11月下旬の日記(2024年11月16日から11月30日分)
12月1日
日付が変わる前にこの日記の上旬を加筆修正していた。そのままはてぶにアップして、noteに半年前の日記の再録をアップ。新TwitterことXは「プロモーション」というていで課金しているフォローのポストが、フォローしていないのにタイムラインに出てくるようになって、もう潮時感がMAXなで峠を越えて感じがするけど、習慣として日記をアップした旨をポストして寝る。
昨日空いている時間にAmazonプライムで配信が始まったドラマ『推しの子』を三話まで見ていた。漫画もアニメも触れていなかったので、なんとなくタイトルとかを知っているぐらい。実際のところ映像化するために原作漫画からどのくらい脚色をしているのかわからないけど、初見として楽しく見れた。
内容的にも芸能界のダークな部分だったり、双子の主人公の母親である伝説のアイドルだったアイを殺した犯人だとか、なぜアイのファンだった二人が彼女の子どもとして「転生」してしまったのかという謎も散りばめながら、日常パートはわりとポップなやりとりを多くしている印象を受けた。
アイドルグループ「B小町」の一人であるインフルエンサーの「MEMちょ」をあのちゃんが演じているのが見ようと思った一番のきっかけ。そもそも、この役を演じるために急に金髪になっていて、『あののオールナイトニッポン0』でも情報解禁ができるまでは黙っていながらも、ドラマの撮影のスケジュールがかなり厳しいことは伝わってきていた。
MEMちょはポジション的にも他の二人に比べると少しお姉さんであり、明るい役どころなのでラジオを聴いているリスナーとしてはちょっとだけ違和感というか、あのちゃんがんばって明るい役を演じたんだなと思う。同時にこの役をやっていたことで、『民王R』みたいなポップなコメディ的な要素がある作品も入りやすかったりしたのかもしれない。
あの率いるパンクバンド「I’s」のメジャーデビュー作でラストシングルとなる『Past die Future』は四話の主題歌らしいので、このまま現時点で配信中の六話まではすぐに見てしまいそう。
「I’s」は2024年で解散が決まっているので、ドラマで初めて知った人たちはライブを観たくても観れないという状況にはなる。
ano feat. 幾田りら 「絶絶絶絶対聖域 」Music Video
夕方にアップされたニュース。豊洲ピットのライブ後にオフィシャルサイトでNHKホールの先行が始まっていたので、すでに申し込んでチケットを取っていた。
ano×幾田りらは現状では『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』の映画で二曲、再構築した連続アニメ版で一曲とコラボしている。今年の紅白歌合戦に二人が出演したらこのコラボが見れるかなと期待していたが、どちらも出演はしないみたいなので、このNHKホールで二人がデスボイスでシャウトするのが見れるのは新年早々うれしい。
今年は特にあのちゃんのドラマやバラエティなどの活躍だけでなく、ライブで話している本音だとか思いを聞くとこちらにも届いたし沁みた。長年の友だちが急に亡くなったことでどうにもならない悲しみを感じていた僕には癒しではないな、なんというか生きていようと思えるものだった。
7時前に起きてからradikoで『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』を聴きながら、横になっていたらいつの間にか8時半を過ぎていた。
いつも通りのルーティンで日曜日の午前中は散歩がてら代官山蔦屋書店へ。radikoで『オードリーのオールナイトニッポン』を聴きながら歩いていく。思ったよりも寒くはない。12月に入ったけど、まだ着込まなくても普通に外に出れるし、手袋もしなくてもなんら問題もないぐらい風も冷たくない。このぐらいが歩くのにはちょうどいい。
新刊コーナーを見たりしたけど、今日は特に買うものもないので、そのまま家に戻る。途中でオオゼキに寄ってトマトジュースとかポットボトルのアイスコーヒーを買って帰る。
前日に11月に行った健康診断の結果がメールで届いていた。ログインして検診結果を見てみると今年2024年は前年2023年よりもほとんどのものが数値は良くなっていた。体重が減ったのも大きいかもしれないが、トマトジュースのおかげか血液検査も良くなっていたし(タバコを吸うようになったのに)、肝機能もギリギリ要注意だったりするけど、前年よりはかなり数値も危険域から安全な領域に入りかけていた。
血液に関してはやっぱりトマトジュースを毎日飲んでいるからだと思っているので、できるだけかかしたくない。一年以上ほぼ毎日飲んでいるけど、美味しいとは思えない。けど、飲んでいる。
1947年、ユダヤ系の家庭に生まれたアーチボルド・ファーガソンの、驚くべき仕掛けに満ちた成長物語。ドジャースLA移転、ケネディ暗殺、ベトナム反戦運動。50~70年代のアメリカを生きる若者の姿を、緻密で独創的な四重奏で描く。「この本を書くために一生待ち続けていたような気がする」というポール・オースターの、作家人生の総決算となる大長篇。
家に帰ってから洗濯とかをしてから12時にオープンのトワイライライトに行って、取り置きしてもらっていたポール・オースター著/柴田元幸訳『4321』(柴田さんのサイン入り&手書き翻訳原稿一枚付き)を購入。
分厚くて重くて二段組って最高だな。年末年始の読書のお楽しみ。柴田さんの翻訳原稿(裏表)もすごい。購入してから店主の熊谷くん夫妻と小説のこととかを話したりした。幼稚園児ぐらいの女の子がお母さんと一緒に来ていて、そのお母さん(といっても僕よりは年下だと思うが)も『4321』を購入していた。小さな女の子がこのまま大きくなって、トワイライライトで一人でくるようになっていろんな本を読んでいく、何かを書いたりするような未来もあるんだろうねって熊谷夫婦と話していた。なんだかひだまりみたいなあたたかい空間になっていた。
今日は文学フリマみたいでXのタイムラインでは出版社関係の人の知り合いが、「みんな行ってるの?」と思えるぐらいの勢いで本を作って参加しているみたいだった。
なんだろうな、なんか参加したいって思えないし、思わない。もちろん自分たちで本を作って売るのも楽しいだろうし、そこで知り合いの人たちのブースに行って買って話をするという交流がしたいという人も多いのだろうし、そういうのはなんとなくわかる。
でも、興味がわかないし、なんか嫌なんだよなあ。その「なんか」が共有できる人はどのくらいいるんだろうか。こういう書き方をしたら文フリに行くことを否定しているみたいだけど、そうではなくて、そう思わない人もいるってことを参加している側の人は許容できるんだろうかっていう。なんかリベラル(左翼)側が負け続けていることと関係してるような気がする。
『4321』は最初の「1」のパートだけ読んだ。主人公の祖父がアメリカに移民としてやってきたところから始まって、両親それぞれの家庭環境などを描いて、30ページぐらい過ぎて主人公のアーチボルド・ファーガソンが生まれるところまで。これ以降は「1.1」「1.2」「1.3」「1.4」と成長していくアーチボルド・ファーガソンの四つの可能性というか人生が描かれていくみたい。つまり一人の人物の四つの人生を描いていくという試みのよう。
先週日曜日に参加した『三四郎のオールナイトニッポン10周年記念 バチボコプレミアムライブin日本武道館』の動画配信を購入したので、やっと四千頭身の都築による超絶スピン副音声を見た。
三四郎の二人がステージ上にいてゲストを呼んでトークをしている裏で「指令室」にいる都築が副音声を同時にやっているのだが、そもそも三四郎の二人とゲストの音声も出ているし、そこに都築の声も重なっていくので本編を一度は見ていないと混乱してしまうし、言葉が重なっていて状況が掴みにくいし、誰が何を言っているのかがわからなくなる。三四郎とゲストのレイザーラモンHGが武道館のステージにいて、副音声で都築と先にゲストで出ていたはんにゃの金田と不良(KAƵMA)が話をしていると同時に六人の声が重なる。
トイレに行くといって消えてずっと帰ってこなかった金田が着物から私服に着替えて帰ってきて「転生」したとか盛り上がりもあったりしたけど、副音声配信の方は本編の音をできるだけ小さくして副音声をもう少しメインにしたほうがいいと思う。それだともっと楽しめるはず。
夕方からライティング作業を開始。昼間のリモートワークに関して年末年始は思ったよりも長い休みになるのがわかった。その期間に『4321』を読み終わりたいし、来年の一月終わりにある〆切がある新人賞用のものを書く時間を作れそう。どうせ散歩に行くか小説を読むか映画を見るかぐらいだし、そこにできるだけ小説を書くというのを増やせればいい。
