Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「黒いアジアたち」第4回「光、光、光、闇」

 何だか必要以上に休みの日は寝てしまう、なんだろうこの怠惰感、動かないと行けないと思えば思うほど動けなくなるジレンマ、なんか意味もなく疲れる。


 そんなわけで自分の為に書かないといけないがあまり進んでない、ので現実逃避で読書にふける日々。追い立てられないと動けないのは最終的には細かいミスなどを侵す要因にもなるのだが。


 「野性時代」に連載されている古川日出男「黒いアジアたち」第4回「光、光、光、闇」を読む、まあこの連載を読む為に購入してる。今の所、海の民と森の民の主人公がいて、海の民には豚が、森の民には猪がいる、というか一緒にいる状況になっている。豚は猪を改良した家畜だったかな、確か。


 読んでいると同時間帯で展開されているようだけど、海の民の少年の家族が豚の島で豚を預けられて育てて、大きく育てた後にその島に向かう途中に海賊と言うか奇襲に遭って少年と豚一匹以外が殺される。一人と一匹が流されてブルネイ島へ。豚は禁忌の生き物で彼らはそのイスラムの宗教者たちの範囲には入れないが華人たちの区画には入れる、そこで優秀な豚と少年は共に買われて主の元で奉公人となり、豚は優秀な種をまき散らし彼らを潤す。


 森の民である少年は狩りの途中で猪と共に闇の底へ落ちる。彼らは共に行動することになる。この辺りは「ベルカ、吠えないのか?」の地底で生まれてやがて子孫の一匹が這い出た時にスプートニクに犬が乗って新しい犬暦が始まって犬たちが宇宙を仰いで吠えた辺りの地底での話を喚起させる。


 月に一回の発売で読んでいるので前回までの展開をわりと忘れている。読んでて森の民がやがてこの暗闇から這い出て猪を飼いだして豚へと品種改良していくのではないか、つまり海の民の少年テーに豚を預けた豚使いに森の民のタオがなるんじゃないかって、そうなると同時間帯で展開されてるこの物語は過去と現在を交互に書いているのではないかと思ったけど、確認したらタオの部族がいるのはボルネオ島だった。


 でも、この可能性はあると思うんだよなあ。古川作品の神話性が宿る作品は時代を重ねる事で物語の密度が増すし、繋がるから。小説は連載を追うよりも本として出た時に一気に読む方が楽しいんだけどね、実際は。



園子温監督「ちゃんと伝える」
http://chantsuta.gyao.jp/


↑予告を見るだけでもなんか劇場で泣くんだろうなって思った。


中村佑介さんの画集が出るよ。
http://www.yusukenakamura.net/index.html


 タモリ倶楽部にbirdの旦那ことみうらじゅんとごっつ以来久しぶりに見た板尾さんとYOUのツーショット。板尾さんに司会をさせようとするこの番組は恐ろしい、天然な人に司会って、ねえ? まだホンコンさんならわかるけど。


 今日はDragon Ashのツアーファイナルだあぁ〜、初日以来。久しぶりに「百合の咲く場所で」が聴けるかな、まあ確実に泣きますけどね。