Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

Spiral Fiction Note’s 日記(2024年12月16日〜2024年12月31日)

12月上旬の日記(2024年12月1日から12月15日分)


12月16日
日付が変わってから上旬の日記をはてブにアップしてから、半年前の日記をnoteにアップしてTVerで『夜明けのラヴィット!』を流しながら目を閉じていたら落ちた。

と言っても二時間もしないうちに目が覚めてる。深夜2時すぎぐらいに可燃ごみを集積所に出しに行ったら、新聞配達の人が新聞を配りにきていた。こんなに早い時間に配ってるのか。
そこから『有吉クイズ』がアップされていたので見ながら横になっていた。錦鯉の渡辺さんのキャバクラでどんな会話をしているかというクイズで、「神客」と言われるほどスマートな遊び方をしていると前からオズワルドの伊藤さんが話していたのでその検証も兼ねて。
六本木のキャバクラ一回で20万ぐらいの金額になっていて、その後に違う階のお店に行ってからまた戻ってきていて、あのくらい売れるとそのぐらい遊べるぐらい稼げるんだなと、すごいなと思いながら最後まで見てから眠った。

7時過ぎに起きたら、太ももの横とか横っ腹付近とかが赤くなっていてちょっとかゆみがあった。昨日も赤くなっていたから乾燥している状態で服とかで擦れたせいでなっているのかなと思っていたけど、赤くなる範囲が広がっている。
これは夜にお風呂に入るまで続くのだけど、寒暖差アレルギー的なものなのだろう。お昼過ぎには腕の方も赤みが出たり、下半身にはどんどん赤さとかゆみが広がっていった。
家に残っていたかゆみ止めを塗って効果があったかなと思ったけど、夕方過ぎたら赤みがまた出ていた。結局、お風呂に入って血流が良くなって体温が上がったらかゆみと赤みが消えていった。
昨日夜にradikoで『川島明のねごと』『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』は聴いていたので、Spotifyポッドキャストで『きしたかののブタピエロ』本編とアフタートークを流しながら、リモートワークを開始。
そのあとはYouTubeにアップされている『四千頭身 都築拓紀のサクラバシ919』の三四郎の小宮さんゲスト回や『あのちゃんのオールナイトニッポン0』のファーストサマーウイカ、熊本プロレスの紅しょうが、遠藤憲一ゲスト回を作業用BGMとして聴きながら仕事。

スペシャルゲストも続々登場! ニッポン放送「第50回 ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」 

24日の『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』のメインパーソナリティが出川哲朗さんというのは聞いていたけど、こんなにずっと出ずっぱりなのか。あのちゃんはクリスマス大好きだからラジオやりたくないと言っていたけど、もろ組み込まれていた。相性の良い出川さんがゲストでやってきてワチャワチャするのかな。
昼休憩でスーパーに行って帰ってきたら、「mixi」の新しいSNS「mixi2」というのがリリースされていた。
mixi」同様に招待制らしい。新TwitterことXで疲れた人たちがとりあえず初めている感じ。僕はもうSNSを増やしたくないし、どちらかというと減らしたいので今のところやるつもりはない。やるならXをやめるとかしたほうがいいだろう。

リモートワークが終わって散歩がてら池尻大橋の方へ。昨日 15日が満月だったみたいで12月は「コールドムーン」と呼ばれるとニュースで見たけど、一日経っても満月に見えるほどまんまるに光っていた。

これは俺にとってすごく悲しいというか……トラウマのような出来事がきっかけだった。俺が20代前半の頃で、アルバム『Apocalypse』を作っている時期。親友でピアニストのオースティン・ペラルタが亡くなって……彼が22歳のときだったかな。喪失感に打ちひしがれていたとき、見かねたフライング・ロータスが「日本に行かないか?」って誘ってくれてさ。彼が大阪のフェスでショーをやる予定だったから、ベーシストのデイブ(デイヴィッド・ウェクスラー)たちと一緒に大阪に行ったんだ。そこに龍一さんも出演していたんだよ。たしか、エレクトロニックな感じの、普段とはちょっと違うタイプのセットで演奏していたと思う。

「地中海のテーマ」と出会ってから、彼の音楽もYMOイエロー・マジック・オーケストラ)も全部聴いていたし、俺はもう興奮して興奮して。「うわあ」って感じで。それで「龍一さん!」って思い切って声をかけたんだ。で、自分がオースティンの親友だってことを伝えると、龍一さんはすごく悲しそうな顔をしていた。俺はすごく感情的になっちゃって、つい龍一さんを抱きしめたんだけど、彼はあの瞬間ですべてを理解してくれた気がするな。

「龍一の手を取って踊ったんだ」。サンダーキャットだけが知っている坂本龍一 

休憩中にスマホでサンダーキャットの坂本龍一さんとの関係性についてのインタビューを読んだ。こういう繋がりがあったから『千のナイフ』のカバーもやったんだなってわかるものだったし、本当に日本だけじゃなくて世界中で影響を与えていて交友関係も広かったし、真摯に人と向き合っていたのが坂本さんだったのだろう。

坂本龍一- THOUSAND KNIVES(2016 リマスター) 



THOUSAND KNIVES - THUNDERCAT REMODEL 




あおい書店で前に別の新書を買っていた野村泰紀さんの『なぜ重力は存在するのか』と先ほどのサンダーキャットのインタビューが掲載されている『ブルータス』の「わたしが知らない坂本龍一」特集号を購入。
少しだけペラペラと立ち読みしていたら、ウーマンラッシュアワーの村本さんも坂本さんとの関係について話をしていたけど、彼がNYに行けるきっかけとか面倒というか支えてくれたのが坂本さんだったというのは初めて知った。

家に帰ってきてからSpotifyポッドキャスト番組『平均的恋愛のススメ』最新回の第8回とおまけがアップされていたので聴きながらこの日記を書く。どんどん東ブクロ&栗谷のトークやリズムが聴き心地良くなっているので、全10回で終わらずにレギュラーでやってほしいけど、どうなるんだろう。


佐藤究著『トライロバレット』を最後まで読む。帯に「新ヒーロー小説」とあったのはある意味では正しいし、ある意味ではミスリードになっている。
いわゆる「仮面ライダー」シリーズだったり、マーベル的な変身ヒーローとは違うけど、アメリカを舞台にして描くならありだろうし、佐藤さんらしい要素が随所に出てくる。元陸軍でイラク、アフガンに兵士として戦場で戦った人物の描写や精神的な部分の描写が一番の読み応えのようにも思えた。

寝る前にNetflixで配信が始まっているガブリエル・ガルシア=マルケス著『百年の孤独』のドラマ版を見る。一話の終わり近くで寝落ちしてしまって、二話の半分ぐらいのところで目が覚めた。
小説を読んでいるとわりと原作に忠実に物語は進んでいるし、描写や登場人物も正確な気がする。同じくNetflixで配信しているフアン・ルルフォ著『ペドロ・パラモ』の映画もそうなんだけど、ラテンアメリカ文学におけるマジックリアリズムって映像化するとそこまで映えないというか、やっぱり文章として読みながら脳裏で、個人のイマジネーションの中で魅力が増すものなんだなっていうのが二作品を見ているとわかる。

12月17日
どこかの温泉街の宿、近くに川が流れている。部屋の中に僕と顔のわからない知り合い(らしい)と担当編集者らしき男性の三人がいる。テーブルの上には一冊の単行本が置かれている、どうやら僕の作品らしい。
僕のスマホに着信があり、芥川賞を受賞したと伝えられる。担当と知り合いに伝えると喜んでくれるが、僕はあまり喜んでいない。視線はテーブルの上の単行本に向く、やっぱりこの装幀が気に入らない。これで有名になるのはイヤだなと担当に伝える。
という夢を見た。

佐藤究さんの小説を読んで、『百年の孤独』を見たからなのか、小説に関する内容だった。しかし、佐藤さんは直木賞だし、『百年の孤独』はいわゆる純文学とは言いにくい、からなぜ芥川賞だったんだろう。
7時前に目が覚めた。体のかゆみや赤くなっているところは治っている。寝転んだままradikoで『空気階段の踊り場』を聴いていたら、そのまま寝てしまって起きたら9時を過ぎていた。
一瞬、やっちゃった。と思ったけど、Googleカレンダーを見たらチケットを取っていた映画の開始時刻は10時50分だったので、問題はなかった。ただ、歩いて行こうかなと思っていた部分はちょっとあったけど、このままだと上映開始には間に合わないので諦めて渋谷まで歩いて副都心線新宿三丁目駅までというルートにした。

面倒見がよく、絵がうまくて優秀な8歳ちがいの姉。両親の影響から医師を志し、医学部に進学した彼女がある日突然、事実とは思えないことを叫び出した。統合失調症が疑われたが、医師で研究者でもある父と母はそれを認めず、精神科の受診から姉を遠ざけた。その判断に疑問を感じた弟の藤野知明(監督)は、両親に説得を試みるも解決には至らず、わだかまりを抱えながら実家を離れた。

このままでは何も残らない——姉が発症したと思われる日から18年後、映像制作を学んだ藤野は帰省ごとに家族の姿を記録しはじめる。一家そろっての外出や食卓の風景にカメラを向けながら両親の話に耳を傾け、姉に声をかけつづけるが、状況はますます悪化。両親は玄関に鎖と南京錠をかけて姉を閉じ込めるようになり……。

20年にわたってカメラを通して家族との対話を重ね、社会から隔たれた家の中と姉の姿を記録した本作。“どうすればよかったか?” 正解のない問いはスクリーンを越え、私たちの奥底に容赦なく響きつづける。

ポレポレ東中野で上映しているのは知っていたけど、テアトル新宿のサイトを見たら『どうすればよかったか?』も上映してるじゃんと思ってネットでチケットを取った。木曜日はTCGカードのサービスデイなので1200円とお得だった。
観客の年齢層は高かったが、八割がた埋まっていたと思う。家族についてのノンフィクション・ドキュメンタリーだから高齢者に近い人たちの方がリアリティもあるだろうし、関心も高いのだろうか。
今年観たドキュメンタリー映画だと和歌山毒物カレー事件の犯人で林眞須美死刑囚の長男をメインに追った『マミー』があったが、鑑賞している気持ちとしては近い。
『どうすればよかったか?』はある一家の中で起きたことであり、『マミー』はテレビや週刊誌で取り上げられて日本中の人が知っていたものだけど、居心地の悪さというか、やっぱり「家族」という他者が入り込めないところにカメラを向けるということ、そして「家」それぞれにだけのルールや常識があり、どちらにしろ自分の家族のことを考えることにもなっていく。カメラのレンズが向けた知らない他人の家と家族を見ていると、レンズは観客である僕らに向けられてしまう、という反転さえ起きる。
高性能なIMAX用のビデオカメラだってスマホだって、撮るという行為においては暴力的であり、その事実をどうもみんな忘れてしまっているように思える。スマホのカジュアルさによって撮影するという暴力性がないことにされているような、でも、どうしてもそこには暴力性はある。
姉と父と母にビデオカメラを向けた今作の監督は弟であり息子である。だからといってその暴力性がなくなるわけもなく、帰省のたびに家族へ向けられるカメラ、年々家族も老いていく姿が嫌にリアルで痛い。
お姉さんが最初に撮り始めた時は三十代ぐらいでまだ若さがあるのだけど、最後の方では六十代に入っていて人の時間の進み方みたいなものを目の当たりにする。ご両親も高齢になっていくので、体にも不調が出てくるし、病気も進行していく。他人事ではない、そのことがよりスクリーンに釘付けになってしまう。これは僕にも起こるし、現在進行形のことなのだと。
そして、症状が悪化しているように見える姉、医師であり常識的な人間であるという立場を崩したくない両親、やがてそれも瓦解してしまう。崩れた先には壊れてしまったように見えた姉の回復と改善が見られてもくるのだけど、あまりにも時間が経ち過ぎていたこともカメラは記憶してしまっていた。観終わると混乱する部分もあるけれど、「どうすればよかったか?」という問いのみがまさに残る。

帰り際に紀伊国屋書店本店に寄ったけど、新刊でこれというものもなかった。渋谷駅まで戻ってから家まで歩いて帰る。お昼ご飯を食べてから来年の執筆用スケジュールを再考。正直、『どうすればよかったか?』を観たから自分の家というか家族についてのことを考えたら、祖母の兄の初生雛鑑別師だった新市さんについて書くのはそれを元にしたフィクションにしちゃっていいのか、もっと時代背景とか調べた上でノンフィクションにした方がいいのか、とかぐるぐると回る。
結局、二月の開高健ノンフィクション賞は時間が足りなすぎるし、フィクションにするとしてももう少し資料を集め直したりしたいから、夏ぐらいの小学館ノンフィクション対象に出すつもりの方がいい気がしてくる。
一旦、そこを〆切にして、三月末までのスケジュールを考え直す。今月の残りと一月頭で書くものを決めたら、あとは前に考えていたものと一部入れ替えたものになったけど、一つずつ書いていくしかない。


夕方過ぎにSpotifyポッドキャストアルコ&ピースのしくじり学園放送室P』(ゲスト:久田将義)、『あのと粗品の電電電話』最新回がアップされた。
「アルピーしくじり」のゲストは『実話ナックルズ』の編集長などを務めていた久田さん。チーマーが生まれたところに居た話から始まって、どんどんアウトサイダーに関する取材関連の話なんかに展開、こうやって毎週聴いているとゲストの人選的には小説家の樋口毅宏さんと弁護士の三輪記子さん夫妻どちらかがゲストで出演しても違和感ない気がする。
「あの粗品」はSpotifyの発表する「2024年に国内で最も再生されたポッドキャストエピソード」で1位、2位にランクインし、Spotifyから贈られたトロフィーを開封しながら受賞の感想を語るものになっていた。開始して一年間で80万人のリスナーがいるらしい。となるとTVerの『あのの電電電波』もけっこう視聴者いるのかな。リスナーだしファンとしてはこのコンビで末長くやってほしい。

M-1グランプリ2024×ASIAN KUNG-FU GENERATION「リライト」 


こんなもん見たら泣くわ。最後にトム・ブラウンのみちおさんが映ってるけど、本当にこのまま優勝してくれ!

