Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「泥の97年デビュー組」

 起きて用事をしていたら原宿ラフォーレミュージアムであった映画祭に行けなくなった。ぴあで買ったチケットが・・・。


 用事終わって寝る。起きて飯の材料買いに行ってツタヤに行って。読みたい新刊もなかったので家にある本を読もうと思った。帰ってから読みかけの大江健三郎「芽むしり仔撃ち」を読了。表現と言うか文体が古いので読みづらい、昭和33年の作品だった。


 1958年って・4月5日 - 巨人・長嶋茂雄選手、4打席4三振デビュー・8月25日 - 日清食品チキンラーメンを発売。世界初のインスタントラーメン・10月1日 - NACAがNASAに名称変更・12月23日 - 東京タワー完工式など。この年に生まれたのはCHAGE and ASKA、マドンナ、ジョン・カビラ安藤優子小室哲哉假屋崎省吾など。


 この年に大江健三郎「飼育」で芥川賞受賞。僕にすると1982年からがこの世界なので近過去ですらない。


 閉じられた世界あるいは隔離された世界での短い話だし、続きがあるようなオープンエンドな小説。
 「東京ミカエル」のモチーフとして読むとなるほどこうやって元あった作品からモチーフを使い新しい世界観を構築するんだなって思いながら読んだ。大江健三郎作品は読み辛いなあ、文章が難しくて、言葉は変化しているのってわかる。


 今の小説の方が読みやすいのは決まっている、小説は時代の変化をきちんと受けて変化するし、作家が意識的に文体を新しいものへ変化させていくから言葉は生き物であるから微細ながらも新陳代謝をしながら形をメタモルフォーゼしていく。


 「Life」のサイトにTBSラジオの「アクセス」にcharlieが出るって書いてあったので久しぶりに家でのんびりとラジオを聴く。スタジオゲストにホリエモン堀江貴文さんだった、この人の文章を「本人」で読んだけどやっぱり賢い人だなって思った。東大入ったからといういう勉強ができることと頭のいいことはうやはり違って、賢い人だ、しかしさらに賢い人や権力や大きな力の前が押しつぶそうとしてもきちんと抵抗する強さもある。


 「Life」で東浩紀さんも言ってたような気がするけど、がんばらなくても東大入れるやつとがんばっても入れないやつがいる。僕もムリだろう、の側だろう。人間の個体差の問題だし、美人かそうじゃないかって努力で越えられない問題があるのと一緒。でも勉強ができるのと頭がいいのはまた違う問題。


 国を作ってる連中のほとんどが高学歴の有名大学出なわけで勉強はできても頭いいやつが少ないから今こうなってるわけだろうと思う。頭がよくて自分で動いて判断できて、既存の概念でしか動けないやつをシカトするかそいつらをうまく使える賢さを持った人がいたらきっと自分から起業するのではないか。まあITバブルが崩壊してそれをなんとなく見ててさらに世界的に不況になるとそういう人間が減って会社に一生面倒みてもらいたい、働きたいって思う人間が増えるのは仕方ない、たぶん数年後デカクなる人たちは今がチャンスだと動いているだろう。


 堀江さんは選挙に出たことがあるので「選挙」という手段で、ホントに世の中は変わると思いますか?というテーマで話をしていた。けっこう「祭り」だってことを言っていた。キャラ的に立っている人がいないと選挙も盛り上がらないし、もうすぐあるだろう総選挙も結局出るのは同じような人たちなので盛り上がりにもかける。


 途中でcharlieが電話出演。堀江さんの「祭り」とcharlieの著書「カーニヴァル化する社会」での「カーニヴァル」がなんかシンクロしてる感じだったなあ。MCの渡辺真理さん&井上トシユキさんがcharlieに「選挙」ネタで振る事もなく、東さんがいれば盛り上がるネタなのに。
 最後の方で渡辺さんに「ぜひ今度はスタジオに」ってくだりでcharlieが本気でスタジオにっていうか渡辺さんに会いたい感じの返答のニュアンスが伝わってきてしまって笑ってしまった。



ポナイトが還ってくる!!!
http://expoexpo.exblog.jp/9848972/


 2009年6月21日(日)に毎度の渋谷 O-nestにてポナイト。
 LIVE:湯浅湾、detune.、虫博士バンド
 TALK:「豊崎由美の「社長室」」第一回公開収録! ゲスト: 山崎ナオコーラ/「都市と時代とサブカルチャー宮沢章夫×佐々木敦×大谷能生/「佐々木敦批判批判批判……」虹釜太郎+西島大介佐々木敦


 detune.が観てみたいのだが、毎回ポナイトの日は給料日前なので辛い、だって酒代がけっこうかかるし、物販買うとほぼ諭吉がいなくなる、悩む。


 「芽むしり仔撃ち」読了後は吉本隆明×大塚英志だいたいで、いいじゃない。」を読んでいた。
 「エヴァンゲリオン」のこととか、まあ発売したのが2000年だから前の劇場版後かな。宮台真司さんのことや庵野秀明さん、よしもとばななさんなどのキーワードが出ている、半分まで読んで「東のエデン」を。
 アニメ「東のエデン」を見ると次でもう最終回らしい、早っ! 
 この作品はわりと現代の問題を内包しているというか自覚的に取り入れている作品。あと一話で謎もほとんど明らかにはならないだろう、冬にはアニメの話のその後が劇場でやるらしいのでそこで解明されるんだろうか。
 しかしなぜオープニングがOASISの曲なんだろうか。


 今月末には「エヴァンゲリオン新劇場版破」公開、さあ庵野さんこの「祭り」にどうかたを付けるのか?


EVANGERION [HA] エヴァンゲリオン新劇場版破予告


 「アメトーーク」は「泥の97年デビュー組」だったのを録画したビデオで見ている、未だにDVD壊れたままでパソコンでしかDVD見れない、やっぱりAV見るのはビデオの方がいいんだが、DVDの早送りはなんか嫌だ、久しぶりに男優としてのチョコボール向井さんを見た、さすがプレステージやるな。


 で「泥の97年デビュー組」を見た。確かに「華の昭和47年生まれ組」とかがあるようにちょうど僕の十歳上、学年だと9上は芸能界の中でもトップクラス(ドラマでいうところの主演クラス)が多いし、82年デビュー組はアイドル全盛期に活躍したアイドルが多いし、82年生まれにアイドルが多いとかあるにはある。こういうものはなぜか存在するようで一人でも売れると周りが連鎖反応的に売れるってことがある、同じようなことをしている仲間内だと特に。周りも能力ないと売れないし世には出れないわけだけど、誰かが売れて世に出るとそこに顔を出す機会やチャンスが増えるのは事実だろう。


 でも、いろんなとこに顔を出すとかして本当はいるはずじゃない場所にいるだけでも意味はあるものらしい。実力はなくてのその場にいるだけでそこから後に繋がる機会が得れる事もある。何かが起ころうとする場所に本能的にいてしまうという嗅覚も才能のうちだと読んだ事がある。そこにいるというだけでも才能らしい、運だけならやがて淘汰される。嗅覚をいかに磨くか。

徹底抗戦

徹底抗戦

カーニヴァル化する社会 (講談社現代新書)

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