Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『グランド・ブダペスト・ホテル』


監督/ウェス・アンダーソン
キャスト/レイフ・ファインズムッシュ・グスタヴ・H)、F・マーレイ・エイブラハム(ミスター・ムスタファ)、マチュー・アマルリック(セルジュ・X)、エイドリアン・ブロディ(ドミトリー)、ウィレム・デフォー(ジョプリング)、ジェフ・ゴールドブラム代理人コヴァックス)、ハーベイ・カイテル(ルートヴィヒ)、ジュード・ロウ(若き日の作家)、ビル・マーレイムッシュ・アイヴァン)、エドワード・ノートンヘンケルス)、シアーシャ・ローナン(アガサ)、ジェイソン・シュワルツマンムッシュ・ジャン)、レア・セドゥー(クロチルド)、ティルダ・スウィントン(マダムD)、トム・ウィルキンソン(作家)、オーウェン・ウィルソンムッシュ・チャック)、トニー・レボロリ(若き日のゼロ)など





ムーンライズ・キングダム」「ダージリン急行」のウェス・アンダーソン監督が、高級ホテルのコンシェルジュとベルボーイが繰り広げる冒険を、名優レイフ・ファインズを筆頭にオールスターキャストで描いた。ヨーロッパ随一の高級ホテル「グランド・ブダペスト・ホテル」を取り仕切り、伝説のコンシェルジュと呼ばれるグスタヴ・Hは、究極のおもてなしを信条とし、宿泊客のマダムたちの夜のお相手もこなしていた。ホテルには彼を目当てに多くの客が訪れるが、ある夜、長年懇意にしていたマダムDが何者かに殺害されてしまう。マダムDの遺産をめぐる騒動に巻き込まれたグスタヴ・Hは、ホテルの威信を守るため、信頼するベルボーイのゼロ・ムスタファを伴い、ヨーロッパを駆けめぐる。(映画.comより)






町山智浩が語る『グランド・ブダペスト・ホテル』の元ネタとテーマ
http://miyearnzzlabo.com/archives/18434
↑これは文字起こしされてるやつだけど『たまむすび』Podcastで聴いてたから映画観ようと思ったんだよね。鮮やかさの裏にあるツヴァイクの悲劇とか今進行してることとかさ。そういうことを背景として知っておいて見るとさらに意味合いが変わってくる。町山さんもいわれている通りに今の世の中の嫌な流れとか戦争をもう永久にしないようにしたはずなのに憲法を変えようとしている奴らがいるとか、この映画のファンシーというかなんというかカラフルな色彩の裏にあるのはそういう仄暗さなのだろう。
 口コミで評判も良かったけど観れてすごく良かった。ツヴァイクへの賛辞を挙げてたし町山さんの映画評読んだり聞いたりしてたから余計にそう思えたのだろう。亡命したツヴァイクとヨーロッパを駆け巡るグスタフが重なる。




 キャスティングもウェス・アンダーソン作品の常連チームだし、本当に良かった。前作の『ムーンライズ・キングダム』が僕的にはあまり良いと思えなかっただけに今回の作品はかなりきた。ホテルの色彩とあらぬ罪で逃げることになったグスタフとゼロが事件解決のかぎを握る彼を追う場所は雪に覆われた白銀の世界とか対照的だし、とりおり笑ってしまうテンポや間とか愉しいわ。
 キャストがすげえいいのは絶対にあるし、レイフ・ファインズが演じたムッシュ・グスタヴ・Hの古き良き光の射し方みたいな感じとかジュード・ロウビル・マーレイエドワード・ノートンエイドリアン・ブロディの常連チームや若き日のゼロの彼もすごくいい顔だしアガサ演じてたシアーシャ・ローナンはすごいキレイな女の子だった。
 ウェス・アンダーソン作品だと『ライフ・アクアティック』ぐらい好きかもしれない。


 今日は数年降りというかもしかしたら初めてなのか、目の前を歩いてくる女性のスカートが風でめくれてパンチラというかパンモロを見るというしかもキレイな人だったので「ああ、世界が幸せになればいいな」と思いました。

ムーンライズ・キングダム [DVD]

ムーンライズ・キングダム [DVD]

ライフ・アクアティック [DVD]

ライフ・アクアティック [DVD]