 

12月18日
少しだけ中上健次著『奇蹟』を読んでいたら日付が変わったので寝ようと思って、電気を消した。わりとすぐに寝付けれたのだけど、深夜3時過ぎに目が覚めた。特に尿意があるわけでもなく、ただ目が覚めた。radikoで『星野源オールナイトニッポン』を流しながら目を閉じていた。
来週は『ミュージックソン』スペシャルで番組はお休みだけど、二週間後になる12月31日深夜25時から、つまり1月1日元旦には生放送がある。
お昼ぐらいに『あののオールナイトニッポン0』を聴いていると来週の『ミュージックソン』の中では「あのANN0」はいつもよりも30分長めの二時間の放送になっていた。でも、元旦はスペシャル番組がするらしく、休みだとあのちゃんが喜んでいた。
来週はあのちゃんがスペシャル番組の中に組み込まれて放送し、再来週は元旦から星野さんが生放送をするという感じになっていて、二番組が続けていつも通りの放送になるのは1月7日か14日になるみたい。
前日は芥川賞を受賞する夢を見たけど、今日は夢の中に星野源さんが出てきていた。何をしたのか言われたのかはまったく覚えていないけど、ラジオ聴きながら寝たら、夢にそのまま出てくるというのはなんだろう、なんというか僕の脳というか無意識ってわりと目の前のものにすぐに影響されるのかな。

起きてからいつものルーティンをして、『奇蹟』の続きを20分ぐらい読んでからリモートワークを開始。radikoで『アルコ&ピースD .C.GARAGE』『JUNK 爆笑問題カーボーイ』『星野源オールナイトニッポン』『あののオールナイトニッポン0』を作業用BGMとして流す。
仕事自体は詰まっていないので問題はないのだけど、寒い。部屋の中がけっこう冷え込んでる。もっと気温が下がったら暖房入れてもしんどそうだ。来月以降にはユニットバスの取り替えの工事が始まる予定なので、職人さんが作業に来る日にリモートワークだと隣の部屋を使わせてもらって仕事をすることもなるのだけど、今は誰も住んでいない部屋なので何にもない。
かといって一時的に使用するから机とかを持っていけない。毛布とかは持っていくしかないし、高さのあまりないベッド脇のテーブルを持っていてパソコンを置いて床にクッションとか置いて座って作業したら、まず腰がやられそう、そして絶対に寒い。
仕事がない日に職人さんが来たら映画行くとかなんとかして外に出ても夕方過ぎまで時間を潰すのは限界がある。この辺りの時間の使い方が今から考えるだけでも難しい。そして、職人さんが来るのがわかるのは前日ぐらいだと手配をしている不動産屋の担当さんにメールで教えてもらった。
まじで計画が立てにくい、そして寒い、時間をどう使うか、できれば集中して執筆したいがそれがどうも難しそう。年明けからどっちにしろ僕の住環境が変化するし、ルーティンとかいつもの生活リズムは変わる、外的な要因で。

「あのANN0」は田中みな実さんの自宅に週に二回呼ばれた話をしていた。最近のあのちゃんは仕事をしたことある人とかとちゃんと交流しているし、そのエピソードもちゃんと話せている。もちろん内容もおもしろいけど、本当にラジオを始めた時と比べてると他人なのかと思えるぐらい話せるようになってるし、人間的な成長しまくりなドキュメンタリーを見ているみたい。
聴き終えてからTVerで『あのの電電電波』を見たら、昨日のSpotifyの『あのと粗品の電電電話』で話していたトロフィーをもらっていた。おめでとうございます!

これは神回⁉芸人#永野 × 加賀の奇跡の化学反応!辛い時はD.Oの『悪党の詩』を聞け!【#加賀翔】J-WAVE【GURU GURU!】2024年12月9日(月)


岩井ジョニ男チャンス大城/オラキオ/永野トークイベント『今日は渋谷で6時半』がLoft9で来年あるらしい、ああ、このメンツで前にもやっていた時に行きたかったけど、予定が合わなかったんだよなあ。チケット取れたら行きたいな。
と思っていたら、かが屋の加賀さんがパーソナリティーなラジオに永野さんが出ていたので『水曜日のダウンタウンスペシャルが始まる21時まで聴く。
永野さんがダウ90000の蓮見さんや令和ロマンのくるまさんという下の世代と馬が合う理由について話していたけど、自覚的に状況を把握していたのも納得というか、だから今より前に出れているし、いろんなメディアに呼ばれているんだろう。

 

12月19日
7時前に目が覚めたけど、寒いのでそのまま寝転んでいたら二度寝してしまい、9時に起きた。夕方まで予定がなかったので、一旦散歩へ。radikoで『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』を聴きながら歩くが、次第に太ももやお腹の辺りがムズムズしてかゆくなってきた。
数日前から始まっている寒暖差アレルギーなのか、皮膚が赤くなってきて結局かいてしまう、次第に収まってくるを繰り返している。外に出たら寒さに多少慣れれば問題はないけど、お店などに入ると暖房が効いていて、その気温差でかゆみが出てくる。
「佐久間ANN0」では先週のオズワルドゲストの際に人にプレゼントをあげない、妻にクリスマスプレゼントをあげたことがないと言ったことについて佐久間さんがその理由として、結婚する前にそもそもプレゼントはいらないと言われていたという、夫婦間でのことやあまりラジオでは話してこなかった妻がどういう人なのかという話をしていた。
まあ、確かに人に何かをもらうのが嫌いという人は実際にいるし、夫婦やカップル、パートナー毎で当たり前なことは違うので、納得はできたし、そういう部分でいわゆる世間の常識を当てはめようとしても無理が出てくるし、ズレがその人たちのリアルということなんだろう。
新刊も特にこれというものもないので、家に向かって帰ってから近所のドラッグストアでワセリンとハンドクリームを買った。冬になって乾燥肌になっていることもかゆみに関係してそうだし、とりあえず塗ってみて様子を見ることにした。結果的にかゆみはゼロにはならなかったけど、前よりもかゆみの出てくるスピードや範囲は収まっているように思えるので、冬だし乾燥してるから暖かくなるまでしばらく続けてみる。

昼間に金城一紀著『友が、消えた』を読み始める。読むなら最初の一ページから一気に最後まで休みなく読むべきだとどこかで思っていて、買ってから数日経っていたけどまだ一ページも読んでいなかった。
「ザ・ゾンビーズ・シリーズ」の13年ぶりの最新刊であり、大学生になった南方が主人公の今作はキャンパス内で彼に持ち込まれた相談を解決するために動き出すというもの。南方たちの高校時代を知っている大学の同級生の結城、彼の友人の北澤が消えたことで探して欲しいと言われた南方はその人物が入っていたサークルに潜入する。そのサークルにはカリスマ的に崇拝されている人物の志田がおり、彼が事件に関わっているかのように見えたのだが、実はもっと違う組織や団体が事件に絡んでいて、という感じ。
矢野徹というドラマや映画で大人気の俳優とも南方は関わりを持っていたりして、矢野のキャラは違うのだけど、村上春樹著『ダンス・ダンス・ダンス』で最後には悲しいことが訪れた俳優の五反田くんをもしかしたら金城さんは意識したのかもしれない。
物語の舞台設定は2005年ぐらいになっており、北澤は消えた理由にあった事件だったり、北澤が独白することになる彼自身が「男らしく」なりたいと思ったきっかけなどは実はこの数年で僕たちが見てきたニュースなどを彷彿させるものがあり、そこも他人事ではない感じがする。
南方自身の魅力もあるし、格闘技もできて頭も切れる。だが、この大学生になった彼には高校時代のような仲間たちはいない。かといって一匹狼というわけでもなく、信頼できる人たちとの交流はしており、そのことが事件の解決にも繋がっていく。
ある種、スピード感のある物語だから一気読みしてよかったと思う。過去の作品に出てきた人物に関わることも出てくるので、やはりシリーズを読み返した方がより楽しめる。
20代半ばぐらいで「ザ・ゾンビーズ・シリーズ」にハマっていたので、40代で新作を読めるとは思っていなかった。金城さん自身は『SP』以降は映像関連の脚本などを手がけるようになっていたので、この作品をきっかけにまた小説をどんどん書いてほしいなといちファンとしては思う。


17時過ぎてから家を出て表参道駅に歩いて向かう。BGMはSpotify星野源Creepy Nuts、あのの曲を聴きながら。結構寒いけど、歩いていたら体が暖まってくるのでちょうどいい。
駅近くのお店でコロナパンデミック前にはたまにご飯に行っていた元バイト先の社員と同じバイトの一人と僕の三人で久しぶりな飲み。
食事自体はそこまで美味しくはなかったけど、この店を選んだ理由なんかを教えてもらったりして、この数年間で元社員さんがどういう仕事に変わったのかを聞いたりして、結局四時間以上飲んで食べていた。お店はサラリーマンとかOLとかの忘年会的な人たちが多くてすげえうるさかった。でも、あのぐらい飲んで食べてうるさいぐらい方が景気はいい。
終わってからは酔い覚ましも兼ねてまた歩いて帰った。

 

12月20日
夜中に何度かトイレで起きる。お酒をたくさん飲んだからしょうがないけど、二日酔いにはなっていない。でも、少しだけ胃から上ってくるような感じがして逆流性食道炎もどきみたいな気配は感じていた。でも、吐き気はないので水飲んで流し込んだ。
7時前に起きてからのんびりと朝風呂に入る。飲んだ翌日の朝は湯船に浸かるとあるコーリも抜ける感じもするし、体がリラックスできるのでリスタートしやすい気がする。少し早めにリモートワークの準備を始める。
radikoで『ハライチのターン!』『JUNK  おぎやはぎのメガネびいき』『マヂカルラブリーオールナイトニッポン0』『四千頭身 都築拓紀のサクラバシ919』を作業用BGMとして流しながら。
作業自体はそこまで溜まっていないのでいつも通りのんびりと進める。昼休みの際に休憩がてら駅前に行った。スーパーの惣菜売り場にあった関西風お好み焼きが食べたくなったので作りたてを買って帰ってから、おたふくソースとマヨネーズを多めにかけて食べた。うーむ、やっぱりお好み焼きはソースとマヨネーズを食べたいという欲求が働いているような気がする。


夕方前にはradikoの番組を聴き終えていたので、TBSラジオの新しいポッドキャスト『LOOM』の二回分(「Ep.1 ライムスター宇多丸×スチャダラパーBose」「Ep.2 令和ロマン高比良くるま×DosMonos TaiTan」)を聴いてみた。宇多丸さんとBoseさんの二人は遠慮がないというか長年の付き合いで趣味嗜好や影響を受けたものがわかっているからツーカーでとてもテンポよく情報量も多い感じがした。
くるまとTaiTanはEp.1の二人とは対照的ではないけど、新しい時代を作っていて注目されているその二人の価値観、擦り合わせるわけでもなく相手の話を聞きながら、自分の意見を思っていることをちゃんと伝えている。

赤坂アカ(原作)と横槍メンゴ(作画)による大ヒットコミック「【推しの子】」の実写映画版。Amazon東映がタッグを組んだ実写映像化プロジェクトとして、2024年11月28日からAmazon Prime Videoでドラマシリーズ「【推しの子】」全8話を配信。映画「【推しの子】 The Final Act」は、ドラマシリーズの続きとなる。

主人公の青年が、自身が大ファンだったアイドルの子どもとして転生するというファンタジックな設定や、ショッキングな描写もいとわないサスペンス要素、芸能界の闇に切り込んだ内容で話題を集めた「【推しの子】」。映画版では、物語のはじまりである、アイと雨宮吾郎(ゴロー)の出会いと転生、そしてゴローが転生した青年アクアの復讐劇の行方を描く。