12月2日
7時前に起きる。なんとなく右手首が痛い、右の指も指だけで獣の手みたいなイメージで動かしているとポキポキと鳴らせる。右肩が固まっているのかもしれない。きっと肩甲骨がまた良くない状態になっているサインなのだろう。整骨院に行った時に重点的にやってもらうことにする。
昨日夜にradikoで『川島明のねごと』『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』は作業中に聴いていたので、Amazonプライムで配信中のドラマ『推しの子』の続きを見る。今回の配信分は六話までで、結局リモートワークが始まっても残りを流して現在見られるところの最後まで見た。
作中作が展開もされているのだけど、その作中作『東京ブレイド』という漫画を実写ドラマ化した際に主人公のアクアは俳優として参加している。そこで漫画家であり原作者の鮫島アビ子が脚本を無しにして自分が書くと言い出すシーンがあり、その後最初に脚本を書いた脚本家のGOAと共同で脚本を書くことになっていく。という記憶に新しい原作者と映像化における問題も入れ込んでいた。
個人的にはアイドルに門外漢なこともあるからか、普通に楽しめる内容になっていた。原作漫画が好きな人はドラマ(映像化などのメディミックス)にどういう反応を示すのか、ということについてもドラマの中でアクアが普通に話していて、ちょっとメタ感もあった。
リモートワークは引き継ぎもあったりして、あっという間にお昼休憩になってしまった。駅前に行って書店を覗いたが特に気になるものもなく、スーパーで惣菜を買って帰って食べた。
休憩の時に昨日放送していた『海に眠るダイヤモンド』六話を見始めた。現在と過去を描いている重厚な人間ドラマだが、謎の一つである「鉄平」の行方を老婆になったいづみも知らないことなどが最後に明かされ、端島で起きた何かの事件に彼が巻き込まれて消息が不明になったのであろうと予感させる次回の予告編まで。
今回で鉄平の兄の進平とリナの間には男の子が生まれた。一話の冒頭でおそらくリナを追いかけてきた連中から逃げるためか、進平一家は端島から船で逃げていたので、その男の子がどうなったのかも含めて今後描かれるのだと思う。
現在でホストをしている玲央も苗字は明かされていないし、この物語はあえて関係性に謎を作るために登場人物たちには苗字がない。いづみも五話まではいづみが苗字であることがわからないようにしていた。玲央が進平の孫なら鉄平とも血が繋がることになるのだけど、こちらも最後まで楽しみ。
【クラファン目標金額達成!】
— APPLE VINEGAR -Music Support- (@applevinegar_ms) 2024年12月2日
3126人の参加者と一緒に無事クラウドファンディング目標金額達成することができました!本当にありがとうございます。クラウドファンディングは後13日続きます。どうか最後までよろしくお願いします。… pic.twitter.com/vA1fVhDsal
クラファン「アーティストを支援する、地域と音楽をつなぐ滞在型音楽スタジオを作る。」がGotchさんの誕生日の今日、目標金額を達成していた。すごいめでたい!
僕は微力だけどちょうど昨日支援していたのだけど、誕生日に合わせて支援したらよかったかなって思わなくもないけど、何はともあれ達成してよかった。
さらば青春の光の東ブクロとカカロニ栗谷の10回限定恋愛ポッドキャストの第6回目とおまけ。女性の街頭インタビューが流れている間もほとんど二人が聞かずにトークをしている感じ、栗谷が話を聞いてくれるからどんどん話していて、そう考えると東ブクロが話を受けるのが、聞くのがうまいんだろうな、だからモテるのか。毎度おなじみ状態になっているけど、本編よりもおまけの方がおもしろい。
夜はライティング作業を進めてから、寝る前に土曜日にKAATで上演中の『品川猿の告白 Confessions of a Shinagawa Monkey』を観にいくので、原作となっている村上春樹さんの短編『品川猿』と『品川猿の告白』を読んでおこうと思ったら、『品川猿』を読んでいる時に寝落ちしていた。
12月3日
何度か目が覚めたけど、どうも起きようと思えずまた目を瞑って少しだけ寝る、を繰り返して8時前に起きた。何か夢を見ていて、『ラヴィット!』っぽい人たち、田村アナウンサーとか他にも何人かそういう有名な人たちが出てきた気がするけど、何をしていたのかは覚えていない。
radikoで寝るときに途中まで聴いていた『空気階段の踊り場』の続きを、そのまま『JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』を。ビデオテープの「2025年問題」というのを伊集院さんが話をしていた。ビデオテープの劣化やビデオデッキの生産終了でこの先、ビデオテープの再生やダビングができなくなってしまい、見れなくなるというものらしい。
DVDでもすでに起きているみたいだが、ビデオテープやDVDで自分の撮ったものを保存している人もだし、趣味として映画関連のものを集めていた人たちは画像データにしないとこの先見ることが不可能になってしまう。デジタル化が進んだことで今ではローテクな機器が使えなくなってしまうのって、結局多様性とは違うかもしれないけど、データにできなかったもの(遺産)は失われてしまうということになる。なんだかな、と思うしネットに補完できなかったものは無かったことにされていくのだろうか、僕らの一回性しかない肉体みたい。
10時前に家を出る。radikoで『田中みな実 あったかタイム』のゲストが永野さん回を聴きながら渋谷へ。永野さんは年に二回ほどゲストでこの番組に出ていて、田中さんとのやりとりも聴いていると価値観や考え方に共通項がいくつかあるみたいで話に華が咲いていて、いいコンビだなって思う。
今回も永野さんが売れてきたことを最初に田中さんがイジったけど、売れ切っていないのに売れたみたいな感じでテレビとかに出たくないって話とかで意思疎通ができていた。
株式会社パルコ(本部:東京都渋谷区/以下、パルコ)は、パルコ開業55周年特別企画として、今年デビュー55周年を迎えた細野晴臣氏×今年生誕88年である田名網敬一氏×田名網氏の一番弟子である宇川直宏氏による「HAPPY HOLIDAYSキャンペーン」広告を2024年10月28日(月)に公開し、多方面から多くの反響を頂いております。
日本中を震撼させた凶悪な殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木(横浜流星)が脱走した。潜伏し逃走を続ける鏑木と日本各地で出会った沙耶香(吉岡里帆)、和也(森本慎太郎)、舞(山田杏奈)そして彼を追う刑事・又貫(山田孝之)。又貫は沙耶香らを取り調べるが、それぞれ出会った鏑木はまったく別人のような姿だった。間一髪の逃走を繰り返す343日間。彼の正体とは?そして顔を変えながら日本を縦断する鏑木の【真の目的】とは。その真相が明らかになったとき、信じる想いに心震える、感動のサスペンス。
何年かに一度ぐらいの頻度になるのだけど、すごく久しぶりな気がする渋谷HUMAXシネマで藤井道人監督『正体』を鑑賞。
渋谷だとここだけだし、新宿だとピカデリーだったが、時間帯的にも余裕があるこちらで。お客さんは平日だけど20人近くは入っていた。8割ぐらいは女性だったけど、主演の横浜流星ファンなのかなって思える僕よりも上らしい女性二人組の会話も聞こえた。
主人公の鏑木が自分の無実を証明するために逃亡犯になって、各地を転々としながらある目的のために動いていたことがわかるという内容になっている。
藤井監督の前作である『青春18×2 君へと続く道』は台湾から初恋の女性に会いにやってきた主人公が日本各地を旅していくものだったが、その意味では共通していた。主人公が移動する(今作では逃亡する。脱走などのシーンはドラマ『未成年』を僕には彷彿させた)ことを描くのが藤井監督の核にあるのかもしれない。移動していく度に訪れる場所、主人公にとって大切な場所だったり、誰かにとっての大切な場所だったり、約束の場所だったりする。つまり、居場所を巡る物語になっており、それはアイデンティティに繋がる問題でもある。
今作は原作小説もあるサスペンスだが、鏑木は自分の無実を証明するために動き続ける。そこで出会った人たちと交流し心を通わす。そうやって彼と時間を過ごした人たちは彼が逃亡犯だったことを知っても、彼の優しさを知っていて無実を信じるようになる。
