚人

↑いやあ、かかってテンション上がったわあ、クラブでかかったら最高にカッコいいわあ。髭元々好きだけど。


 で、二時間近くDJで踊ってミイラズのライブ。彼らはアークティックモンキーズまんまパクって出てきたしその事で叩かれてもいるんだけどまあそういう事はぶっちゃけどうでもいいわけで。


 だってゼロ年代以降に洋楽ロックフォロワーでもろにやって出てきた日本のバンドなんて少ないわけで、洋楽ロック市場は縮小されているし、いろんなジャンルが細分化して多様化してジャンルがクロスオーバーしなくなっている、聴く人は聴いているとしてもそれは音楽のマニアのごく一部だ。


 アークティックモンキーズ自体を洋楽聴かない人が増えてて元ネタ知らないんだからね。だから洋楽ロックまんまやっても邦楽ロックしか聴かない人にはわからない。


 学びの基本は『守・破・離』の法則。最初は先生の教えを忠実に『守』ります。そこで物事の基礎を身につける。それができたら次は、基礎を『破』りつつ、そこから自分の色をつけていく。アレンジができたら先生から『離れて』完全にオリジナル化する、それが『守・破・離』の法則というのがあって、全ての創作はこれに当てはまる。


 いきなりオリジナルなんてものはあり得ないし、アークティックのパクリだと言われる彼らがどうなっているのかが気になっていた。まあ歌詞の過剰さとか好きだけど。
 

The Mirraz/君の料理(レシピNo.2027)


 最初聴いた時の印象はラッドウインプスみたいだなあみたいな、早口でまくしたてるボーカルとかね。
 どちらも歌詞の内容的には「キミとボク」のセカイ系の感じで、ミイラズはそれもあるけど外部を持ち込んでそこで留まっていないなって思ってそこにしか可能性がないと思っていたので僕は好きだなって思った。


 自分の痛みをひたすら訴えて悲観的なものやそういうセカイ系とかなんかもういいっすわみたいなのが小説にしろ、音楽にしろ、映画にしろ、溢れまくったゼロ年代はもう終わらして、きちんと次に向おうよって思ってた。


 だから公演があれば観に行ってるパフォーマンスカンパニーの快快とかのハッピーでカラフルなポップさに憧れるから公演があれば観に行ってしまう。病んでるとか言ってても幸せになれないんだからハッピーな事を行ってやって体で表現してそっち側にいくのはすげえ正しい態度だと思うから。
 そんな快快はスイスのZKBというチューリッヒ市のメインバンクが出資している新人賞を受賞したらしい、めでたい! というかどこまで行っちゃうんだろうなあ、みんな機会がある時に観た方がいいよ、マジで。


 で、ミイラズのライブで感じたのは何か儚い感じがした。すげえ今自分たちの方向性を見つけて真似してた影響された部分から少しずつ脱してオリジナルに向っているのが伝わる、でも何か今にも崩壊してしまいそうなそんな空気がロックンロールの儚さが僕にはした。
 そのギリギリの所でやってるからこそ突き抜けれるのかもしれない。スタッフで手伝ってた友人のイゴっちとも話したがお互いに彼らを観てそう感じていた。僕はどことなくアートスクールみたいな、彼はヴァインズみたいな、どことなく崩れてしまう何かを感じた。メンバー間の何かで崩壊していくようなどことなく脆い何か。


 一番聴きたかった『シスター』はやっぱりセカイ系な歌詞だけどこんなラブソングは最高だなと思った。僕にも外部が必要だな、閉じられたセカイは蜜月かもしれないけどそこに可能性はやはりないから開かれていかないととか思ってしまう。


The Mirraz / シスター


 で、スミノフを何本か飲んで踊ってた。ミラーボールを観ながらもろもろ思案して、ずっと流れる音楽から物語を考えたり、なんだかこういう時間は聴いてる自分とそこから波及する何かを考えている自分が普通に同居してる。UNITの階段で座り込んだり寝転んで寝てた連中がいてもったいないなって思った。


 DJを挟んで踊ってばかりの国を。音源聴いたことなくて勝手にインストバンドだと思ってたけど全然違った。でも、出囃子がThe Album Leafだったからインストだと実際に聴くまで勘違い。。


Window - the Album Leaf


 ボーカルの声が艶があるというか個性的、最初はたまやゆらゆらが浮かんで毛皮のマリーズイエモンみたいな感じの気怠さも含んでて、それがリズム隊を交ざるとさらにいい感じになっていてちょっと浮遊してるみたいな感じだった。


踊ってばかりの国 「ハロー」 live (神戸スタークラブ2010/3/7)


 最後の曲がすげえよかったなあ、弾き殴るような感じでバンドのメンバーが一気に鳴らしてて。


 最後の方にタナソウさんがDJの時にThe Vines『Get Free』流して一気にフロアの温度が上がって踊り狂ってた。まあ、この曲短いんだけど。


Get Free - The Vines (Big Day Out 2003)


 で、6時半ぐらいに終わって最後はフィンガー5『学園天国』だった。


 『めちゃイケ』の500回スペで矢部さんが熱愛報道された青木アナネタでずっといじられているのはいない岡村さんの隙間を埋めるというか引き受けるためにそっち側にシフトしているような感じでコンビ愛を感じてしまう。


 『キラ☆キラ』で宇多丸さんが紹介してた島本和彦アオイホノオ』という漫画が面白い。読みながらけっこう何度も笑ったし、主人公の焔に感情移入もできるし。実際に島本さんの大学の同級生の庵野秀明氏も実名で出てきてるし、一巻の最後では対談してた。


 『週刊少年サンデー』好きには来ると思う。ここで僕がいう『サンデー』好きってのはサンデーを支える二大巨頭のあだち充先生と高橋留美子先生イズムの事。この二人がサンデーをずっと支えているわけだから。


 『ナイン』読んだ焔が「あだち充は○○○○の描き方が全然わかってないんだ」とかあだち充先生イズムで育った人は笑うと思う。高橋留美子先生は『めぞん一刻』が最高に好きです。あだち先生は『みゆき』『スローステップ』『ラフ』が上位かなあ。


みゆきED/H2O想い出がいっぱいフルコーラス版 SPECIAL MV

 野島伸司脚本『ストロベリーオンザショートケーキ』はまんま『みゆき』だったけどね。


 元AKBの子のAVを見てみたんだがAV業界でスターになりそうな感じがしない。この子よりも可愛くて巨乳の子はかなりいるし、まあ3Pとか道具プレイないのは次のために取ってるんだろうけど。作り手もこの子あんまり長期的に持つとは考えてないのかなあ。話題先行で初期投資+α回収したらいいみたいな感じもするだよな。

snoozer (スヌーザー) 2010年 10月号 [雑誌]

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