産婦人科医のゴローは、かつて担当していた患者の影響で、アイドルグループ「B小町」のアイを“推し”としてオタ活をエンジョイしていた。そんなある日、突然、妊娠したアイが患者として彼の目の前に現れる。その後ゴローはある事件に巻き込まれ、理由も原理もわからないまま、アイの子どもに転生することに。アクアという名で“推しの子“として幸せな日々を過ごしていたが、ある日、アイが何者かに殺されてしまう。アクアは、アイを殺した犯人への復讐に身を捧げるが……。

リモートが終わってから20時までのんびりしていた。そこから家を出て渋谷の道玄坂にあるTOHOシネマズへ。公開初日の金曜日の21時でスクリーン1と大きなスクリーンではないが八割ぐらいは埋まっていた。客層の男女率はあまり変わらないが20代が半分近くいるように見えた。
Amazonプライムドラマ8話を見ているだけで、原作となっている漫画やアニメは見ていない。そのため原作からどのくらい実写化するために脚色しているのかはわからなかったが、出来はいいと思えるものだった。
漫画やアニメでは2.5次元舞台だったらしい『東京ブレイド』は月9ドラマとして作中作になっているが、そこではドラマ『セクシー田中さん』で起きた問題を取り込んでおり、漫画原作者が初稿に納得がいかずに自身で脚本を書くと言い出す。しかし、現実に起きた問題をトレースしているこの出来事だが、ドラマでは脚本家と共にガッツリ組んで新しくドラマ用の脚本を書き上げる。
また、前半の方にある恋愛リアリティーショーの番組なども『テラスハウス』に寄せているなど、近年のテレビ作品や問題を持ち込みながら展開していて、スミス監督なのか脚本の北川亜矢子さんなのか、あるいはプロデューサーなのかは全員の意識が噛み合っているのか、ちょっとレベルが高いと言ってしまっていいと思えるものだった。
そのドラマから主人公のアクアの復讐する相手と対峙するのが映画版になっていた。実際ドラマ版ではアイドルだったアイの出産や相手が誰かという問題はほとんど描いておらず、子どもの双子であるアクアとルビーが芸能界に入って奮闘する(アクアは母を殺した真犯人を探すために芸能界へ、ルビーは母のようなアイドルになるために)姿が描かれている。
映画では前半部分でアイの出産における事件、彼女の担当医であり殺されてしまい子どものアクアとして転生することになるゴローと彼がかつて担当していたアイの大ファンだった病気で亡くなってしまった少女のさりな(ルビーとして転生する)をメインで描く。
そこから二人の父親との対決のためにアクアが繰り出すのが、殺された母親の物語を映画にして自分が真犯人である父親を演じ、母をルビーが演じることで、真犯人である父を炙り出すというやり方になっていた。
原作ではどうしているのかわからないけど、なぜゴローとさりながアイの子どもとして転生したのかは語られない、というか説明はない。まあ、説明しようがないし、「転生もの」っていう設定だから説明しようがないっていうのはあるんだろうけど。
映画で感動的なパートとしては、ゴローとさりなはアイの双子の子どもとしてそれぞれ、アクアとルビーとして「転生」しているが、ゴローだったアクアはルビーがさりなの「転生」した姿であることを知っていたが、さりなだったルビーはそのことに気づいていなかった。アクアの姿でルビーに「一生推しだから」と伝えるところで、さりなは兄のアクアが担当医だったゴローだということを初めて知る。そこが一番の感動できるシーンだった。

ドラマと映画の実写化は元アイドル(齋藤飛鳥齊藤なぎさやあの)が作中でのアイドルたちを演じており、作中作があるという内容なので構造、レイヤーが重なっているのはすごく現代的だなと思った。映画版はアイの出産が描かれるので齋藤飛鳥がドラマ版よりは前面に出てきていて、アイドルとして実際にすごかったんだろうなとアイドル時代を知らない僕でも感じる説得力があった。
『あんのこと』の稲垣吾郎の週刊誌記者は加害者ではなかったけど、彼のある事件の告発によって一人の少女が拠り所をなくして絶望してしまう。その記者はその後の少女の顛末を知って、慟哭するシーンがあったけど、その程度の覚悟で真実を公表するような人間はジャーナリズムをしないほうがいいと思った。
今作でアクアたちの父親を演じることになった二宮和也だが、その演じたカミキヒカルは少年期に性的被害に搾取に合っている設定なので、正直ジャーニーズにいた人たちが性的被害や搾取に関連することが出てくる作品に出てくると別のレイヤーが、違う角度で出てしまうなと思った。
おそらくラストシーンは炎上した漫画版と同じようなものだと思うのだけど、父親に連れ去られたルビーを取り戻すために湾岸地域に一人でやってきたアクア、でも、その前に刺されているので一人で向かうのは無理だろう。そして、アクアのモノローグとともに父親を道連れにして海へ落ちていく。
わからないのは不思議なことに死体は上がってこなかったというモノローグがあるのに、眠らされていたルビーの元に事務所の社長たちがやってくる。どうやって彼女の居場所がわかったのか、そしてB小町と社長夫妻がアクアが沈んであろう海へ花束を投げるシーンもある。浮かんできてないからそもそも死んだかどうかわからないし、そこで死んだかどうか誰もわかってなくないか?という疑問が。最後の方はちょっと適当な締め方をしたように感じてしまった。その辺りのリアリティーラインはちゃんとしたほうがいい。それでも、ドラマ版と映画版の出来はすごくいいと思うし、ヒットするはず。


Spotifyポッドキャストで『トム・ブラウンのニッポン放送圧縮計画』最新回がアップされていたのでこれを夜の散歩の行き帰りのお供に。
次回配信分では『M-1グランプリ』の結果が出ているので、優勝してしまってバカみたいなテンションとノリで収録したものが流れてほしい。

 

12月21日
前日に映画を観て渋谷から歩いて帰ったら日付が変わっていた。でも、深夜4時ぐらいに一度目が覚めてトイレに行ってTVerでバラエティを流しながらもう一度寝る。
7時過ぎに起きてからradikoで『きしたかののブタピエロ』を聴きながら朝のルーティンを。8時を過ぎてからいつもの朝散歩へ。
三四郎オールナイトニッポン0』を聴きながら歩く。いつも通りの放送に戻っているけど、かつて三四郎の出待ちをしていた大学生ぐらいの男の子が今芸人になっているらしく、家族チャーハンというコンビ名で吉本に所属していて、ニューヨークのYouTube番組に出ていたらしい。そのことを小宮さんがいろいろと話していた。そういう交流みたいなものが目に見えるようになって、可視化されるとまた違う関わり方や今後一緒に何かで絡んだりすることがあるんだろう、それはなんか楽しみ。
歩いていると思ったよりも寒くなくて、最近この時間に歩いていると吐く息が白かったりするけど、そういうこともなく逆に汗ばんでくるぐらい気温が高かった。

 古川 韓国のハン・ガンさんがノーベル文学賞を受賞して、アジア人の女性で初だと話題になりました。でも、はっきり言えばそんな枠組みはどうでもいい。僕がこの1年間に読んだ単行本のなかで、ずっと体の記憶に残り続けていたのが「別れを告げない」でした。ハン・ガンさんはこの作品で済州島の事件を書くことによって歴史的な痛みを引き受けたと思いますが、それを読んだ僕の体にまで痛みや苦しさが移ってしまった。そういう力を持った作品がノーベル文学賞に値するのは、すごくまっとうなことだと思います。

 大澤 ハン・ガンさんは朝鮮半島における暴力の問題を意欲的に書いています。身体的な痛みの描写は、目を背けたくなるほどのリアリティーがあります。

 古川 この作品にはインコが出てきます。人間は二つの目で一つの世界を見ているけれども、作中のインコは二つの目で二つの世界を見ている。だから、片方に生きているひと、片方に死んでいるひとが同時に見える。こうして死者と生者、過去と現在がつながるかたちを持ってきたところが、僕は「別れを告げない」の核心なのかなと思いました。

朝日・毎日「文芸時評」が選ぶ2024年の5作 作家・古川日出男さん×批評家・大澤聡さん対談

このお二人の対談でそれぞれの5選で共通していたのは、豊永浩平著『月ぬ走いや、馬ぬ走い』と木村紅美著『熊はどこにいるの』の二冊だった。前者はすでに読んでいるのだけど、後者は来年単行本になるみたいなので、その時に読めればと思う。


古川さんが挙げられていたハン・ガン著/斎藤真理子訳『別れを告げない』は一度購入したけど、最初の方で読み進められなくなってしまって本を売る時に一緒に売ってしまっていたので、代官山蔦屋書店で再度購入した。年末年始はポール・オースター著『4321』を読むつもりだったけど、一緒に『別れを告げない』も読もうと思う。


12時過ぎに家を出て渋谷のヒカリエへ向かう。年末恒例になっている「PLANETS大忘年会」のイベントへ。カルチャー部門というか映画やドラマやアニメや漫画についてトークする一部のみの参加だけど、よく考えたら神田川沿いのカフェでやっていたこのイベントのもっとこぢんまりとしたものから毎年来ているので、多分12年連続ぐらいか。
あの時は付き合っていた彼女さんと一緒に行って、哲学者の國分功一郎さんがいらして彼女さんがフリーターで物書き志望の彼氏と付き合っていて将来が不安なんですけど、みたいな質問をしたら「すぐ別れたほうがいいよ」と笑顔で言われて、翌年に別れたのも今や懐かしい思い出。
というぐらい月日もかなり経ったのでPLANETSの関係者やスタッフもだし、客層も入れ替わっていて宇野さんと中川さんぐらいしか面識ある人がいなかった。
トークの中で今年について話している際に宇野さんがフリップに書いていた「立花孝志に負けた」という話があった。アメリカはトランプに負けたわけだし、フィクション(虚構)がリアル(現実)に勝てなくなっている、肉薄しない時代になってきたという話題があったり、かつてならオウム真理教エヴァの無意識ながら同時代的なシンクロがあったが、今のカルチャーにはそれがないというのも納得だった。『不適切にもほどがある!』や『虎に翼』もいい作品だったけど、かつて起きたことを語り直すだけで同時代的なものはない。
立花孝志的な存在とのシンクロする作品がないっていうには僕があまり考えていなかったことなので、けっこう衝撃というか、そういう発想をしていなかったとちょっと反省。
『虎に翼』は戦前の方は出来がいいのに、戦後はつまらないのはある種、戦後をなかったことにしたいんじゃないか、A24『シビル・ウォー』におけるトランプ現象を描けないことに通じている感じもする。あとジャンプ+のビジネスモデルはしばらく続くだろうという話とか、漫画関連がまったく疎いので聞いているとおもしろく興味深かった。


宇野さんと中川さんに挨拶をしてから家に帰ってきてから、トワイライライトヘ。柴田元幸訳『アメリカン・マスターピース 戦後篇』が出ていたので購入して、レジで熊谷夫妻とちょっとおしゃべり。
家に帰ってから遅めの昼ごはんを食べてから、宇野さんの『庭の話』を読み始めた。しかし、あまり集中力が続かずに第二章の途中で離脱。23時前には電気を消して目を瞑った。

 

12月22日
深夜4時過ぎに一度目が覚めたのでトイレに行って、Tverで『さんまのお笑い向上委員会』を見ていたら最後まで見終わってしまったので、『夜明けのラヴィット!』を流しつつ目を瞑っていたら寝落ちした。
8時過ぎに起きてからradikoで『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』を流しながら朝のルーティンを開始。トマトジュースを飲んでから家を出ていつもの散歩。普段は『オードリーのオールナイトニッポン』を聴いて歩くのが日曜日なのだけど、二部の時間帯で『ラブレターズオールナイトニッポン0』が放送されていたのでそれをradikoで聴きながら歩く。体感としては昨日よりは寒いし、そこまで日差しも強くないので歩くのにはちょうどいい。
10年ぶりに「ANN0」をやることになったラブレターズということだったが、『キング・オブ・コント2024』優勝したことでいろんな番組に呼ばれているけど、ラジオでのトークはすごく楽しそうで嬉しいというのが伝わってくるものになっていた。
後から聴いた『オードリーのオールナイトニッポン』の中でオードリーの二人が放送前にラブレターズが挨拶に来てくれたという話があったけど、溜口の肌艶がめちゃくちゃいいみたいなことを言っていた。10年近く雌伏していた期間があり、芸人やスタッフからはおもしろいと評価もされて愛されていたけど、世間に知られるようなブレイクをしていなかったことが溜めになって、優勝という結果と共に爆発しているように見える。
レギュラーで「ANN0」をしていた時期は聴いていなかったからどういうコーナーがあったのか、テンションだったのかわからずに聴いたけど、二人が楽しんでいるし、当時のスタッフさんたちもかなり集結している同窓会的な部分もあって賑やかさがあった。なんかバカバカしいコーナーややりとりもあったけど、とてもいい放送になっていたと思う。