また、別のラインとしては刑事の又貫と警察組織の問題も描かれていく。警察は自分の言うことを信じてくれなかったからこそ脱走をした鏑木、しかし、逃亡先で出会った人たちは自分を信じてくれた。そのことだけでも彼には生きる意味になり、外に出て良かったと思えるものだった。
物語はある意味では思ったような終わり方になるのだけど、ずっと興味を惹きつけるようなストーリーだった。あと宇野祥平さんが出ている映画はたいてい当たりだなって思えるようになってきた。今年は『ラストマイル』もあったから余計にそう思えるのかもしれないけど。
映画を観ているときに、ふと観終わったら明治神宮にお参りに行こうと思った。映画が始まる前に友だちと来年になったらどこかにお参りに行って飯でも食べようという話をしていたから、その連想だったのだろう。
映画館から歩いても20分もかからない場所なのでそのまま歩いて向かった。明治神宮ってたぶん一度も中に入ったことはなくて、今回が初めての参拝だった。思ったよりも広くて本殿までに辿り着くまでに時間がかかった。平日だけど海外からの旅行者も多かったし賑わっていた。これが初詣とかになると広い道幅にいっぱいの人だかりになるのだろう。
お参りが終わってからそのまま歩いて家まで歩いた。昨日はあまり歩けていなかったので今日稼いだ形になった。
帰ってから自分のライティング作業を開始。太宰治賞に応募する予定の作品のうち一つは友人Tにアドバイスをもらったのがきっかけで、今年読み始めた木山捷平作品と自分の日記を組み合わせたものにしてみようと思っていて、読み返してどこを引用するか決めたのでそれを書き写したりしていたらあっという間に時間が過ぎてしまった。
木山捷平が書いている太宰治と井伏鱒二との関係性もだし、中央沿線や彼の地元の笠岡とか僕にも馴染みがある場所が出てくるので、それを現在東京に住んでいて散歩がてらよく歩いている僕の日常がミックスというか、混ざり合ったり、何か意味を持つとおもしろいかなって思う。
もう一作品の方が思ったよりも進みが悪いのでそれが心配。昨日読めなかった『品川猿』と『品川猿の告白』を読むことにした。お昼ぐらいから微妙な頭痛がするのは気圧のせいなのか、品川猿が何か僕に悪さをしているのか。
書き写している時にSpotifyのポッドキャスト『アルコ&ピースのしくじり学園放送室P』(ゲスト:KEI後編)、『あのと粗品の電電電話』を聴く。
「アルピーしくじり」では、アメリカで麻薬関連で逮捕されて刑務所に入れられると大変らしいというのはなんとなく知っているのだけど、その前の段階でアメリカの警察やFBIが本気で捕まえるために裏でさまざまな工作をしているのがKEIさんが話していた。映画とかってそれを参考にしているわけだけど、現実の方が逃げようがないよなっていうのがわかる。
「あの粗品」ではあの率いるパンクバンド・I'sのメジャーデビューシングル&ラストシングルであり、ドラマ『推しの子』四話の主題歌でもある『Past Die Future』について粗品が絶賛していた。うん、わかる。あのちゃんが演じている「MEMちょ」の視線や彼女自身の思いみたいなものが込められているような歌詞になっている。ただ、年内でI’sが解散するのでこの曲をライブで聴けることがないのが残念。
日付が変わってradikoで『アルコ&ピース D.C.GARAGE』を聴きながら寝落ち。平子さんの誕生日ということで酒井さんからお祝いでお寿司を職人さんにきてもらってブース内で食べさせるというすごい豪勢なことをやっていた。
アルコ&ピースがTBSラジオ年越し特番「D.C.GARAGE」3時間生放送
TBSラジオの今年の年越しはアルピーらしく、25時までらしいからそのあとはニッポン放送に移動して『星野源のオールナイトニッポン』にいくのが良さげ。
12月4日
寝ている深夜帯に韓国では尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が緊急談話を発表し、野党が多数の弾劾を試み、「国政がまひ状態にある」などとして、1987年の民主化後初めて「非常戒厳」を宣言していた。しかし、金龍顕国防相は軍に警戒、態勢強化を指示し、国会に軍が進入した。約6時間で解除表明された。
新TwitterことXでは韓国の国民が不当な「非常戒厳」への抗議などもあり、集まっている様子の画像もいくつか見れた。やはり、その景色は国民が動くことで政治を変えられたという経験があるからだとも思えるし、日本だったらやはりそういう風にはなっていなかったと思ってしまう。そう思えるのであれば、やはり政権与党に過剰な力や権限を持たせてしまったら止めることは難しい。
右の顎が痛い、噛み合わせが悪いのか、口を開くとちょっと耳の下が痛い。昨日普通に歩いていただけなのに、風邪の時みたいな節々の痛みとは違って、単純に筋肉痛とか普段動かさない部位を使った後の痛みみたいなものが体のいくつかにある。なんだろう、寝ている間に何かしているのか、昨日変な夢を見たけど関係あったりするのか、と思ったりしつつ、ちょっとずつ頭を日常モードに。
radikoで『JUNK 爆笑問題カーボーイ』を聴きながら掃除機をかけたりしてから朝のルーティンで読書を。『千年の愉楽』はやっぱり文章が艶かしいところがあって、ちゃんと確認するために谷崎潤一郎作品を読まないとなって思う。そうやって、どんどん連なっていく、読みたいものがたくさん、読みきれないけど読みたい。読んでいくと書いてみたいという欲望もまた強くなる。
リモートワークを開始。今日は引き継ぎ作業がないのでいつも通りの感じで作業が進んでいく。先方からOKが出たものを流し込み前に自分でチェックしていたら、僕が記入していたものが準備稿の時のもので、最終稿のPDFデータを見ながら確認していたら、ちょこちょこ語彙や単語が変わっていたので、その差異を見つけながら微修正。めんどくさいけど、さすがに世に出るものと違うのを記事に載せているのはヤバいし、自分の作業として嫌。先方が確認したから大丈夫と思いたいが、向こうも細かいところまで見ていないこともある。信頼関係みたいなもので抜けてしまうことはある。とりあえず、自分しかわからないけど、最終稿の文章のものに修正できた。
「爆笑カーボーイ」が終わってから『星野源のオールナイトニッポン』『あののオールナイトニッポン0』を作業用BGMとして流していた。
「星野源ANN」は先週放送後に発表になった来春のニューアルバム発売とアリーナツアーに関しての話題、あとハガキ職人だったリスナーが関連会社に就職していてADとして番組に参加するなど、なんというか長年やっていたものが今目に見える形になっているように思える。こういう繋がりや時間を感じられるのがラジオの良さだと思う。
I’s - Past Die Future
「あのANN0」は冒頭は前回のメイプル超合金の安藤なつ宅にご飯を食べに行ったら、友だちのヤバTのありぼぼだけでなく初対面な佐藤栞里がいて、という話の続きをそのまま始めるという展開だった。その後は番組のパジャマができたということで、作成の時にゲストでいろいろとアイデアをくれた紅しょうがの熊本プロレスがゲストで登場した。ゲストで来る期間が過去一で短いターン。
聴いている時に佐川さんがやってきて注文していたI'sメジャーデビューシングル&ラストシングル『Past Die Future』が届いた。TwoCD、One Blu-rayというパッケージ、シングルはバージョン違いが三曲、もう一枚のCDは「2024.08.31 I's Final Anniversary「Past die Future」at 下北沢SHELTER」のLIVE音源、Blu-rayはそのLIVE映像となっていた。
正直、シングルとBlu-rayのLIVE映像のセットだったら買わなかった。 Blu-rayは家で見れる環境ではないし、でも、LIVE音源がついているとなればパソコンに取り込んで聴けるし、やっぱりストリーミング時代におけるフィジカルの価値をどうするかという問題はあるので、こういう感じでSpotifyとかでは聴けない音源をつけるというのはファンビジネスとしては真っ当だと思うし、正しいんじゃないだろうか。このパッケージ、デザインもとてもパンクバンドらしくていい。
休憩になって駅前のキャロットタワーへ。書店に寄ったけど新刊で気になるものは特になし。地下の東急ストアが今日からリニューアルオープンしているので見に行ってみた。前よりも惣菜や弁当が豪華になっている感じもするし、あと実際に惣菜とかを作っている作業がガラス越しに見えるようになっていた。見られている方は緊張感もあるだろうけど、お客さんとしてはちゃんとここで作っているという安心感を得られるのかな、僕としてはそういうのはどうでもいいのだけど。惣菜と晩ごはんにしようと思ったエビとアボカドのサンドを購入した。さすがに初日ということもあって混み合っていた。
