Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「nakano kill you」

 来週の木曜日にようやく赤坂BLITZ凛として時雨のライブで行く。赤坂BLITZは前の時に行ったことがなくて、新しくなってからも初。凛として時雨も初ライブ。タワレコで「Telecastic fake show」を視聴して一気にもっていかれてライブも取ったんだけどファン層が若そうだ。
 三人の醸し出す轟音と男女ツインボーカルが空間を引き裂くような叫びみたいな歌、それに負けないドラムのリズム、生で観るとどこまで凄いのかと今から期待。歌詞的に言うとやっぱりナンバーガールの後継者のような文学的な感じが最初に聴いた時から漂っている。


凛として時雨 Telecastic fake show / nakano kill you @ FRF'08


 月曜の「やりすぎコージー」の松竹芸能の逆襲でおすすめ若手芸人で出てた芸人ってよく考えると「あらびき団」と「レッドカーペット」に出ている人ばっかりだなあ、「レッドカーペット」にモンスターエンジンの男前な方の人が仁鶴師匠のものまねでMr.Children「しるし」を歌うのをしていた。でもモンスターエンジンは「M−1」に出るんだがどうも漫才のイメージがない。


 毎年「M-1」は楽しみにしてて。去年はトータルテンボスが優勝すると始まる前から思ってたら意外な伏兵がかっさらっていった。だけども、今年は順当にいけば笑い飯とキンコンが決勝に進出、どうも面白みにかける。他の芸人が決勝に行って優勝するようなポテンシャルがない。このままだと10周年ぐらいでいい区切りで辞めた方がいいのかもしれない。今までの王者で競わせて本当のキングを決めて終わったほうがいいのかも。
 去年、紳介さんが途中で今年やばいなあって盛り上がりにかけるわあって感じで、サンドウィッチマンが出てきてなんとか盛り上がったけど今年はどうもその感じがしない。


 来年の四月の大幅な改変でお笑い自体の番組も減りそうだ、ニュースやドキュメンタリーが増えて、タレントや芸人のギャランティーの高いお笑い番組は局から敬遠される、だから今よりもさらにしょうもない情報番組やバラエティが増えていくだろう。
 昔のようなお金のかかるコント番組はないだろう、となるとやはり「ごっつええ感じ」というある種最後の金がきちんとかかった面白いコント番組はより神格化されていくかもしれない。


 テレビから少しずつお笑い番組が減っていくとなるとお笑いを求める人はどこに流れていくだろうと思うとやっぱり劇場やラジオに行くのではないかと思う。劇場やライブでどれだけ客を集められるかどうかが芸人の本当の強さになるかもしれない。劇場のある吉本はやっぱり強いだろうけど他の事務所もライブなどを定期的に行っているのでそこで好きな若手を見つけるという人が増えるのかあるいは本当にマニアックなお笑いのファンだけがお笑いを好きだというようになっていくかもしれない。


 玉木宏上野樹里の主演で放送された連続ドラマ(2006年10月期)、スペシャルドラマ(2008年1月4日、5日)ともに高視聴率を記録していた『のだめカンタービレ』が、実写映画化されることが9日(火)わかった。主演はテレビドラマ版と同じく玉木と上野。2010年正月と春に2本連続で公開される予定。とヤフーニュースより。
 映画で客が入るものにはきちんと金をかけるらしい、フジテレビは映画作り過ぎのような気がするけど。
 昔の角川書店のメディアミックスかってぐらいにドラマと映画を一緒に混同する。ドラマを映画化しても、それが映画だと言われるとうーむどうかなって感じがしてしまう。きっと二十歳ぐらいの頃は僕もそれでよかったんだろうけど、最近はなんかなあ。


 黒沢清監督や青山真治監督、園子温監督の作品を観てしまった後にそういう作品観ると本当に子供騙しのように思ってしまう、でも観客数で言えばそういう映画の方が彼らの作品よりも圧倒的に観客が入っているという事実はある。
 でもそういう映画で世界は変わらないじゃんって思うし、そういう映画ばっかり作って客が入らないと駄目みたいな、観客に媚びるような映画ばかりあっても結局のところ映画自体の体力は衰退するし、その世界に行こうと思う人間を減らすだけなんじゃないかなって思う。


 僕は映画や小説で世界が変わるとは言わないけど、圧倒的な物語や言葉の吐息、映像の自発的な意志で受け手の内面が変わってその人が変化することで世界は変わると信じたい。


 まあ、黒沢清監督「アカルイミライ」の公開当時観てもピンとこなかったけど数年経ってみるとその物語が驚くほど自分の中に入ってきてびっくりはした、あれが自分に入ってくるには時間がかかったということか。青山真治監督は映画も好きだけど小説家としても凄く好き、「サッドヴァケーション」は映画化するずいぶん前に小説読んでそれでなんという血の繋がりの強さと呪いのように離れれない血縁、そして母性の強さを書くんだと思った。園さんはもう実際に会えばわかるけどご本人の存在感が凄いし、新作「愛のむきだし」は来年きっと日本じゃなくて世界で暴れ回ると思う。でも、この三人は日本でも人気はあるけど世界の方で評価されている人たちなんだなあ。

moment A rhythm

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Telecastic fake show

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アカルイミライ 通常版 [DVD]

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