代官山蔦屋書店にいつもは土日の午前中は散歩がてら寄っていたけど、今日は昨日覗いても新刊とかで気になるものもなかったのもあって、ドン・キホーテ中目黒店へ。キャスター付きのイスを使っていて、フローリングが傷んでしまっていた。フローリングの表面がキャスターのコマで削れたりしていてクリアテープで補修とかをしていた。でも、これ以上ひどくなるのも問題なので、椅子の下に引く用のシートか何か買おうと思って、浮かんだのがドンキだった。9ピースセットのジョイントマットの黒を買って帰った。縦3横3で正方形の形になったけど、気持ちちょっと短い。イスが動く範囲を考えるともう縦2横3ほしいところ。
行って帰ってきたばかりだったので、ちょっと早めの昼ごはんを食べて洗濯機を回していたのを干してからもう一度ドンキへ。同じ黒のジョイントマットを買って帰ってきた。
家にいる時からドンキの行き来で「オードリーANN」を聴いていた。日付が変わって今日22日は『M-1グランプリ2024』があり、若林さんが審査員と発表されてから初めての放送でもあったのでその話を前半ではわりとしっかり話していた。一体どうなっちゃうんだろうか、事務所の後輩であるヤーレンズとトム・ブラウンに勝ってほしいという気持ちはあっても審査は公平にしないといけないし、初めてだから色々と難しいのかもしれない。
若林さんは高田文夫さんという関東芸人界における重鎮からも認められているし、萩本欽一さんとも友達ということを考えれば、彼が関東芸人の代表的な部分も担っていると思えるし、資格は充分だと思う。
マットも敷いてちょうどイスの可動域もカバーできて問題はないので、そこから夕方まで読書を少ししてからライティング作業を開始。


15時からの『M-1グランプリ2024』の敗者復活をTVerのリアルタイム配信で。「三四郎ANN0」で話題に出ていて、ニューヨークのYouTubeチャンネルにもゲストで出ていた家族チャーハンの漫才を初めて見たけど、おもしろいじゃん。コンビ結成二年目とかなら、これ来年以降決勝行くんじゃない、と思った。
敗者復活戦は二グループ目の結果を見る前に家を出た。


17時からニコラでクリスマスコースの予約をしていたので、久しぶりにジャケットも着てお店へ。いつものカウンターで特別な食事をゆっくりといただく。
前菜二品(一品目は松茸とエリンギ、二品目はカモ)、ピスタチオのペンネ(いつものよりベーコンカリカリでピスタチオのペーストも)、メイン二品(一品目の魚はカサゴ、下に敷かれたレンコンと一緒に食べると歯応えもいいしトマトが染み込んで美味しい、辛めのアラビアータも後から甘ピリリ。二品目は洋風おでん風な煮込みのお肉、部位聞いたけど忘れた。でも、モモ肉の近くだった気がするからハバキかシキンボかな、違うかもしれない。肉はホロホロでイチジクと下の黒キャベツと一緒に食べるとすごく美味しい、リンゴを煮詰めて作った黒いやつと一緒に食べるとより肉の味がより濃厚に強くなった)、デザート二品(ショコラオランジェ・ノワゼットとショートケーキ)、ワインはペアリングを頼まなかったので、白と赤は料理に合わせてユカさんに選んでもらったもの。
去年に引き続き、二回目なクリスマスコース、その前の年は皿洗いヘルプしてた。コースで曽根さんとユカさんが作ったものをゆっくりと美味しくいただく贅沢。

20時少し前に会計をしてお店を出てから、家に戻って『M-1グランプリ』決勝を。新TwitterことXで少しだけ状況を見ていたので、二年連続で令和ロマンがトップバッターでブッチぎっていて、二番手のヤーレンズはそこまで伸びず、三番手の真空ジェシカは二位につけているというところまで。TVerでリアルタイムで見始めた最初は敗者復活から上ってきたマユリカだった。どうもマユリカのネタはおもしろいと思えず、次のダイタクも爆発はなく、初めて見たジョックロックはちょっと笑った。次も初めて見たバッテリィズは声を出して笑えた。アホマックスで元気がいい、難しくなくて真っ直ぐ。これは新王者になるのかと期待をさせた。ママタルトは正直おもしろいと思える部分がなくて、決勝の中では一番つまんなかった。初めて見たエバースは内容的にはわかりにくく難しい内容だけど、わからせるし笑わせるという感じで好みだった。最後は応援しているトム・ブラウンで、一番笑ったし最高だった。でも、このネタで決勝行かないだろうなって思ったら審査員の点数が高いと低いで割れていた。うん、それでいいと思うし、そういう漫才、漫才だけど違う種目みたいなことをやっているから割れて当然だと思う。
ファイナルでは令和ロマンがファンタジーっぽいネタだったけど、笑っちゃったし他の二組よりも強かった。二連覇しちゃった。本当にすごい。前回は松本人志がいた大会、今回はいない大会でその二つで優勝してしまったことの意味とかは今後もっと大きくなってくるのだと思う。

 

12月23日
M-1グランプリ』の打ち上げとかを見ていたら深夜2時を過ぎていた。気持ちとしては6時に起きるつもりだったけど、目覚ましで6時過ぎに眠いまま起きて朝の準備を。
7時半前には家を出て渋谷へ。久しぶりの出社だったので半蔵門線九段下駅まで行ってから歩いて竹橋へ。



18時過ぎまで頼まれていた作業をしつつ、いつもリモートワークでやっている仕事をしていた。北の丸公園の横のお堀から見えるおおきな玉ねぎこと武道館、会社のオフィスが入っているパレスサイドビルから見える皇居とその向こうの有楽町から霞ヶ関のビル群。


昼休みは神保町まで歩いて東京堂書店で前に見かけて買わなかったら、どこの書店でも見つけられなかった春陽文庫版の甲賀三郎著『盲目の目撃者』があったので迷わずに購入。

Spotifyポッドキャスト番組『平均的恋愛のススメ』最新回である第9回とおまけが帰る時にはアップされていたので聴きながら家路へ。あと一回で最初に言われていた10回限定に到達して終わってしまうけど、このコンビのやりとり結構好きなのでまだつづけてほしい。

星野源地獄でなぜ悪い (Live at Tokyo Dome 2019)|第75回NHK紅白歌合戦 歌唱曲 


休憩の時に新TwitterことXで紅白歌合戦に出場する星野源さんが歌うのが『地獄でなぜ悪い』だという発表があった。『光の跡』は年末の歌番組で何度も歌っていて、紅白ではやらないっていうことをラジオで言っていたような気はするが、この曲をやるのかという驚きがあった。
この曲は星野源さんが出演した同名映画作品のエンディング曲だった。僕もこの作品には思い出というか関わりがある。冒頭の國村隼さん率いるヤクザが踏み込んでくる堤真一さんがいる暴力団の構成員として僕はエキストラで出ている。撮影が終わってから編集室に呼んでもらった時に、この曲ができる前に見せてもらったエンディングではある有名な曲を仮で入れて編集したものだった。権利だったり使用料とかもあったのだろうし、実際にはその曲は使われず(最初から書き下ろしを依頼していて、曲ができるまでその曲を仮で入れて編集していたのかもしれない)、星野さんが書き下ろした曲がエンディングで使用したものが公開された。
ただ、どうしてもこの曲を歌うということはその映画を撮った監督の性加害のことがあるので、いろんなところから意見が出るだろうと思った。すでに彼の性加害問題についてTwitter時代からずっと発信している俳優が星野さんのXをリポストする形で、どうしてこの曲を紅白で歌うのかということをポストしていた。まあ、そうなるだろうと予想はできる。性加害問題のある映画監督の作品のエンディング曲でさらに同名のタイトルである曲をやるということは二次加害になる、さらには彼を擁護しているのかという意見が出るのもわかる。
問題はこの曲は同名だが、くも膜下出血で死にかけた星野さんがそこから復活する際に感じたことを託している曲であり、映画にインスピレーションを受けていても別物である。そうなってくるとキャンセルカルチャーになってしまう。
その理論でいくと元ジャニーズ事務所に所属していたアイドルが歌った歌は、ジャニー喜多川のことを彷彿されるので公共の場で流せなくなるのだが、この辺りのボーダーというかどう分けるのかが難しい。
SNSで条件反射的に言葉を発して自分の立場表明をすること、少し待ってからゆっくり考えてから意見を言ってもいいはずなのに、とは思う。分断が起きてわかり合えないまま、敵か味方みたいなくだらないゲームをこのまま続けるつもりなのだろうか。
僕も星野さんがこの曲をどうして歌うことにしたのかは知りたい。きっと、元旦の生放送になる『星野源オールナイトニッポン』でこの曲を歌った意味なんかはご本人が伝えてくれると思うのでそれを聴くまで待とうと思う。
と書いた後に星野源さんのインスタグラムのアカウントでNHKの演出の人からこの曲をやってほしいという熱い想いのオファーがあったと書かれていた。

寝る前に昨日最終回だった『海に眠るダイヤモンド』をTVerで視聴。前編と後編という形で分かれていた。『M-1グランプリ2024』を見終わってから、このドラマを見るテンションではなかったので、すぐには見れなかった。
ただ、新TwitterことXのタイムラインでもリアルタイムで結果の出る「M-1」についてのポストがどんどん流れていて、こちらをリアルタイムで見て呟いている人は多くなかったのでまったくネタバレもしていなかったのは結果的にありがたかった。
端島で鉄平と約束時間にやってきてそのあとずっと待っていた朝子。老婆となってもなぜ鉄平が来なかったのか、彼が進平に妻だったリナと子どもと一緒に端島を出て行ったことがのちに島民の間でも広がっていく。朝子は店を手伝っていた料理人とやがて結婚し、現在の自分の会社の自分の下にいる娘と息子を産むことになった。
それでも、なぜあの日鉄平が来なかったのか、来れなかったのかがドラマでは描かれていた。リナを追っていた組織、進平がリナを守るために殺した男のヤクザもの兄がやってきて、進平とリナの子どもを誘拐する。ヤクザもんの兄はやってきた鉄平に弟を殺したのは誰かと聞く。だが、殺した進平もすでに事故で亡くなっており、自分がやったと嘘をつく。隙を見て子どもを奪い返し、舟に乗ってリナと共に端島から逃げることになった。
進平が人を殺したこともだが、リナが戸籍を取りに行けなかった理由など、この二人の中ではいつか解決しないといけなかったことが、進平が死んでしまったことでそのプランは崩れてしまった。その後、ヤクザもんの弟を殺したということになった鉄平が長年ずっと日本中をその追っ手から逃げる生活をすることになってしまう。
最終回には鉄平とその幼馴染で親友である賢将にだけは事実を話すことになり、彼に端島での仕事のことについてずっと書いていた日記を渡す。これが後に賢将が亡くなった際に朝子に渡してくれという遺言があり、いづみの手に渡ったことが判明する。そして、鉄平のその後と端島を離れたリナと子どもの誠の現在についても語られることになる。

ある編集者さんがこのドラマの最終回を見た後に「叙述トリックを使っているみたい」だとポストしていたが、その気持ちはなんとなくわかる。
端島時代のメインキャラクターは基本的に下の名前だけで苗字がわからない形になっていた。それは2020年の現代版でも同様だった。それはいずみという老婆が朝子なのか百合子なのかリナなのか、三人のうちの誰かなのかわからないようにするためだった。
スリーヒロインと言われていたが、それは前半の大きな謎だった。そして、最終回で明かされた一つの謎が鉄平が命懸けで救った甥の誠の現在についてだった。現代パートにおいても基本的には登場人物は下の名前で表記されて呼ばれていた。だから老婆の「いづみ」もそれが下の名前だとミスリードしてから、朝子の旧姓が「出水」だったことでその後の姿だったことがわかるようになっていた。
神木隆之介が鉄平と玲央の二役を演じているが、彼も苗字はわからなかったが、一人だけずっと苗字で呼ばれている存在がいた。それがいづみの秘書である澤田だった。おそらくそのことに多くの視聴者は何ら疑問を持っていなかった。そして、明かされたのは澤田誠という名前だが、実は婿養子になって苗字が変わっていたが、彼こそが進平とリナの息子の誠だったという意外な真実だった。
玲央が鉄平となんらかの血縁関係にあるのでは視聴者と思わせておいたことで、実は身近にいた澤田が鉄平と関係があるという想像力が働かない、思いもしないというやり方はとてもうまかった。同時に玲央はかつての端島の映像に映っていた鉄平とはまったく似ておらず、いずみの勘違いだったということが発覚し、彼は端島とは関係のない人間だった。過去編でも神木隆之介が鉄平を演じているからこそ、視聴者は似ていないなんてことは思いもしなかった。そういう意味では玲央は『ブレードランナー2049』の主人公であるKと似ている。Kが前作の主人公のデッカードの子どもであり、救世主になる可能性みたいなものを物語中では匂わせつつ、実際はデッカードの子どもは作中に出てくるある人物で、彼は救世主ではなかった。作品においては主人公格ではあるが、血族なんかを踏まえると主人公ではないとも言えてしまう存在であるという部分が僕の中では重なった。現在パートにおいては真の主人公はいずみであり、誠であり、玲央は彼女たちの物語を駆動するために存在しているとも言える。
本当に脚本の構成が巧みであり、最後の20分ぐらいはずっと泣いてしまった。まあ、今年は涙腺が壊れているので仕方ないのだけど、歴史や人生というのは地層なんだなと改めて思えるものだった。最後の端島にいずみと玲央が渡った後に鉄平が残していたもの、彼はそれしか残せなかったけど、いずみは記憶の中でかつて一緒にいた人々と出会うことができたし、鉄平が残した景色を見ることができた。
今年は映画の『ラストマイル』にこのドラマと野木亜紀子脚本作品は他と比べても別格な気がするし、正月スペシャルドラマ『スロウトレイン』も同じくTBSで放送される。TBSと野木さんのタッグは、しばらく続いていくのだろう。でも、野木さんに朝ドラとか大河のオファーはさすがにNHKしてるんじゃないかな。本当に素晴らしいドラマでした。