家に帰ってからは昼ごはんを食べてからリモート作業の続きを。椅子に座っている間は特に何もないのだけど、何かを食べたりすると顎が痛いし、動くと腰とか体の部位がいくつか痛い。本当にどういう理由の痛みかわからない。
あと口の中で舌を動かしていると、この前虫歯になっていた奥歯の親知らずを治してもらったところがちょっと尖っているような、削って詰め物をしたから噛んでるうちに圧力で外側の自分の残っていた歯が欠けたか割れたような気がする尖り方を舌で触ると感じられる。とりあえず、前に歯石をそろそろ取った方がいいよ、と言われたのでアプリで歯石除去の予約をした。その時に欠けているか割れているか、問題ないかわかるだろう。
予約した日は今書いているものの応募の〆切日で、郵送なのでお昼過ぎまでには送るしかないので、終わった後に歯医者に行くつもりで予約を入れた。
リモートワークが終わってからは『FNS歌謡祭』をTVerのリアルタイム配信で。最初の方は知らないアイドルとかばっかりだが、仕方ない。僕としてはanoちゃんと星野源さん、そして赤えんぴつの歌うところがみたいだけ。他の人たちについてはなんとなく聴いてみる感じで、それで気になるものがあったらラッキー。
聴きつつ、ライティング作業を進める前にちょっと読んでおきたいものがあったので本棚から取り出して読む。理想というか、今書いているものが目指す一つの可能性としてそれが一番僕の中でしっくりくる。真似するわけでもないし、登場人物も物語展開も違うけど、なんというかそこで描かれている空気や雰囲気に近づけたい。それが一番難しいというのも書いているとよくわかる。
12月5日
『THE PENGUINーザ・ペンギンー』の六話を見てから寝た。が、深夜3時過ぎに目が覚めた。トイレに行って用を足して木曜日になったから可燃ごみを外に出しに行った。
翌朝、起きて家を出る前に集積所の近くにカラスが止まっていた。嘴が細く感じられたのでハシボソガラスのようだった。個体としては若そうで一羽でいた。カラスよけのグリーンネットはそのままで下にあるゴミ袋も破られたりしていなかった。餌があると本能ではわかっているが、どうしたらいいのかまだ若くてわかっていないのか、人が通る場所なので勇気を出してゴミ袋を漁ることができなかったのか。
7時過ぎに起きてから朝のルーティンを。併読中の読書の中の一冊、中上健次著『千年の愉楽』は読めば読むほど、この時の中上は谷崎潤一郎を目指していたのではないかと思える文章がよく出てくる。
新一郎はオリュウノオバが訊いても多くを話したがらず、「なんなよ、自分一人で楽しむんかよ」と言うと、ラプラタは銀の河だが、そこもやはり路地と同じように人間の住むところで、羽根の生えた天女も臭い女だったしイーグル男もみにくい奇形のアル中にすぎなかったと言う。或る時新一郎が石畳を渡って狭い両側に窓を開けた淫売宿がある中を丁度手ごろな女をさがしていた。髪に花をつけた女を見つけてあっち向け、こっち向けとためつすがめ つしていると、フランスとスペインとインディオの混血の女は新一郎を見つめて涙を流しはじめ、スペイン語で兄妹だ兄妹だと言いはじめた。新一郎は戸惑い、そんな馬鹿な事はない、俺は日本人でおまえは丁度その反対の国の人間じゃないかと、昔、南米から戻った女と住んでいた時に習った言葉で言うと、女は涙を流して早口でしゃべる。どうにも仕様がなく、漁業組合の事務局にいって通訳の女をだまして、大喧嘩で困っているので救けてほしいと淫売宿に連れて戻って来て通訳してもらうと、女は噛みつくように手振り入りで通訳に話す。あんたとはきょうだいだよ。嘘ではない証拠に顔に刃傷がある。何できょうだいじゃないの。新一郎は分かった、分かったと言い、逆に今度は淫売宿に入りこんだ通訳の女を綺麗だ、月の光当てるとマリア様のような、羽根が生えているだろうと撫ぜまわしているときょうだいだと淫売に言われて思いをとげられない可哀そうな男だと同情され、月の明りの中でひっぱり出し、なめてくれる。そこでなにもかも銀だと思って来た意味がはっきり分かった。確かになにもかも銀だと二人で体をなめあい、吸いあい、こすりあっていると、きょうだいだと言った女はそばに来て裸になり自分も入れてくれと言う。通訳の女をなめ淫売になめられ、そうして楽しんでいると、さえぎる物のない空にかかった月が次第に傾き、彼方には路地の闇から反対側のそこへ地球をひとめぐりして来た日が昇り、新一郎は赤らんだ空を見ながら淫売の喉に精をまき、自分がそこにいて限りもなく自由な気がする。
新一郎はきょうだいだという淫売と通訳の女と一緒に暮らし、盲目のバレリーナ、喉の潰れた歌手、ホラ吹きの女スパイ、その国の射殺された元首の妾と次々会ってみた。広場では可能な限りの物が売られていた。綱渡りがあり、皿まわしがあったが誰も見向きもしなかった。
中上健次著『千年の愉楽』収録「ラプラタ綺譚」P199-201より
引用の上の方もだし、他の箇所も谷崎的な官能表現や艶かしい性行為の表現などがある。下の方の引用はなんとなく、ラテンアメリカ文学を読んでいる時に出てきそうな文章だなって思った。
9時過ぎまでライティング作業をしてから、家を出た。radikoで『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』を聴きながらいつもの代官山蔦屋書店へ散歩がてら歩く。佐久間さんが今週のオススメで藤井道人監督『正体』について話をしていて、おお、見たばっかりでリアルタイムすぎるって思った。
Spotifyで今年2024年のまとめというのができていた。星野源さんの『光の跡』は本当に何度も何度も聴いたし、Creepy Nutsの『のびしろ』も同様。どちらも22年来の友だちが亡くなってから聴く回数も増えたし、歌詞の意味も前よりも僕の中におりてきたし、沁みてきた。『のびしろ』は『東京03 FROLIC A HOLIC feat. Creepy Nuts in 日本武道館「なんと括っていいか、まだ分からない」』をその友だちと一緒に観に行った時に聴いている曲だというのもあるし、歌詞の中に出てくる「隅田川」と「東京スカイツリー」の近くに彼女が住んでいたこともあって、前よりもその友だちと結びつきが強くなった。
ano feat.幾田りら『絶絶絶絶対聖域』もかなり聴いているけど、ano自体の楽曲も聴いているから、トップ5に入っていないのは意外だった。
トップポッドキャストは『バナナの天ぷら』は最初から最後まで全部聴いたのでかなりの時間かかったし、そこから地上波というかTBSラジオで昇格した『きしたかののブタピエロ』も話数はそこそこあった。『トム・ブラウンのニッポン放送圧縮計画』も同様に一回目から現在配信中のものまで追いついているけど、時間としてはこちらの方が長かったということなのだろうか。4位の「佐久間ANN0」はradikoで毎週普通に聴いてるし、こちらではほとんど聴いている記憶がないから、不思議。
夕方まで作業をしてからニコラに行って、アルヴァーブレンド(お代わりで届いたばかりのクリスマスブレンドを)と苺とマスカルポーネのタルトをいただく。苺の赤さがクリスマスっぽいから師走だなって感じがよりした。
『M-1グランプリ』決勝進出発表をYouTubeで見た。去年の優勝者である令和ロマン、二位だったヤーレンズは順当に、トム・ブラウンも進出していたが、オズワルドは落ちていた。そう考えるとヤーレンズとトム・ブラウンというオードリーの事務所のケイダッシュというそこまで大手ではないところから二組も決勝に進出している。
今年はオードリーの東京ドームというドデカいイベントがあったわけで、これでヤーレンズかトム・ブラウンが優勝したら、というストーリーも浮かんでくる。
個人的には毎週ポッドキャスト番組を聴いているトム・ブラウンがとんでもないネタで優勝をかっぱらうのが見たい。でも、去年二位だったヤーレンズが再び最終決戦に進んで令和ロマンに勝つというのがすごく感動的なストーリーなんだろうな。実際にヤーレンズもおもしろいから可能性は高い。
23時からradikoで『四千頭身 都築拓紀サクラバシ919』を聴いていた。先週に引き続き、「三四郎ANN武道館」についてのトーク。本家の三四郎のラジオで二人が全然ちゃんと話してねえ、という叫びと共により詳しい裏側を話していく都築。ありがたい。
今回も結局、二時間のうち大半が「三四郎ANN武道館」に関するものだったし、次のスペシャルウイークは三四郎の小宮さんと他局の番組だけど、ずっと「三四郎ANN」についてという感じになっている。
都築がこの番組を始めるきっかけが「三四郎ANN」でのゲストでの活躍だったりするし、構成の福田さんはどちらもやっているし、とか姉妹番組とも言える。まあ、それにしても超絶スピン副音声もがんばっていたがトークおもしろすぎる。
12月6日
6時に目覚ましをかけたが、もう少し寝たいと思って二度寝。8時前に起きたが、昨日から痛かった箇所プラス首筋も痛い。肩甲骨付近や腰も痛いままだが、なぜか右半身が痛みが出ている。
リモートワークを始めてから、休憩を半分使って近所の整骨院へ。今週二度目だが、先日行った時にはなかった痛みなので先生にそれを伝えて動かしてもらって調節してもらう。顎の痛みから始まったこともあるのだけど、どうも頭蓋骨が前よりも安定してない、ズレているような感じらしい。固くなっている筋が引っ張ることでより固さを増している体をほぐして伸ばしてもらう。いつもは最後に電気を流してもらうが、時間がないので諦めて首と肩付近に湿布を貼ってもらう。
再びリモートワーク、radikoで作業用BGMとして『ハライチのターン!』『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0』を聴いていた。
先月と今月になってからの引き継ぎでやっていたことは滞りなく、いや、ちょこちょこミスはありつつもフォローしながら進んでいっていてなんとかなっているっぽい。
昼過ぎには起きた時と比べてもだいぶ体が楽ちんになってきた。それでも、やっぱりまだいつもの状態ではない。これってなんのせいでこうなっているのかがわからないので、それが怖いというか心配。また、悪化する可能性があるわけだし。
昨日買ったままで食べていなかった惣菜を昼ごはんで食べながら、TVerで『ラヴィット!』を見ていたら田村真子アナが好きな女子アナの一位になっていた。この番組がどんどん評判になっていく中で、川島さんというすごいMCがいるけど隣でサポートしてずっと笑顔で楽しそうに番組をやっている姿は好感度も人気も上がるのも納得。
テレビがなくてTVerで好きな番組や気になる番組しか見なくなったこともあって、朝のニュース番組とかも見ないし、正直この数年で出てきたアナウンサーの人をほとんど知らない。やっぱり環境によって知れる範囲というのは決まってくる。たまたま『ラヴィット!』を見ているから田村アナを知っているし、関わっているTBSのアナウンサーの顔と名前が一致する。
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』特報
ひらがな「おたく」第一世代の庵野秀明さんが全部もっていくのは、もはやおもしろい。宮崎駿監督―庵野秀明監督という師弟関係があるとして、庵野さんの弟子筋というのは思い浮かばないけど、下の世代で言えば新海誠監督や細田守監督が筆頭株になるだろう。彼らもオリジナル作品を作っているけど、庵野さんクラスではないというか、庵野さんが「おたく第一世代」の夢を全部(正式ではあるが二次創作的なことを)やっている。
なんか庵野さん世代が正社員でいるために僕たちロスジェネが煽りをくらった部分もあるだろうし、そのことによって中間層がいなくなって引き継がれなかったことがどこのジャンルでも起きてしまっている。「おたく第一世代」にとっては孫世代ぐらいに引き継いでいくしかないと思う。そもそも庵野さんたちはまだ逃げ切れるんだから、そのぐらいはしてほしい。
リモートが終わってから一息。Spotifyのポッドキャストで『トム・ブラウンのニッポン放送圧縮計画』最新回がアップされていた。前回同様にクリープハイプの尾崎世界観さんがゲストだった。二週分収録しているから、昨日の『M-1グランプリ』ファイナリストになった話はなかった。
聴き終わってから自分のライティング作業へ。
12月7日
起きると腰や背中の痛みは和らいでいたが、喉が風邪を引き始めた時の違和感があったのでとりあえず風邪薬を飲んでおいた。
radikoで『JUNK バナナマンのバナナムーンGOLD』を流しながら、ライティング作業を。13時に神奈川のKAATで待ち合わせしていたので、中目黒駅まで歩いて電車に乗ろうと思っていたけど、気になっている本が出ているかもしれないと思って予定よりも一時間ぐらい早く家を出た。
『三四郎のオールナイトニッポン0』を聴きながらいつもの代官山蔦書店へ向かう。武道館ライブから二週間近く、都築みたいにずっとガムを噛み続けることもなく、『サザエさん』に39年ぶりの新キャラの星宮くん登場したから、そのことをイジりながらなぜか『サザエさん』のネタから『梨泰院クラス』へ繋げていくという小宮さんのノリトーク、いいね、この適当な流れとノリで続けていくことが三四郎のラジオの醍醐味。
あと去年に引き続き今年の大晦日も年越しの番組をしないことがわかって、やってもいいんだけどさみたいなことを言っていた。新年明けて25時から『星野源のオールナイトニッポン』が生放送でやるのは発表していたし、それはそれで楽しみだけど、三四郎が一年ぶりに年越しやってはほしかった。
後藤正文&藤原辰史著『青い星、此処で僕らは何をしようか』が人文系のところに積まれていたので一冊手に取ってレジへ。
ASIAN KUNG-FU GENERATION- 惑星(Wakusei)
冒頭をチラッと読んだら、この曲の中の歌詞が書籍のタイトルになっているらしい。
早いのは分かっていたがそのまま東横線に乗って横浜中華街方面へ。各駅にしてのんびりだけど、それでも一時間ほど。ずっと『青い星、此処で僕らは何をしようか』を読んでいた。後藤さんと藤原さんの生年月日が同じということもあり、二人が生まれた日の新聞を見ながら、当時の状況とそれがどんなふうに現在に繋がっているのか、などの対談も興味深い。
また、女性に対する言葉なんかは今ではアウトなものもあるにしても、政治的なことに関しても今よりも多様性があるし、一極集中しないように首相によって苦手だったり派閥が違う人を官房長官にしていたりと、馴れ合いになれないようにしているところなんかは今の政治状況を見ていたら全く違うなと感じた。
「カイハツ」プロジェクトを経てKAATと劇団ヴァニシング・ポイントが日英国際共同制作で贈る、村上春樹原作の叶わぬ恋の物語
本作は、世界でも知られている著名な日本人作家である村上春樹の短編小説『品川猿』、『品川猿の告白』を原作とした幻想的なコミック・ミステリーです。人間の女性に恋し、思いを遂げるために、その名前を盗んでしまう「品川猿」の叶わぬ恋の物語をベースに、他者への強制、罪と救済、記憶、そしてアイデンティティといった多層的なテーマを内包しています。
この魅力溢れる物語を、「カイハツ」プロジェクトのワークショップやプレリハーサルからクリエイションに参加してきた那須凜、伊達暁、田中佑弥、家納ジュンコら4人の日本人俳優と、劇団ヴァニシング・ポイントのクリエイティブ・アシスタントも務めるサンディ・グライアソンをはじめとするエリシア・ダリ、サム・ストップフォード、アイシャ・グッドマンと人形遣いエイリー・コーエンの5人の英国人俳優により、日英二カ国語が飛び交うダイアローグと独特な視覚的言語を用いて描きます。空間造形の中に字幕を組み込み、多言語での上演を可能にした新たなスタイルで、観客を物語の世界へ誘います。
日英の俳優とクリエイティブスタッフで贈る、比類のない夢のような世界をどうぞご期待ください。
ある旅行者が日本の山奥にある寂れた旅館で、温泉の番をしている猿と出会い驚愕する。そして猿が人の言葉を話すと、さらに驚いた。背中を洗ってもらいながら会話が始まり、猿は品川猿と名乗る。その後、ホテルの客室に戻りビールとスナックを楽しみながら、猿がどのようにして「人間の言葉」を習得し、ブルックナーやリヒャルト・シュトラウスの音楽を鑑賞するようになったか、そして今、衝撃的な告白をしようとしている。一方、東京では、若い女性が自分の名前を忘れ、深刻なアイデンティティの危機に陥る。そして2つの物語が絡み合う。
KAATに着いたのが12時すぎだったので、エスカレータで二階に上ったところにある椅子に座って先ほどの読書の続きを。13時過ぎに友人Tがやってきたので上の階にある
大スタジオへ。
『品川猿』『品川猿の告白』という短編二作品は予習で読んできていたが、作品としてはそれらをうまく組み合わせて物語を展開しているなと思えた。始まる前に風邪薬を飲んでいたのでところどころでウトウトしてしまったが、追いつけないということはなかった。原作に忠実な部分が多くて見当がついた。