 

12月24日
7時過ぎに起きてトマトジュースを飲んで体重を計って朝のルーティンがてら、『庭の話』を読み始める。radikoで『空気階段の踊り場』『JUNK 伊集院光深夜の馬鹿力』を聴きながら、リモートワーク開始になって作業を開始。普段聴いていないABCラジオで放送している『ツギハギ~ヤーレンズのダダダ団!』を続けて作業用BGMで流す。
M-1」後のヤーレンズのラジオということもあるし、彼らのファンを公言しているファーストサマーウイカがゲストなら聞き応えあるだろうなって思った。しっかりと客観的に「M-1」での自分たちのことを話せていたし、漫才が上手いとかおもしろいだけでは王者になれない、持ってるやつじゃないと全部持っている人が勝つんだという話になって、ウイカさんが泣き出したところでもらい泣き。
自分もそうだしほとんどの人が持っていない人だから、それでもその中でも「M-1」でそういう人と戦っている姿が尊敬できるし、感情移入もできて彼女は泣いていたんだろう。ヤーレンズの二人は大ファンである彼女が目の前で泣きながらも自分たちを信じてくれている、応援してくれることは恥ずかしかったかも知れないけど、本当に心強かったと思うし、うれしかったと思う。
TwitterことXのタイムラインで『ラヴィット!』にトム・ブラウンがゲストで出ていて、「M-1」で決勝に行ったらやるつもりだった「剛力彩芽」のネタをやったらしい。スマホでテレビを動画で撮ったりしたものもアップされたりしていたが、やはり『ラヴィット!』毎日楽しませてもらっているファンとしては正攻法で見たかったので我慢した。

昼休憩で駅前に行って地下のスーパーに寄ったら、クリスマスモードになっていていつもよりも賑やかなフロアになっていた。関連食材ということでローストビーフとかチキンレッグとか単価も高いものがたくさん並んでいた。気持ち的は浮かれるという年末だしちょっと贅沢したいよねって感じもある。
ただ、昼飯はいつも通りの普通のものが食べたいのだけど、と思っていると選択肢がいつもよりも減っているわけで、その辺りが難しい。スーパーでエビとローストビーフの惣菜を買って、帰りに近所のお店でトリッパを買って、午前中に届いた新米を炊いたもので昼ごはんにした。

【トム・ブラウン 漫才「剛力」】(2024.10.17 ケイダッシュゴールドライブより) 

 昼ごはんを食べ出してちょっとしたら本日の『ラヴィット!』がTVerで配信された。『剛力3』というのが正式なタイトルらしい、アンパンマンが頭を新しいものと変えると元気が回復するということに剛力彩芽を使うというファンタジックすぎる展開の漫才が始まった。これを平日の午前中に普通に放送してるのもすごいし、決勝進出してこれやって欲しかったなあ。
もう、漫才とかコントみたいな区分けがあるように、トム・ブラウンというジャンルでしかないものをやっていて、唯一無二だし、他の漫才師も芸人もやれることもないし、発想もしないことを二人はやってしまっている。
もちろん、しゃべくり漫才も好きだしおもしろければ笑ってしまうけど、トム・ブラウンの漫才は意味わかんないけど、見ているともう笑ってしまっている。理由はわからないけど、たぶん理由なんかどうでもよくなってただおもしろい。そういうのって最強だし、好き嫌いがはっきりする。だから、「M-1」でも彼らだけが審査員の得点差が開いた。そういう人たちが切り開いていく先に新しいものや可能性があると思う。

仕事が終わってから火曜日のお楽しみSpotifyポッドキャスト番組『アルコ&ピースのしくじり学園放送室P』(ゲスト:加藤隆生)と『あのと粗品の電電電話』、二週間に一回の『ランジャタイ国崎の伝説のひとりぼっち集団』が配信された。聴きながらライティング作業を開始。
「アルピーしくじり」ゲストの加藤隆生さんはリアル脱出ゲームを作った人らしく、元々は音楽をやっていて、その流れで人を集めるためにフリペを作ったりしていて、その流れでリアル脱出ゲームが好評になって今に至るみたい。ずっと音楽をやっていて、それでは成功できなかったけど他のことで成功したのだけど、挫折というよりも色々と楽しんでいた中で人に一番ウケるものがそれだったし、飯が食えるものになったという話。
「あの粗品」はテレ東音楽祭で自分たちが司会とかやれるとちょっと思っていたら、国分太一がやっていて、なんでやねんみたいなことを粗品が言っていた。冒頭は二人とも何のポケモンに似ているかという話だったけど、僕はまったくポケモンに触れていないので出てくる固有名詞がさっぱりだった。なんか外国の地名とかを言われてるような感じで、音としてはわかるけど、その単語と結びつくものがない感じ。
「国崎ひとりぼっち」は夢で富士山と熊を見た話だったんだけど、そのオチというか夢に出てきた芸人にあって、夢で言おうとしたことの続きを聞こうとしたとか中々クレイジーな話。あとリスナーからのお便りで昔映画館で席が自由席だった頃に予告編ぐらいの時に隣に座っていた女の人にブラのホックを外してと言われて、横を見たら服を捲り上げていてブラが見えていて外したらありがとうと言われて、その後何かあったというわけでもないという謎のことがあったってメールが来ていた。なかなか不思議なシュールな光景だなって思って印象に残った。
ポッドキャストを聴き終えてからはニッポン放送出川哲朗さんがメインパーソナリティーをやる『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』を流しながら作業。とりあえず生放送で24時間とかなのでリアルタイムで追いかけるわけもいかない。すでにタイムフリーのところにあったナインティナインの岡村さんと中居正広さんゲストの時間帯と、伊集院光さんと佐久間宣行さんゲストの時間帯、バカリズム狩野英孝三四郎モグライダーという出川さんの事務所の後輩がゲストの時間帯を聴いていたら寝落ちした。

 

12月25日
6時過ぎに起きてから、radikoで『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』の普段なら『星野源オールナイトニッポン』をやっている一部の時間帯にやっていた『出川哲朗オールナイトニッポン』(ゲスト:ネプチューン 堀内健)を聴きながら朝のルーティンを開始。ホリケンさんと出川さん仲がいいからトークも楽しそう。
鈴木杏樹さんが来たりしたけど、本当のシークレットゲストで小泉今日子さんが来てからの二人のテンションがすごくて、ホリケンさんはアルバムに入っている曲とかシングルのB面の曲も知ってるぐらいの大ファンらしくて、すごくうれしそうだった。
やっぱりキョンキョンって別格だし、僕が生まれた年にデビューしているので上の50代以上はリアルタイムでキョンキョンのアイドル時代からアイドル以後の活躍を見ているからその凄さと存在感に敬服しているし、憧れてるんだろうなってことがよくわかるやりとりだった。

リモートワークを開始してからは「ラジオ・チャリティ・ミュージックソンSP」として放送された『あののオールナイトニッポン0』を作業用BGMとして流す。
今回は出川さんがメインパーソナリティな24時間生放送『ミュージックソン』の中でなぜかひと番組だけレギュラー番組をやることになっていて、クリスマスが大好きなのに生放送ラジオで潰されたことに前の放送でキレていたあのちゃん。
実は「あのANN0」はなくて、出川さんのドッキリを仕掛けたという始まりだったが、何も知らされていなかったあのちゃんがブチギレていた。その後は出川さんとあのちゃんでクリスマスっぽいことをしながらの放送になった。途中途中でサンタに扮したレインボーのジャンボたかおがやってきたおかげでちゃんと成立していたし、あのちゃんも機嫌が直って楽しんでいた様子も聴けた。
まあ、出川さんとあのちゃんの相性の良さは前からなんだけど、隙のあるおじさんと絡んだ時にあのちゃんは抜群だし見ていて、聞いていておもしろさしかない。もちろん、ベテラン勢の懐の深さはあるんだろうけど、やっぱり彼女は選ばれし者だと思う。他の女性タレントやミュージシャンがどんなに手に入れたくても手に入らないものを持ってる人なんだなって出川さんの絡みを聞いていると思えた。

ABCラジオヤーレンズのダダダ団!】#13(2024年12月23日) パートナー:ファーストサマーウイカ 


ABCラジオヤーレンズの番組を二日前にradikoで聴いた時のことを思い出した。YouTubeにもアップされているけど、これだと48分から55分ぐらいのとこでヤーレンズとゲストのファーストサマーウイカさんのやりとりで「持っている者」と「持っていない者」の話をしていて、令和ロマンは王者になるために必要なものを「持っている者」であり、自分たちはそうではないと。その話の時にファーストサマーウイカさんが号泣しながら「持っていない者」について話をしながら、ヤーレンズに気持ちを伝えていて、それを聴いて泣いてしまったのを思い出した。


社長と1on1があったので、15時を過ぎてから出社して作業をしながらその時間が来るのを待っていた。対面での話は30分もなかったけど、今後の仕事のことなんかを話したのと、自分がやっているウェブサイトのメンバーと久しぶりに会ったので年末のご挨拶をして18時半には会社を出て家へ。
二日前に見たばかりのおおきな玉ねぎが光っていて、九段下だなって思いながら半蔵門線で渋谷駅まで帰って、人混みの道玄坂を歩きながら帰った。やっぱりあの時間帯で混んでいる電車に乗るだけで疲弊するし、疲れちゃうからできるだけリモートワークを続けたい。

「BOOKSTAND映画部!」のレビューコーナー「月刊予告編妄想かわら版」2025年1月号が公開されました。1月は『エマニュエル』『サンセット・サンライズ』『嗤う蟲』『リアル・ペイン〜心の旅〜』を取り上げました。

『サンセット・サンライズ』と『リアル・ペイン〜心の旅〜』は試写で観てどちらも素晴らしかったのでオススメできるし、公開されたら映画館でも観るつもり。

 

12月26日
7時過ぎに起きてから、グダグダしてから朝のルーティンを。10時に東京都現代美術館に着こうと思っていたので8時半ぐらいに家を出るつもりだった。渋谷まで歩いて40分以内、半蔵門線で清州白河駅まで40分ほどなので一時間二十分あればいい。でも、暇だしと思って8時過ぎに家を出た。
歩くBGMはradikoで『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』を。前にも佐久間さんが話していた美味しいけど大量に出てくるフレンチのお店に行ったという話も良かったけど、娘さんと一緒に『M-1グランプリ』を見たというほんわかする気持ちになるエピソードトークも。
昨日、寝る前に日曜日放送した「M-1」後にABEMAでやっていた千鳥さんの番組『チャンスの時間』を見た。ゲストが珍しいことに佐久間さんで、ノブさんに好感度を落とそうという何度かやった企画に出ていた。
後半は佐久間さんも好感度が高いからと大悟さんが言い出して、めっちゃ好感度が下がりそうなことを若手芸人に大悟さんから支持されたことを言ってヒドい人みたいになるっていうのをやっていた。すごくおもしろいし、佐久間さんも『トークサイバイバー』でお世話になっているから千鳥の番組ならゲストで出るという関係性も伝わってきてよかった。

予定していた時間より早く家を出たので清州白河駅に9時20分ぐらいに着く感じだったので、一駅手前の水天宮前駅で降りてそこから美術館まで歩くことにした。

星野源 - ばらばら 

楽曲「地獄でなぜ悪い」は星野源の曲です。

星野は2012年にくも膜下出血で倒れ、その闘病期に病院でこの楽曲の作詞をしました。詞の内容は、星野の個人的な経験・想いをもとに執筆されたものです。後述する映画のストーリーを音楽として表現したものではありません。星野源の中から生まれた、星野源の歌です。
(中略)
紅白制作チームと協議の結果、今回は曲目を変更し、「ばらばら」を弾き語りします。

東京都現代美術館までは20分少し、歩いているときに新TwitterことXを見たら、紅白での星野源さんが歌うと発表されていた『地獄でなぜ悪い』から『ばらばら』に変更されたと出ていた。のちにスマホにもニュースでそのことが表示されていた。
『ばらばら』への変更と今回の事柄においては星野さんとスタッフは完璧な対応、これ以外ないと思える。でも、映画と切り離すべきだという声、切り離せずに二次加害に繋がる(大晦日に多くの人が見る番組でということも踏まえて)という声、どちらもわかる。だから、みんな混乱していると思うし、このことで曲としての『地獄でなぜ悪い』をキャンセルカルチャー扱いしていいのか、ダメなのか、たぶん、答えは出ないと思う。お互いの正義がぶつかり合って、感情がむきだしになって敵か味方という単純な思考になってあとは罵り合うだけ、本当にSNSは人類に早過ぎたんだろうと思えて仕方ない。


坂本龍一|音を視る 時を聴く

開館の10時数分前に着いたので、ちょっとだけ並んでウェブチケットですぐに入場できた。当日券の方がこの坂本さんのポスターでの後ろ姿の写真が使われたチケットになるので、坂本龍一ファンならそっちの方がいいと思う。


ここまでが一階部分。で、この先は地下一階へ。



インスタレーションと音楽なので、こうやって画像を載せても本質は伝わらない。落ちてくる水滴(雨)も映像も光も霧もどんどん姿を変えていく、音はそれらに反応して鳴っていく。だから、聴いているけど感じていく、展示名である「音を視る 時を聴く」というのもまさしくという感じ。


終わってから併設されているカフェでバドワイザーとサンドイッチを。このところ、ここに展示を観にきたら寄っている。

美術館を出てから北上する。一月末に亡くなった友だちの住んでいたマンションを目指して歩いていく。20分ほどで目的地に着いて、建物だけ見てからそこからスカイツリーへ向かってさらに北東へ。スカイツリー駅こと半蔵門線押上駅に乗れば、三軒茶屋駅までは一本だけど、渋谷駅で降りて歩いて家まで。今日はたくさん歩いた。

──「絶絶絶絶絶対聖域」や「青春謳歌」の制作については、浅野さんから何も指示はしていなかったんですか?