短編『品川猿の告白』の方が発表されたのも遅かったし時代設定としても、『品川猿』よりも後の時代だと思うのだけど、舞台では『品川猿の告白』で主人公の男性作家が裏さびれた旅館に泊まった時に品川猿と出会って、どうして話せるようになったのか、そして猿の性癖を聞かされる。
ホテルで出版社の女性からインタビューを受けている男性作家の前で、前日にカバンを盗まれたその女性に電話がかかってきて、名前を答えるシーンで彼女は自分の名前を答えられない、それで男性作家に「あたしの名前ってなんでしたっけ?」と聞くことになる。盗まれたカバンからは免許証だけが取られていることがわかる。
品川猿は人間の女性にしか性的な興味がわかず、その人物にネームプレートなど名前が書かれているものを盗る。そうするとその女性は自分の名前を忘れてしまう、ということを告白していた。そのことを思い出した男性作家、そして、他にも名前を忘れてしまう女性も現れて(『品川猿』に出てくるホンダプリモで働いている)、そこでの夫婦関係や母親との関係性などは原作にはなかったものがあったけど、思ったよりもそのシーンは多くなくて、その辺りがうまくできなくて原作に忠実な作りになったんじゃないかなって思った。
友人Tとビールを飲みにいく。一軒目は店員さんもフランクで海外からのお客さんにたくさんいて騒がしかった。二軒目は横浜ビールを作っているところらしくて、落ち着いていた。茄子のビアフリットが美味しくて二回頼んでしまった。
五時間近く飲んでいて、かなり酔いが回ってしまったのでTには弱音を吐いたりとちょっと迷惑をかけてしまった。
馬車馬駅から中目黒駅まで電車に乗ったけど、なんとか吐かないように耐えていた。中目黒駅で降りて、酔いどれのままで歩いてなんとか帰れた。
12月8日
ビールしか飲んでいない時は酔っ払っていても、二日酔いになりにくいし、ウイスキーとか赤ワインとかを飲んだら二日酔いになって頭がガンガンに痛くてお昼過ぎまで辛いって状況になるのだけど、ビールはならない。
7時すぎに起きてから、TVerで『さんまのお笑い向上委員会』『ゴッドタン』『ボクらの時代』を見てから、家を出る。radikoで『オードリーのオールナイトニッポン』を聴きながら日曜日のルーティンである散歩へ。昨日も行った代官山蔦書店へ。
昨日、本も買ったし気になるものはなかったけど、「TACOMA FUJI RECORDS」のパーカー、最近はフーディーっていうようになってきたけど、とかが展示されていたので手に取ってみた。去年スウェットフーディーを購入していたので、普通のスウェットも欲しいなって。値段もそこそこするのでちょっと考慮。
【推しの子】B小町「サインはB(ドラマver.)」ライブパフォーマンス映像
家に戻ってから昼ごはんを食べてから、Amazonプライムで配信中のドラマ『推しの子』のエピソード7と8を鑑賞。6話までが最初に配信されてこの二話の配信が先日始まった。二十日公開の劇場版でラスボス的な存在になるらしいカミキヒカル役を嵐の二宮和也さんが演じるということも発表された。ドラマの方ではアイの墓参りに来たルビーとすれ違う場面に出ているだけで数秒ほどしかなかった。
ドラマも原作漫画を読んでいないので、キャラと役者の違和感もなく楽しめた。ラストがどうなるのかも見たいので映画館で観ようと思うぐらいの出来ではある。
夕方にドラッグストアに行って、喉と痰用の薬とのど飴を買って帰ってからファンクラブサイトで『三四郎のオールナイトニッポン0』先週分を聴きながらライティング作業開始。文量自体はクリアしているので〆切までは読み返しながら削っていって、もらったアドバイスを活かせるような文章になればいいのだけど、
休憩の時に今やっているものを応募した後のスケジュールも再考した。どうせ年末年始は仕事もないし行くところもないから、一月、二月〆切の新人賞用のものをできるだけ進めたい。
12月9日
6時すぎに目が覚める。右半身の痛みはまだ残っていて、ちょっと咳が出始めた。その咳の破壊力によってなのか、背中の真ん中とか肺の辺りに痛みがあるような感じ。咳き込むとけっこうきつい。喉の痛みほとんどなくなったけど、最後は咳っぽい。
昨日の夜の時点でradikoで『川島明そもそもの話』(ゲスト:清水ミチコ)『川島明のねごと』(ゲスト:空気階段)『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』を聴いていたので、リモートワーク始める前にTVerで『海に眠るダイヤモンド』第七話を鑑賞。
軍艦島、かつては端島と呼ばれていた炭鉱の島で起きた地下火災を食い止めようと炭鉱夫たちが動くものの、最後は海水を注入することが判断されてしまう。そのことは炭鉱で成り立っていたこの島の終わりを意味していた。
鉄平の兄の進平が最後に取り残されている場面で終わったが、彼は助かるのだろう。しかし、2018年現在の場面ではその後に鉄平の行方がわからなくなっていて、いずみも消息を掴めていないので来週以降に鉄平の身に何かが起こるのだろう。そして、それを彼そっくりな現代の玲央が手がかりを見つけるみたいな流れなのだろうか。
リモートワークはいつも通りの作業でそこまで忙しくはなかった。体調があまり良くないのかしんどいぐらい。仕事が終わってからは太宰治賞応募用原稿をチェックして、セブンイレブンでプリントアウトして、レターパックに入れた。
10日〆切なので、普通にポストに投函しても問題はないのだけど、毎回応募するときには世田谷郵便局に行って投函しているのでそのまま夜の世田谷通り沿いの世田谷郵便局へ。
応募できたのはよかったけど、日記を元にしたかなり変な作品になってしまった。でも、私小説的なものであり、ある期間のことをまとめたものになった。カルチャーについて色々と浴びてバカみたいに東京を歩いている僕のある種の狂気というかおかしさが作品にすることで出ているといいのだけど。
夜食を買って家に帰ってくる頃にはSpotifyのポッドキャスト番組『平均的恋愛のススメ』最新回とおまけがアップされていたので聴きながら、ちょっとだけライティング作業。栗谷の恋愛話をずっと聴いているけど、制服でディズニーデートしたいと話していて、ディズニーに興味もないから理解できないけど、自分が高校生の頃にできなかったことに恋焦がれ続けるんだろうなと他人事だが思った。
寝る前にU-NEXTで『THE PENGUINーザ・ペンギンー』7話と最終回8話を見た。いやあ、マフィア映画でもあるけど、最後にオズが起こしたあの行動は予想できなかった。でも、悪人である彼だからそうするのも理解できなくないけど、最初から見ていた中でそういうことは起こらないと視聴者である僕が勝手に判断して油断していた。マフィアにとって「家族」とは何かを示した恐ろしい終わり方だった。
12月10日
6時過ぎに寒くて目が覚める。用を足してからradikoで『空気階段の踊り場』を聴きながらそのまま横になっていたら寝てしまい、8時過ぎに再び起きた。体の痛みは前日よりもマシになっているが、やっぱり固くなって引っ張られているのか痛いし、咳も出る。
9時前になってから代官山蔦屋書店へ散歩がてら向かう。『JUNK 伊集院光・深夜の馬鹿力』は家で聴く感じなイメージがあるので、Creepy Nutsに星野源にanoの楽曲を聴きながら歩く。
宇野常寛著『庭の話』が明日発売なので、早めに出ていないかなって思ったけど、やっぱり出ていなかった。ぐるりと見てから特に買うものもなかったので、そのまま手ぶらで家に帰った。
「月刊予告編妄想かわら版」の原稿はちょっとずつ進めていたので、四作品分の予告編をもう一度見てから文字数も合わせて揃えながら最終稿に仕上げていく。確認してから、昨日応募原稿と一緒にプリントアウト捺印した請求書のデータと一緒に担当さんに送る。
『青い星、此処で僕らは何をしようか』を最後まで読んでから、今後の執筆予定のものの執筆準備をしようと思ったら睡魔がやってきて少し寝てしまった。
17時から歯石除去の予約をしていたのでゴリラビル方面へ。早く着いたので歯科クリニックを通り越して、太子堂八幡神社まで行ってお参り。
来た道を戻ってから歯石除去のクリーニングをしてもらう。前に虫歯を治してもらったときにそろそろ歯石除去したほうがいいねと言われたので素直に従って予約をしていた。たぶん、初めてだと思うのだけど、歯石を取るときの音とか歯茎もどうしても当たるので、口をゆすいだときに血の混じったものが出てきた。でも、最後までやってもらうと歯の表面が下で触れたときに除去する前とまったく違う。次は半年後ぐらいに、と言われたのでちゃんと行こうと思った。金額も思ったよりも高くなくて、これなら虫歯のチェックも兼ねて歯医者に行く理由にもなるぐらい。
メインビジュアル&音楽発表!
— NHKドラマ (@nhk_dramas) 2024年12月10日
ドラマ10【#東京サラダボウル】
<メインビジュアル>
デザイン:大島依提亜
スチール撮影:垂水佳菜
<音楽>
劇伴:王舟
メインテーマ曲:「Wash Away!」Balming Tiger
2025.1/7スタート
総合 毎週火曜 夜10時
BSP4K 毎週火曜 午後6:15https://t.co/q3wwLnFVAC pic.twitter.com/ReqcwZnczA
NHKで新しく始まるドラマ『東京サラダボウル』のメインビジュアルがA24のポスターやパンフも多く手がけている大島依提亜さんで、劇伴は王舟だし、主演二人のスタイリングは(anoもやってる)神田百実さんだった。これはいいビジュアルだし、ドラマも見てみようかなって思う。
火曜日のお楽しみSpotifyのポッドキャスト番組『アルコ&ピースのしくじり学園放送室P』(ゲスト:森功)と『あのと粗品の電電電話』、二週間に一回の『ランジャタイ国崎の伝説のひとりぼっち集団』が配信されたので聴きながら夜のライティング作業という名のこれから執筆する作品のキャラクター表を作成する。
「アルピーしくじり」はノンフィクション『地面師』などを執筆している森さん、平子さんは森達也さんのゲスト回のときもそうだったけどわりとノンフィクションものが好きで読んだり観たりしているんだなって思える質問をしているみたいだった。
「あの粗品」はあのちゃんが元いたグループであまり仲の良くなったのか、意地悪をされていたメンバーのエピソードを粗品がちょこちょこ入れてきている感じで、ワイワイといつも通りしていて、この収録の時期は二人とも心身ともにダウナーな時期ではなさそう。
「ランジャタイひとりぼっち」はFUJIWARAの藤本さんと夢の国に行った話のエピソードトーク、芸能人が数人したらバレるだろうけど、国崎さんの視線って今回は藤本さんだったり語り対象者をバカにしているわけではないけど、好きすぎたり現象としてのおもしろさがあったことが嬉しいのか笑いながら話していて、その塩梅が嫌味にもならず人間味が出ているように感じる。
12月11日
6時過ぎに目が覚めた。二年ほど前に電気毛布のコードが壊れてから使っていないし、新しいのを買っていないのだけど、このぐらいの寒さになると暖房を入れるよりも電気毛布を使いたいし、そっちの方が長く眠れる気がする。
寝転んで朝のルーティンの読書をしながら、radikoで『アルコ&ピース D.C.GARAGE』をBGMに。そのまま『JUNK 爆笑問題カーボーイ』を聴いていたらリモートワークの時間になった。
椅子に座って会社のPCを立ち上げたのだけど、寝転んでいるか座っていたらそこまで体は痛くないけど、起き上がったり少し移動すると足腰とか右手の痛みを感じる。なんというかこれは歩きすぎて疲労骨折ではないけど、そういう動きすぎて体が痛い状態なのかもしれない。そこに肩甲骨が固まったりして体のあちこちの幅やゆるみがないから引っ張りあって痛みが出ているのが最悪なことにプラスされているような。
だとしたらこれを治そうとしたら、まずは体の固さをゆるめていくしかないのかもしれない。
作業BGMはそのままradikoで『星野源のオールナイトニッポン』『あののオールナイトニッポン0』を流しながら作業。前にやった引き継ぎ関係のこともしつつ、引き継ぎで覚えた作業は来年以降もちょこちょこやっていくみたい。作業が増えたら週三から週四になるのかなあ、その辺りは今度のミーティングか1on1で話をすると思う。
「星野源ANN」はスペシャルウイークゲストとして松重豊さんが生放送に出演。『孤独のグルメ』映画版の監督をしたり、俳優以外の仕事も増えている松重さんがそういう風になっていったきっかけが星野さんとの共演の時だったという話もよかった。二人とも伊丹十三監督作品が好きでその話題も出ていた。松重さんが「今は伊丹さんみたいな人がいない」と言っていた。伊丹さんは僕は映画監督として晩年の頃を知っているぐらいだけど、元々デザイナーで俳優をしてからマルチタレントを経て、映画監督になったという多彩する人だったりする。他には松重さんが若かった頃に下北沢の珉亭で同時期にバイトをしていた甲本ヒロトさんを主演にして自主映画を撮っていたけど挫折したけど、今回の映画で主題歌を歌ってもらったことなんかの話など、ワクワクするというかすごくいい関係性を築いていかれているんだなって思えるものだった。
「あのANN0」もスペシャルウイークゲストが遠藤憲一さんで、こちらは事前収録したものだったけど、あのちゃんとエンケンさんの噛み合い具合がすごい。トークのリズムとか話すスピードとかもだけど、発想とか考え方も似ているんじゃないかな。あのちゃんもかなりリラックスして話していた。
二番組続けて、松重豊さんに遠藤憲一さんとバイプレーヤーとしても知られていて、さらに近年では主演も張ったりするような俳優さんたちがゲストなのもすごいことなんだけど、そもそも星野さんが俳優でありミュージシャンとして第一線で自己表現を追求してきた人だし、あのちゃんもミュージシャンだけど近年は俳優としても活動していて、『民王R』や『推しの子』を見るだけでも俳優としても素晴らしいキャリアを築けそうな人だと思える、そういう人たちがパーソナリティーだからこそのゲストであり、そこでのトークなんだな。すごいな、しかし。
昼休憩で外出して駅前のTSUTAYA書店で本日発売になった宇野常寛著『庭の話』をGET。棚に差し込んであって一冊だけだったからすぐに購入したけど、その隣も本のサイズよりちょっとぐらいの空間が空いていた。二冊入荷していて、僕よりも前に誰か買って行ったんじゃないかな。
『群像』連載時に読んでいたけど加筆修正されたとのことで、一冊としてまとまって読むのが楽しみ。『母性のディストピア』同様に表紙がグラデーションしていることに意味がありそう。
『庭の話』が100倍面白くなる自己解説テキスト|宇野常寛
夕方前にradikoで『ナイツ ザ・ラジオショー』の14時台放送のものをタイムフリーで流す。メイプル超合金の安藤なつさんがナイツのパートナーの日だからなのだろうけど、あのちゃんがゲスト。やっぱり、ラジオもテレビもどんどん出ていて芸人さんと絡んでいるからナイツとのトークも賑やかで楽しいものになっていた。やっぱりすごい成長をしている、この三年ぐらいで。
仕事が終わってから体の痛みはまだ残っていたので、湯船に浸かる。入っている時が一番気持ちよくてこのままだったらなと思うのだけど、出てしまうと血流が良くなったことで身体中の痛みがよりわかりやすくなる感じ。うーむ、明日整骨院に行こうか悩む。
夜のライティング作業をする前に佐藤究著『QJKJQ』を少しだけ読む。何年か前に読んでいるのだけど、江戸川乱歩賞受賞作でもあるので読んでちょっとは参考にしたい、という気持ちもあるし、数日以内に佐藤さんの書き下ろしの作品が同じく講談社文庫から出るのでそれに繋がる流れを作ってみた、ということもあったりする。
STUTS×SIKK-O×鈴木真海子 - 愛をさわれたら (Official Audio)
12月12日
寝る前にTVerで『全領域異常解決室』最新話の第09話を見る。おお、そうくるかって展開ではあるのだけど、見る前に新TwitterことXでこのドラマに出ているある役者さんの名前がトレンドに上がっていたので、その人が実は、みたいなことなんだろうなってわかってしまったのが残念。
何も情報を入れずに見たかったとは思う。来週で最終回みたいだけど、この展開でどう終わらすのか、予告編でも最後にもう一回視聴者を驚かすような、驚愕の展開になるみたいな煽りをしていたので次回はなんの情報も入れないで見る。
そもそも、リアルタイムで見てなかったのは同時間帯で放送していた『水曜日のダウンタウン』を見ていたからで、こちらは途中から「名探偵津田」第三弾が始まった。
『全領域異常解決室』見終わってから、『あちこちオードリー』のキングコングゲスト回を見ながら寝る。この二組は数年に一回、この番組で話しているけど、その時の距離感や温度感は他の芸人さんたちと絡む時とは違うものがあって、おもしろいのもあるけどとてもいい関係性だなって思う。寝落ちしたから起きてから途中から見直した。
深夜の3時過ぎに一度目が覚めたので、可燃ごみを出しに行ったけど風が強くてかなり寒かった。このぐらいの寒さの風だともうコートはいるぐらいの温度。午前中とか夕暮れ前に歩いているときはまだ行けるけど、日が暮れたらもう厚手しないと無理だ。
7時すぎに起きてから朝のルーティンをしながら、『あちこちオードリー』を流していたけど、やっぱり肩や腰の痛みは消えていなかったので8時半を過ぎてから準備して近所の整骨院へ。週に二回も通院するのが二週連続というのは珍しいし、最初にびっくり腰みたいになって動けなくなった時は毎日通っていたけど、それに続くぐらいの頻度。終わってからちょっと楽ちんになったので、一旦家に帰って動きやすいズボンから普段用のものに履き替えて散歩へ。
radikoで『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』を聴きながら、代官山蔦屋書店へ。今回はオズワルドがゲストだったけど、「M-1グランプリ」決勝に彼らは進んでいない。色々とタイミングがずれて今回のゲストになったみたいだけど、コンビの悩みとか出方とかについて普通に佐久間さんにオズワルドの二人が相談しているみたいな感じになっていた。そういう回もあっていいと思うけど、どっちかというと『佐久間宣行のNOBROCK TV』の方が合っているかもって思った。
代官山蔦屋書店に行った時には講談社文庫が出てるかなって思ったけど、やっぱり明日発売でまだ出ていなかった。そのまま家に向かって帰っている時に銀行に行かなきゃと思って最寄駅の方まで戻ってから、用事を済ませてキャロットタワーに。
目的なんて後付けでいい。
ただ胸が躍って、気づけばここまできていた。
降り立ったのはネパール、挑んだのは「世界一美しい谷」。
俳優・仲野太賀を被写体に、写真家・阿部裕介が撮り、TVディレクター・上出遼平が綴る!