まったくないですね。仕上がってきたものを聴くだけで「もう最高じゃん、2人とも」って。映画のエンディング曲として狙いすましたかのように完璧な曲で、ちゃんと本人のキャラクターも出ていて。本当に素晴らしいと思います。

──「SHINSEKAIより」の歌割りも浅野さんが決めたんですか?

歌割りに関しては、あのちゃんと幾田さんの曲のデモができたあとに決めたんですけど、2人で歌う曲だから、いろいろと選択肢があるじゃないですか。完全にユニゾンしちゃう方法もあるし、サビだけ2人で歌うのもある。僕は本当に古臭い飲み屋で流れてるデュエット曲みたいに順番に歌っていくのがよくて。参考になる曲はあるかなと考えたとき、「かりあげクン」のアニメのオープニング曲(うしおと一郎「夜の銀ギツネとタヌキ」)がデュエット曲だったんですよね。あとは30年以上前にやってた「天才・たけしの元気が出るテレビ」で高田純次兵藤ゆきがデュエットしてた曲(「CHANCE! 心ときめいて」)も頭の中にすごく残ってて。

──だいぶ意外なところですね(笑)。

その2つとは別で、僕はPUFFYとか女の子のデュオユニットも好きなんです。40年近く前におニャン子クラブから派生した「うしろゆびさされ組」というグループがありましたけど、僕はいまだに聴いていて。それもあって「女の子のデュエットソングはこうあるべき」みたいな理想が自分の中にあったから、歌割りに関しては確信を持って決められましたね。

浅野いにおは、なぜ作曲まで手がけたのか? “原作者の限界”に挑戦したアニメ「デデデデ」 - 音楽ナタリー 

劇場版は前後編どちらも劇場で観たけど、アニメ版で配信されているものはまだ見れていない。浅野さんの今回の映像化に関しての関わり方は『セクシー田中さん』の原作漫画を手掛けていた芦原妃名子さんがドラマの脚本もやった(悲劇が起きてしまった)という例もあるけど、ここまでコミットした漫画家はあまりいないと思う。
浅野さんはインタビューでも他の漫画家に自分が関わってわかったことは伝えたいって話しているから、かなりメディミックスする際の問題について自分からわかろうとしているし、それぞれのジャンルでの違いを肌で感じたかったんだと思う。


明日最終週金曜日に掲載されると思っていたのだけど、今日の『朝日新聞』朝刊に古川日出男さんの「文芸時評」が掲載されていると知って、コンビニで買い求めた。


夕方前まで今日の『ラヴィット!』が配信されず、日が暮れてから配信された。星野源さんも出演する正月のスペシャルドラマ『スロウトレイン』(野木亜紀子脚本)の主役である松たか子さんがゲストで出演していた。
普通にビリビリイスくらっていた。川島さんが「映画『告白』のときの顔や」ってすぐに言っていたのがおもしろかったし、それが瞬時にワードとして出るの凄すぎる。松たか子さんは舞台だとNODA MAP『逆鱗』でも素晴らしかったし、松尾スズキさん演出の『パ・ラパパンパン』では歌声も聴けたし、かなりおもしろかったから、舞台に出るなら観たい俳優さん。


TBSラジオポッドキャスト『LOOM』の三回目(Ep.3 阿部裕介×上出遼平)は俳優の仲野太賀さんと一緒に『MIDNIGHT PIZZA CLUB 1st BLAZE LANGTANG VALLEY』を刊行した二人のトークになっていた。
上出さんがリードするというか話す時間は多いけど、阿部さんは感覚の人なのか、不意に出る言葉やタイミングなんかが本能で反応する人なんだろうなって思えるものだった。
二人のやりとりはもう馴染んでいて、信頼しているもの同士だからの「間」というかテンポだなって思えて、最初は少し聞き取りにくかったけど慣れてくると聴き心地よかった。

 

12月27日
6時過ぎに起きて、寝転んだままでradikoで『ハライチのターン!』を聴きつつ、ぼんやりとした頭を起こそうと思って、読みかけの書籍をめくってみるが睡魔が再びやってくるので朝読書はちょっと諦めた。
結局7時半ぐらいまで二度寝をしてしまったので、そのまま朝のルーティンをして今年最後のリモートワークを開始。
作業用BGMは『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』『ナインティナインのオールナイトニッポン』(ゲスト:出川哲朗)、『マヂカルラブリーオールナイトニッポン0』『四千頭身 都築拓紀のサクラバシ919』を流していた。
「メガネびいき」は小木さんと矢作さんの声がちょうどいいし、内容も難しくもなくてフランクでこの二人の関係性とか生き方みたいでとてもリラックスできる。
久しぶりの「ナイナイANN」はゲストが出川さんだったというのもあるんだけど、『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』で岡村さんと中居さんが一緒にゲストに出ていた時間帯があった。僕は中居さんの報道を昨日ぐらいに知ったんだけど、あの時もだし、昨日の生放送の時にも長年の友人である岡村さんと出川さんはどう思ってたんだろうなっていう気持ちもあった。さすがに触れることもないし、微塵も出なかったけど。
「マヂラブANN0」はいつも通りだけど、さすがに「M-1」の話もありつつ、毎年年越しでナイナイの岡村さんが長いふんどしに火をつけられて走るみたいなやつがこの数年亡くなっていて、それをやれるようになりたいと野田さんが言っていた。そういう大きなイベントの時に任されるというのは売れていて、さらに人気もあって華がある人だけでしかできない。そういうところへ行きたいという野心のようなものが聞けたのはよかった。
「都築サクラバシ」は来年のイベントのグッズの話も良かったけど、掲示板で募集している草野球に助っ人として愛知や大阪に行ったエピソードが抜群で、どんどんトークが仕上がっていている。本当にネクストラジオスターとして都築さんブレイクするんじゃないかな、来年ぐらいに。一般的にもラジオがおもしろいと知られるようになるって意味で。

今年最後の営業日だったのもあったし、どうしてもみんなバタバタしていて年内に終わらせないといけない作業とか確認があったので思ったよりも仕事量があった。気がつくと時間がいつもよりも早く経っているみたいだった。
アップすべきものも間に合ったし、年末年始の間会社のPCを触れない期間にセットすべきものもできたし、2024年の仕事は終わり。

リモートが終わってから、Spotifyポッドキャストで『トム・ブラウンのニッポン放送圧縮計画』最新回がアップされていたので休憩がてら聴く。
M-1」終わってから初めての配信。当日よりも日が経つにつれて悔しくなっているとみちおさんが言っていた。一本目に「剛力」をやったらどうかと舞台裏で一緒に決勝に残って暫定席にいた真空ジェシカの川北とヤーレンズの出井に言われたらしい。布川さんが話しているように結果論になってしまうけど、「あの時こうしていれば」という後悔がまったくないってことはない。だけど、トム・ブラウンって名前は連覇した令和ロマンやバッテリィズ同様にお笑いに興味ある人にはより浸透したはず。

今年最後の「現在地」がこの文章である。私はいま、どのような場所に立っているのか? それはたぶん、これまで〈文学〉と呼ばれていたものの終わる場所であり、私やそれ以外の人間がそれでも〈文学〉と呼ぶものが始まっている場所である。そのことについて、批評家の大澤聡さんとしっかりと語ることができた。それが毎日新聞朝日新聞の合同企画の「2024年 文芸回顧」企画であって、2紙の文芸時評をそれぞれ担当している大澤さんと私が、対談をするという形で、それは実現した。
(中略)
終わりは、終わった。だが悲劇はそこにはない。すでに始まりの始まりはスタートしている。もしも、このことを視野に入れられない人間なり文芸シーンなりがいる/あるとしたら、それは既得権益に縛られているからだし、既得権益の幻(それを「ああ、昔はよかった」感性という)に縛られているからだろう。
古川日出男の現在地〉よいお年を 2024.12.14 – 2024.12.27 東京・大阪・福島

古川さんほど小説を読んで、書いている現役の小説家って一体どのくらいいるんだろうか。

 日本に目を向けると、たとえばカンヌ映画祭や米アカデミー賞などで受賞した映画『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督は、受賞後も独立映画を撮り続けている。イジェさんの目にはどのように映るのか。

イジェ 「まさに韓国の映画好きたちはいま、濱口竜介監督や『ケイコ 目を澄ませて』の三宅唱監督、『本心』石井裕也監督などの作品を観ています。最近は韓国で三宅監督の最新作『夜明けのすべて』が公開されて、私も観に行きました」

 瀬尾まいこ原作の『夜明けのすべて』は、PMS月経前症候群)に悩む藤沢(上白石萌音)と、パニック障害を抱える山添(松村北斗)、ふたりの若者の物語だ。

イジェ 「山添くんと藤沢さんの関係性が、恋人にはならないんですよね。その距離感がよかったです。また、ひとつひとつのショットが丁寧だし、俳優の演技もよかった」

「韓国の映画好きはいま日本人監督の作品を観ている」気鋭の若手作家が語る、韓国映画界の“知られざる一面” ソ・イジェ インタビュー【後篇】

前に『0%に向かって』という短編集を読んだのだけど、その著者であるソ・イジュさんへのインタビューを西森さんがされていた。
韓国の映画好きというのが若い世代なのか、僕らぐらいの中年なのか、と一瞬思ったけど、ソ・イジュさんは二十代前半ぐらいだからそのぐらいの映画好きな韓国の若者は日本映画にも興味があるってことだろう。そうなると濱口竜介監督の影響とかを受けて世に出てくる韓国の新しい才能とか出てくることもあるだろうし、なんかそういうボーダーとか国とか超えちゃうものがどんどん出てきてしまえばいい。

21時からはこの数年の年末のお楽しみになってきた『ゴールデンラヴィット!』生放送をTVerで視聴。月曜日から金曜日まで生放送では見れていないけど、配信されると見ている。そうなると出演者の人たちに親近感があるし、この楽しい番組ができるだけ変わらずに続くといいな。

STUTS × SIKK-O × 鈴木真海子 - 愛をさわれたら (Official Music Video) 

 

12月28日
7時過ぎに起きてから、radikoで『きしたかののブタピエロ』聴きながら朝のルーティンがてら、トマトジュース飲んだり読書をしたり洗濯機を回したり。
土曜日の朝散歩は本日はなし。お昼から渋谷に行くので午前中は宇野常寛著『庭の話』の続きを読んでいた。カーテンを開けて外の光も室内に取り込んでいたが、やけに明るくて今日はそこまで寒くないのかなって思える日差しだった。そのおかげもあって、あたたかくて11時過ぎには本を読みながら寝落ちしていた。そのせいで最後まで読み切ることができず、13時前にもしやと思ってセットしていた目覚ましで起きて家を出た。
宮下公園前にあるヒューマントラストシネマ渋谷まではradikoで『三四郎オールナイトニッポン0』を聴きながら歩く。年末のスペシャル番組も去年に引き続き今年も任されておらず、今年最後のラジオで、次回は1月10日までと二週間ラジオから解放されると喜んでいた小宮さん。そのせいかリラックスしている感じが伝わってきて、忘年会をやるやらないとか、スタッフを冒頭からイジるとか終始楽しそうだった。
今年一年間は「三四郎ANN0」武道館ライブにも行ったけど、そこまでの期間も武道館に向けてみたいなことはほとんどなくいつも通りのノリで進んでいく、いつも通りで佐久間さんがいう「成長しない」二人のトークを楽しませてもらった。


2003年のカナダを舞台に、人間関係がうまくいかず、行く先々でトラブルを引き起こす映画好きな高校生を描いた青春コメディ『I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ』。本作は新星チャンドラー・レヴァックによる長編デビュー作で、自伝的要素を含んだ痛烈な脚本が、トロント国際映画祭を皮切りに熱狂的な評判を呼び、バンクーバー映画批評家協会賞で最優秀カナダ映画賞など4部門を受賞した。主人公ローレンスを演じるのは、若手俳優でラッパーとしても活動するアイザイア・レティネン。ローレンスがアルバイトを始めるレンタルビデオ店の店長で、問題だらけの彼とふとしたことから【奇妙な友情】を育んでいくキーパーソン、アラナ役にはトロント出身の実力派ロミーナ・ドゥーゴ。『ゴーストワールド』(01)や『レディ・バード』(17)とも比較される本作は、どうしようもなくエキセントリックで切なく不器用な高校時代を描いた青春映画であるとともに、理想と現実の狭間でもがき苦しむ若者の普遍的な成長物語でもある。

チャンドラー・レヴァック監督『アイ・ライク・ムービーズ』の主演アイザイア・レティネン舞台挨拶付き上映を鑑賞。さすがに満員でチケットも売り切れ。先月ぐらいの『POPEYE』の映画特集でも表紙になっていたレンタルビデオショップの制服でピザを食べているローレンスのポスターが印象的な作品。
舞台設定が2004年ごろなので、『レディ・バード』とかと近い時期。秘書として働きながらローレンスを育てている母のテリとの暮らしの中で、彼は親友のマットと一緒に映画を見る毎日を過ごしていた。高校生のローレンスはNYU(ニューヨーク大学)でトッド・ソロンズから映画を学ぶことが願いだった。しかし、数年前に父を失ってから情緒不安定になっていて、時折パニックを起こしてしまう彼は夢のために始めた初めてのアルバイトさきでもトラブルを起こしてしまう。
映画大好きな少年の物語なのだけど、僕はこういうタイプの作品を見るたびに自分がオタクではないと思うし、サブカルでもない(メルマ旬報以降周りがサブカル界隈筆頭な人ばっかりだった)から、こういう濃い人たちには勝ちようがないなって思う。
ローレンスはトラブルが起きると混乱してしまうので、見ながら宮下草薙の草薙っぽいなって思った。彼は番組でもたまに癇癪を起こしてしまうのだけど、特に所属事務所の大田プロの先輩芸人たちは彼の怒りや戸惑いを無視せずにちゃんと謝ったり、落ち着かせる。しかもその後に笑いにもうまく誘導している時もあり、なんというかダチョウ倶楽部から続く困った人を切り捨てない優しさがあるなって思う。だけど、ローレンスにはそういう先輩はいないし、あることで親友のマットとも距離ができてしまう。また、アルバイト先の社員であり、元々映画業界で俳優をしていたアラナも最終的には怒りが爆発してしまう。
好きだけでは夢は叶わないし、現実は思っている以上に厳しい。アラナが映画業界で働くことを夢見るローレンスに自身が遭ったトラウマになった出来事(現在、ネットで報道が出ている中居さんのトラブルを彷彿させること)を彼にだけ話すのは現実を見ていない彼への忠告であり、どこか優越感というか彼には業界に入ることが無理だと思えていたこともあったのかもしれない。
ただ、ラストシーン近くでローレンスとアラナが話すシーンがあり、そこで彼女から教えてもらったことがローレンスをそれまでの自分中心で物事を考えて行動する思春期丸出しの少年からの変化へのきっかけとなる。
僕は正直そこまでローレンスに感情移入はできなかった。僕は彼ほど映画だったり、あるいは小説に強い思いがあるわけでもないだろうし、どこか羨ましいと思えるところもある。だけど、彼と一緒にいたいとも思えない。やはり彼と自分を同化しにくい部分があった。でも、この映画が大好きで自分ごとに思える人がいるのもわかる。
上映後に30分ほどのアイザイア・レティネンのトークイベントがあり、その後に下の7階でのサイン会があった。パンフを買っていたのもあって、サインはもらった。そういう時に英語ができないからちょっとしたことも言えないのがいつも残念だなって思う。彼はトークの時に日本の音楽もかなり聴いていてナンバーガールの名前も出していたので、ZAZENBOYSは聴かないのって聴きたかったけど、無理だった。

小川公代と宇野常寛は、一見まったく異なるものについて論じています。しかし両者に通底するのは近現代の情報社会や資本主義の中で、どう人間性を回復するのかという問題意識です。言い換えればそれは情報技術に人間が「生かされている」時代をどう乗り越えるかという問題でもあります。『メアリ・シェリー』と『庭の話』。このセッションでは二冊の本を往復しながら、この巨大な問いの答えを出すのではなく、考える手がかりを対話の中で探したいと考えています。二人のアプローチの違いが、予想外の結果を生むのではないか……そんな小さな奇跡を期待したいと思います。
https://aoyamabc.jp/collections/event/products/2024-12-28

サイン会終えて、そのまま歩いて10分もかからない青山ブックセンター本店へ。今日は『メアリ・シェリー:『フランケンシュタイン』から〈共感の共同体〉へ 』『庭の話』ダブル刊行記念〈共感の共同体〉はプラットフォーム資本主義を超えられるのか? 小川公代 × 宇野常寛 トークイベントがあるので先にこちらはチケットを取っていて、『アイ・ライク・ムービーズ』はいつでも観れたけど、このトークイベントの前にある上映会がトークイベント付きだったのでそちらにしたという流れがあった。
宇野さんの『庭の話』はまだ全部読みきれていないが、年内最後のイベントはこちらにしようと思っていたのと、相手がケアについて書籍を出している小川公代さんだったのでおもしろいんじゃないかなって期待していた。
二人の新刊を軸にトークをしていたけど、どこか噛み合わないような話があり、プロレスとまでは言わないが、小川さんが仕掛けていくみたいな時もあり、ガツガツ組み合っている感じで、馴れ合いのトークイベントにはなっていなかった。
宇野さんと小川さんはある事象に対して同じ言葉を使っていなかったり、解釈が違うこともトークの中でわかるものであり、自分の考えを伝えつつ相手の認識について考えまた話し、より建設的な対談になっていた。それ故に聴いている方も脳みそフル回転になるので疲れはくるのだけど、知的好奇心や状況を把握することもやはりおもしろいし、宇野さんの書籍もだけど、小川さんの書かれているものを読みたいと自然と感じられるものだった。この二人のトークイベントがあったらまたぜひ行きたい。帰りに宇野さんに挨拶して帰る。
ここまでで「三四郎ANN0」は聴き終えていたので、音楽でも聴いて帰ろうかなって思っていたら、『ガスワンプレゼンツ 田中みな実 あったかタイム』のゲストがDJ松永回が放送されたみたいだったのでradikoで聴きながら歩いて家まで帰る。この番組は永野さんと松永ゲスト回はいつも楽しみにしていて聴いている。やっぱり、相性のいいもの同士のトークは聴き心地がいい。

【厳選】東野幸治 エンタメ報告会2024!全172作品から選び抜かれた16作品を紹介!『アンメット』『響け!ユーフォニアム3』『白と黒のスプーン』など


スーパーで買った惣菜と炊いておいたお米を晩ご飯に食べながら、年末恒例になっている東野さんゲスト回を見ていた。本当に二人とも忙しいのにインプット量が凄まじい。見ながら自分の今年の映画のベスト10を考えてみようと思った。

2024年映画マイベスト10
01:『哀れなるものたち』
02:『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション前章&後章』
03:『憐れみの3章』
04:『ラストマイル』
05:『異人たち』
06:『パスト ライブス/再会』
07:『SUPER HAPPY FOREVER』
08:『ぼくのお日さま』
09:『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』
10:『めくらやなぎと眠る女』

こんな感じだった。1、3、5位はサーチライト・ピクチャーズ作品であり、今年は本当にこの会社の映画はほぼ当たりだった。A24は『パスト ライブス/再会』ぐらいかな、『シビル・ウォー アメリカ最後の日』も良かったけど、ベスト10には入らないと思った。
『哀れなるものたち』と『憐れみの3章』はヨルゴス・ランティモス監督作であり、前者はフランケンシュタインものなのだが、物語やデザインや衣装という総合的な部分で映画だなって思ったし、おもしろかったし最後のあの行為も含めて彼らしいと思った。『憐れみの3章』の三つ目の物語のラストの皮肉っぷりもちょっとそれに通じているだろうし、僕はそういう感性が合うのだと思う。『憐れみの3章』と『哀れなるものたち』は入れ替えても違和感がない。
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション前章&後章』は幾田りらとあのが声優を務めたことでも話題になっていたが、東野さんと佐久間さんもYouTubeで話していたが、凰蘭ことおんたんの声をやったあのちゃんがうますぎた。元々原作漫画の大ファンだということもあるし、浅野いにおさんが関わっていることでクオリティも素晴らしかったし、。東日本大震災以降のこの国の状況をフィクションに落とし込んでいる作品の中でもトップクラスのものだと思う。

 

12月29日
7時過ぎに起きるが、右肩がすごく痛い。前日から痛かったけど、治ってなかった。上に上げたりはできるけど、例えばズボンを少し下げようとするとかそういう些細な動きの時に筋やられてますか、これは、ぐらい痛い。自分で肩を揉んだり、脇の下を指で押したりして周辺をほぐしてみたが、そこまで痛みは引かないのでできるだけ、右手を動かすときは意識的にして痛みを回避する方向で過ごすことにした。
寝転んだままで、radikoで『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』を聴きつつ午前中のスケジュールを確認して朝のルーティンとなトマトジュースでサプリを飲んで、読書タイム。
年末年始に読みたいと思っていたポール・オースター著『4321』とハン・ガン著『別れを告げない』の続きにはすぐ入らずに併読している数冊の作品を読んでいく。BGMとしては『ヤーレンズオールナイトニッポン0』と『オードリーのオールナイトニッポン』を聴いていた。
昨日同様に土日の午前中代官山蔦屋書店への散歩はせずに、家で本を読んでいた。お昼前には駅前のスーパーに行く。賑わい方やお客さんの醸し出す雰囲気が年末感を感じさせて、ちょっとほっこりしつつも寂しくもある。

昼ごはんを食べてから、「オードリーANN」の続きを流しながら、自分のライティング作業。若林さんが「M-1」でのエピソードトークを、ほぼ一週間前だったので他の審査員の人たちが色々とエピソードはテレビやラジオやYouTubeで話している。男性用の尿漏れパットの話を若林さんがし始めたのが、どのくらい前だったか記憶にはないけど、「M-1」で審査員をすると長時間収録でトイレに行けないため、もしもの場合に備えて尿漏れパットの話をしていたことが判明。もしかしたら、勘の鋭いリスナーやオードリーファンの一部にはこのことで審査員とかを予想していた人もいるかもしれない。僕はまったくそんなこと脳裏にもよぎらなかったけど。
聴き終わってからはTVerで再びな『ゴールデンラヴィット!』を流しながら作業の続きを。バラエティ番組の声というか賑やかさが、その雑音感は僕にはちょうどいい。作品でテーマ曲だとかあるアーティストをイメージしていたら、その曲をひたすら流してみたいなこともするけど、今やっているのはそういうものがないので、音楽は流していない。

18時半からル・シネマ宮益坂で今年の映画、スクリーン納めで観ようと思っていた作品のチケットを取っていたので17時過ぎに家を出る。もう日が暮れている。
渋谷方面に向かって歩いていくと夕方にしては道いっぱいに家族連れや友だち同士や恋人や一人様々な人たちがいて、その気配みたいなものに年末を強く感じてしまう。道玄坂を下る辺りから人がさらに増えてスクランブル交差点を渡る時には旅行客もたくさんいて賑やかだった。

キャンペーンガールのユウ(牧瀬里穂)は、スポンサーの白雪(笑福亭鶴瓶)から逃れようと自動車からとび出した瞬間、後続の車にはねられ死んでしまう。街にあふれる看板やポスターや写真や音楽をそのままに、ユウの魂は東京上空へと舞い上がる。広告代理店の担当雨宮(中井貴一)たちは、ユウの死を隠してキャンペーンを続けることにし、後始末に奔走。天国のユウは、自分の死を受け入れられず、気のいい死神をだまして地上に舞い戻る。彼女がふたたび現れたのは、うろたえる雨宮のマンションだった。もう死んでいて家にも帰れず、学校にも行けないユウ。そんなユウをかばう雨宮。どこにも帰れないふたりは、東京の街をさまよい悲しみに暮れつつも、本当の自分の人生を生きている喜びを、かつてないほどに感じていた。

相米慎二監督『お引越し』『夏の庭 The Friends』4Kリマスター版公開記念『東京上空いらっしゃいませ』

相米慎二監督監督『東京上空いらっしゃいませ』を鑑賞。お客さんはそこそこ入っていたけど、年齢層が高いとも言い切れず、若い人も観に来ていた。
僕もこの映画は初見で、相米作品をたくさん観ているわけでもなく、タイトルとかもだし、ストーリーを読んで今年は『異人たち』があったけど、ちょっと似ている部分もあって観てみようかなと思った。
偶然なんだろうけど、昨日観た『アイ・ライク・ムービーズ』と共通の部分があった。今作ではユウはスポンサーの白雪の手から逃れるために車を止めさせて、出た瞬間を跳ねられて死んでしまう。「アイ・ライク」の元俳優だったアラナは映画監督の男性と飲んだりするようになって仲良くなっていたら、ある時プロデューサーの男性の元に行かされた(あるいは最初は三人だったが、彼だが帰って二人きりにされた、記憶が曖昧)ため、性被害に遭っていた。ユウは性被害を受けそうになる前に逃げ出したことで死んでしまっている。構造としては同じであり、今報道されている中居さんのものと同じだ。
男性の権力者(プロデューサーやスポンサーの偉い人)がいて、業界に関わっている女性(俳優やキャンペーンガール)を騙す形で別の男性(映画監督や広告業界の社員)が相手をすれば悪いことにはならないと性的な接待をするように仕向ける(あるいは強要する)。
作品としては1990年公開作品なので、当時はMeToo運動的なものもなく、被害に遭った人たちは泣き寝入りしていたと思うし、そういうことが常態化している、当たり前にあった。それは「MeToo運動」が起きてからさすがに減ってきているはずだし、業界もコンプライアンス研修などもするようになっているが、過去に被害に受けた人が声をあげることに対して、やっぱり昔のことだからとか今更言うなよみたいな空気感はまだある。
どんな業界であろうがジャンルであろうが、性被害を許さないという姿勢で取り組んでいかないといけない。男性社会が続いてきたことで、ヘテロ男性は自分自身のケアのことや機嫌を女性(母、妻、娘たち)にずっとしてもらってきた。
家父長制におけるシステムは男性の家長が家のすべての権利を所有しているというものだから、昔は嫁入りの前の娘が性行為をするのを許さず、そういうことがあれば傷ものにされたという言い方がされていた。それはその女性自身の身体であるにもかかわらず、所有者である彼女たちの権利が奪われ、家長の所有物であるというものだった。その意識はやはりなくなっていないため、これらの性被害の問題も含めて起きているし、運動が大きくなってもまだ認識が変わらないのだと思う。『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』ではまさにその家父長制による犠牲を描いていた。だからこそ、あの娘のことで憤っている人たちがいたのもわかる。

その導入部分というか、ユウが死んでしまうきっかけの部分での引っ掛かりはあるけれど、それ以外はちょっと大林宣彦監督的なファンタジーさもあるようなストーリーだし、中井貴一演じる雨宮と牧瀬里穂演じるユウの秘密を共有したもの同士の時間が限られたラブストーリーだけど、コメディ感もあるという楽しい作品だった。
白雪とコオロギ(死神的な)の二役を笑福亭鶴瓶さんが演じているので、よりコメディ色が強くはなってたと思う。今だとさすがに脚本としても通らない部分もあるし、ご都合主義ではあるのだけど、90年というバブル後でまだ日本が景気の良かった時代の景色や雰囲気がわかるのも見どころだし、スマホ以前にまだネットも普及していないし、携帯電話をまだみんな持っていない時代のある種のんびりとした最後の時代は今の混沌とした時代から見ると羨ましくもある。
牧瀬里穂さんはこの作品でデビューらしいけど、美少女として売り出してそりゃあ、大ブレイクするはというビジュアル。僕はこの映画の二年後に放送されたドラマ『二十歳の約束』とかで認識したんだと思う。
観終わってから歩いて帰ろうと思ったら、スクランブル交差点付近で暴走族みたいな連中が何十台かバイクでやってきて、エンジン音とか吹かして走っていた。東京ではなくて埼玉とか群馬とかのヤンキーなのかもしれないが、こういう年末に渋谷にやってきてイキっている辺りが可愛くも見える。海外から来た旅行者がスマホで撮っていたりしたが、彼らの目にはどう映っていたんだろう。


ニコラが年内最後の営業日なので歩いてそのまま家に荷物だけ置いてお店へ。22時に通常営業は終了して、そこから常連だけ残っていつもの賑やかな最終日の風景、僕は家が一難近いけど、深夜の二時には帰宅。今年も一年お世話になりました。

 

12月30日
8時前にセットした目覚ましで起きる。右腕の痛みは残っているので、今日が年内最終日な近所の整骨院へ40分過ぎに行って整えてもらう。痛みはだいぶ薄らいで可動域も広がった。原因はわからないけど、四十肩とかで腕が上がらないとかではないのでそこまで日常生活に困らないのは助かる。
今日は特に予定もないので、のんびり読書しながらダラダラ。中上健次大江健三郎の読みかけのものの続きを。駅前のスーパーに昼ごはんの買い物に行ったりして少し外出もしたけど、あとは家で本を読んだりウトウトしたりを繰り返しながら気がつけば夕方。


昨日の『チャンスの時間』スペシャルをABEMAで見る。永野さんがキレッキレだった。来月のLoift9でのトークイベントはチケットを取ったのでたのしみ。

夜にはライティング作業はせず、ハン・ガン著『別れを告げない』を最初から読み直す。

 

12月31日
radikoで『空気階段の踊り場』を聴いていたら寝落ち。8時前に起きて朝のルーティンをしてから家を出る。今年最後の朝の散歩へ。いつもの代官山蔦屋書店までを『ファーストサマーウイカオールナイトニッポン』を聴きながら。

ファーストサマーウイカオールナイトニッポン | ニッポン放送 | 2024/12/30/月 25:00-27:00 

「ANN0」レギュラー時代を聴いていたので、大河女優として「ANN」こと一部に帰還したのはアツい展開だった。レギュラー時代のハガキ職人たちもメールを送ってきていたし、実際にいろんな場所で彼らと会っている話もしていて、ウイカさんらしい人柄も伺えた。
初夏という名前から、それを英語にして終わりに読み方を繋げた「ファーストサマーウイカ」っていう芸名にしたのがすごいし、ブレイクすればセンスがあるように思えてくるネーミング。寺門ジモンやモロ師岡系統ではあるが。
月曜日の昔は第二部と呼ばれていた「ANN0」枠はフワちゃんがパーソナリティーだったが、あの出来事ですぐに降板させられてからは月替わりのパーソナリティーが担当するという形になっている。ファーストサマーウイカが月曜日のこの枠に戻ってきてくれたらいいなと思う。実際、来年の4月の改編期に誰がその枠でレギュラーをやるのか、そもそも今やっている「オールナイトニッポン」ブランドのパーソナリティも続くのか新しい人に変わるのかはその頃にならないとわからない。
ずっとラジオを聴いていたのもあるので、ちゃんとフワちゃんにラジオで時間なり枠を与えて欲しかったなと今でも思うけれど。


前から気になっていた荒木飛呂彦著『荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方』(集英社新書)と阿部和重著『ブラック・チェンバー・ミュージック』文庫版上下巻を購入。
前者に関しては「ジョジョ」シリーズはまったく読んでおらず、ドラマ化された『岸辺露伴は動かない』は見ているぐらい。「悪役の作り方」という部分に惹かれた。悪役と言っても創作物に関しては、著者の感じていることや考えていることが反映はされる部分はある。
僕が小説とかを書くときにわかりやすい敵とか悪役みたいなものを設定しないけど、人間の中には正邪が入り組んでいて、個々人の中に悪意やそういう敵とされるようなものはある。物語の展開もだし主人公にとって乗り越えるべき壁として配置することはやっぱり必要なので、参考にしたいと思った。

大麻取締法違反で起訴され、初監督作品はお蔵入り。
四〇を前にキャリアを失い派遣仕事で糊口をしのぐ横口健二に舞い込んだ〈極秘任務〉。
「謎の雇い主ハナコと一冊の映画雑誌を探し出せ」――蠢く陰謀、ヤクザの抗争、
明かされた女の正体に、横口は後戻りできないことを悟る。
一触即発のリアルな世界を背景に繰り広げられるスリルと愛の物語。

『ブラック・チェンバー・ミュージック』は単行本で読んでいるが、すでに手放していて久しぶりに読みたくなった。単行本と比べると文庫版の装丁デザインは酷いものだけど、好きな作家さんだし、新刊で買おうと。
3月末までに完成させたい小説の一つはおそらくこの作品にちょっと近しいものがあるので参考にしたいし、わかっていれば違う展開や流れも僕が想像できるかもしれない。という考えで今年最後の読書として上下巻読めるところまで読むことにした。

帰りにスーパーで今日のご飯用の天ぷらを買う。海老好きとしては海老の天ぷらはマストなんだけど、大晦日の年越しそばと一緒に食べられる天ぷらの一番人気な海老、日本中で食べられていると思うと、今日1日だけでどのくらいの海老が消費されているんだろう。
外に出て歩く度にNIKEのランアプリを使ってずっと記録していた。毎月の目標が300キロだったので、2024年の目標は達成。村上春樹的なランナーの視線(姿勢)ではなく、古川日出男的なウォーカーの視線(姿勢)で東京を歩こうと思っていた。実際に受けてる影響もそうだしね。
歩くお供としてラジオを聴いて、あるいはラジオを聴くために歩いていたのか。歩いている時がいちばん自由だ。

昼はどん兵衛のうどんと天ぷらを食べてから、Spotifyの配信ポッドキャストきしたかののブタピエロ』の本編とアフタートーク、『平均的恋愛のススメ』の本編とおまけを聴きながら、この日記を16日から加筆修正。
「ブタピエロ」で話していたけど、今年はきしたかのはブレイクした年だろうし、高野さんのキャラの印象が変わった一年だったという話をしていた。『水曜日のダウンタウン』で後輩が楽屋泥棒していることをモニタリングで知ってしまった高野さんが泣きながら後輩の頭を叩く姿があったりして世間の印象も変わっていった。一年で露出も増えたし、このラジオも本編の方はTBSラジオでレギュラーになったのも売れているということなんだろう。来月末の草月ホールでのこの番組のイベントもたのしみ。
「恋愛のススメ」はこの数回で匂わせていたカカロニ栗谷に恋人ができて道程を卒業したという報告も兼ねてのラストの10回目のトーク。前日に『BSノブロック〜新橋ヘロヘロ団〜』で佐久間さんに栗谷さんが報告していたので、今がちょうど公表するタイミングだったんだろう。童貞キャラとして売っていたから、そうじゃなくなったらどうしていくかということも考えていたようだし、相手の女性もそのことを考えてくれる人みたいなので良かったと思う。マッチングアプリでの出会いだと話していたけど、彼が芸人だからというわけでもなく、会いにいったら男二人と女一人がいてその様子をずっとスマホで撮られていたというイタズラも何度もされていた。でも、七十、八十人ぐらいの女性と会って、今の彼女さんと出会えたということらしいので、すごい努力もしていて行動もしているからこその結果。10回限定の番組だったけど、違う形で継続するみたいなのでそちらも始まれば聴きたいなって思う。

いつもこの日記を書いているブログは上旬のものは16日に、下旬のものは翌月1日にアップしていて、それと同時に半年前の日記をnoteでアップしている。毎年大晦日には12月下旬の日記をアップして、元旦にはしないようにしているので、その流れで7月上旬の日記をnoteの方にアップ。


お昼からは『ブラック・チェンバー・ミュージック』を読み始めて、夜はNHKプラスで星野源さんが紅白に出るところぐらいは見ようかなと思う、そのぐらいな大晦日。途中で昨日放送された『クイズ☆正解は一年後 2024 1年前に収録した「2024年予想クイズ」を答え合わせ』を見る。この番組は1月に収録して、12月に答え合わせをする、というその時間の中で動いていくものを楽しむ、答えでボケておもしろがるという部分。こちらも毎年のおたのしみの一つ。

今年は東京に上京して最初に出会って、そこからずっと22年近く付き合いのあった友だちが急に亡くなったことが一番大きかった。そのことで感傷的なモードのまま、いろんなものに甘えて過ごしてしまったし、何かを新しく始めることもなく、創作したい欲望も薄かった。
晦日、元旦という一年の区切りはないよりはあったほうがいい。別に2024年が2025年になったからリセットされるわけでもないし、ずっと僕は僕としての人生を継続しているだけで、それはいつか終わる。でも、人間というのは地面に棒でここからここまでは自分のものだみたいな所有欲があるように、途方もない時間や空間の前では何か自分ごととして考えられるように、区切れるようにしておかないと人間は巨大すぎるものの前でいつしか狂ってしまう。だから、リセットはできないけど、区切ることで進めることや考え直すことができる。
来年がどんな一年になるのかもわからないけど、1月27日の友だちの命日まで喪に服すそうという考えもあって、6月末にはヘアドネしようと思っていた髪も切らずにその日以降に切る予定。
今年一番聴いたのは星野源さんの『光の跡』だった。『Hello Song』を今年の日記の最後にしたのは来年歌詞みたいなことがあるといいなという願望を込めて。

皆さま良い年をお迎えください。

今回はこの曲でおわかれです。
星野源 - 光の跡 (Official Video) 



星野源 – Hello Song (Live from “Gratitude” 2020)