見て、読んで追体験するクレイジーなトラベル・レコード、ここに爆誕!!
「ミッドナイト・ピッツァ・クラブ(MPC)」――真冬のニューヨークで天啓がごとく授かった名に導かれるようにして旅立った3人。ネパールはランタン谷を歩く一週間がはじまった。カトマンズを爆走する四輪駆動車、激痛を生む毒の葉、標高2440mにあるホットシャワー、地震で一度壊滅した村で韻を踏み続ける青年、ヒマラヤの甘露「アップルモモ」、回転するマニ車、見え隠れする陰謀の影(!?)数々の危機を乗り越え、出会いと別れを繰り返した先、3人を待ち受けていた光景とは――?
これは、食って歩いて歌って寝て、泣いて笑って怒り狂う男たちの、汗と泥と愛にまみれた旅物語。
仲野太賀&上出遼平&阿部裕介著『MIDNIGHT PIZZA CLUB 1st BLAZE LANGTANG VALLEY』がエッセイとかの新刊コーナーにあったので手に取った。
家に帰ってから洗濯したり掃除をしたり昼ごはんを食べたりしてから、「MIDNIGHT PIZZA CLUB」の冒頭を読んでみる。被写体としての仲野太賀、撮影者としての阿部裕介、物書きとしての上出遼平という風に分かれていると言えなくもないけど、阿部さんが他の二人を写した写真もあるし、阿部さんも二人のうちどちらからか撮られているものもあるし、文章としての書いているのは上出さんということになっているけど、三人で歩いたネパールのノンフィクションというか旅の記録というものになっている。
【小特集・MPC】【座談会】仲野太賀さん×阿部裕介さん、聞き手=伊賀大介さん「Re:上出遼平 旅の裏側、今度は僕らが語ります!」 『MPC』本編中で好き放題書かれた二人が、「上出被害者の会」を発足。一言モノ申す…はずが、あふれ出したのは楽しかった思い出ばかりで――。(写真=森清さん)#群像1月号 pic.twitter.com/D0a2m7yU6Z
— 群像 (@gunzou_henshubu) 2024年12月6日
仕事先で被写体だった上出さんとその撮影者である阿部さんという出会い、上出さんと仲野さんはスタイリストの伊賀大介さんが引き合わせたのだと冒頭でわかる。
『群像』でも伊賀さんが聞き手でこの本のことを阿部さんと仲野さんが話している記事が出ているけど、北村道子さんもスタイリングの書籍が数冊出ているけど、伊賀さんも映画(やドラマや舞台、CMも)とファッションを繋ぐ非常に重要なスタイリストなので、『群像』とかで連載でもいいし、何か書籍とか残る形にしてほしい。
夕方過ぎて、ニコラに行ってクリスマスブレンドとシュトーレンをいただく。カウンターにはだいぶお久しぶりな常連さんが先にいらしていたので、少しお話をさせてもらう。
予約していたシュトーレンを取りに来たついでに久しぶりにお茶をされていた。僕はシュトーレンをオススメされたので頼んだ。この時期になるとニコラのデザートで食べているので、季節ものだし、年末って感じがする。レーズンとかからはアルコールは飛んでいるけど風味は残っていて口の中で広がった。
家に帰ってから自分のライティング作業をする。このまま来年まで続けていく感じだけど、キャラ表もできているので最後までちゃんと書いていく。
お聴きいただきありがとうございました🙇
— 四千頭身 都築拓紀のサクラバシ919 (@sakurabashithu) 2024年12月12日
ゲスト: #三四郎 #小宮浩信 さん!
後半怒涛の50分ノンストップトーク!
水茄子が大暴れ🍆
radikoタイムフリー👇https://t.co/vGwLh5YLjS
ミクチャでは映像付きで👇https://t.co/UJereYRW0S#都築サクラバシ919#地方局の深夜ラジオってレベルじゃねーぞ pic.twitter.com/ftBQFpO7aq
23時からはradikoで『四千頭身 都築拓紀のサクラバシ919』(ゲスト:三四郎 小宮浩信)をほぼリアルタイムで聴きながら読書をしていたが、冒頭の一人話の後に小宮さんがゲストで出てからは普通にラジオだけを聴く状態で寝転んでいた。
今回判明したのは、この前のスペシャルウイークの時に菅田将暉さんがゲストで出た時に、実は小宮さんが断っていて、ダメ元で聞いたら菅田将暉が出てくれたということ。そして、今回はCreepy NutsのR-指定にオファーしたらダメだったので小宮さんにオファーがいったという話。
前に断ったら菅田将暉がゲストで出ていてビックリして、今回は断れないと思ったらしい。武道館ライブもあったからさすがに何か話せるだろうということもあったみたいだけど、菅田将暉よりも上だみたいなよいテンションになってから、R-指定がダメだったからオファーされたという、なかなかにおもしろい状態になっていた。
やっぱり都築は先輩を迎えてのトークは本当におもしろいし、ゲストの味もちゃんと出ているけど、都築の世界に少し染まる感じもいい。
12月13日
7時すぎに起きてからダンボールを集積所に持っていく。書店で本を買った時に入れてもらうビニール袋とか、代官山蔦屋書店は紙袋だけになっているのだけど、それももしかしたら使うかもしれないと貯めていた。そういうものも数枚残して燃えるごみの日に出したので、大小様々な大きさのもダンボールも何かの機会に使うかもと取っておいたけど、この機会に回収に出した。
radikoで『ハライチのターン!』を聴きながらの朝のルーティンがてら、体を起こす。そのまま『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0』を作業用BGMとしてリモートワーク中に流す。
年末年始が近づいてきたので、ちょっとずつ忙しなくなっている感じはSlackを見ていてもする。会社に出社するのは最終週ぐらいだけど、今年もなんとか終わりそうだし、自分が手伝っているサイトもまだ続いている。
個人での出版も増えてきたし、投稿サイトも人昔とは立ち位置も存在感も変わってきたように思える。大きな出版社と個人という対比だけではなく、それぞれのやり方や意識が違うからその分、市場というかどんどん細分化している。行き来は自由なんだろうけど、自分にとって心地よいところに居続けるだろうから、そのうち移動する理由もなくなっていくのだろうし、そうするとより大きなムーブメントは生まれないし、生まれても他のところまで侵食しないようになっていくのかも。
芥川賞と直木賞候補作が発表されていたけど、乗代雄介さんってまだ芥川賞取ってなかったっけ、と思うぐらいで、もっと早く取っていてもおかしくない人に受賞させてないからなんか一人浮いてるような感じになっているように思えてしまう。歌人と詩人が候補になっているのも最近の流れなのかな。永方佑樹さんは前に慶應大学でのイベントで古川日出男さんと対談されていた人だと思うけど、小説も書かれているのか、ちょっと気になる。直木賞候補の人たちは名前は知っているけど、ちゃんと読んだことない作家さんたちばかりで、唯一何作か読んでいるのは月村了衛さんぐらい。
休憩中に駅前のTSUTAYA書店に行くと本日発売だった佐藤究著『トライロバレット』が出ていた。佐藤さんの作品では珍しく文庫書き下ろしということで非常にたのしみ。そして、この装丁もカッコいいし物語が溢れてる。『QJKJQ』読み直しているので、その流れで読むつもり。
そのまま歩いて池尻大橋のスーパーに向かったので、なんとなく駅のところにあるあおい書店に寄ったら、週明けぐらいに発売日の金城一紀著『友が、消えた』がすでに並んでいたので迷わず購入。20代前半の時にハマった「ザ・ゾンビーズ・シリーズ」最新作を40代になってまた読めるとは思わなかった。僕にとって青春小説といえば、ザ・ゾンビーズの物語。
こういう日々にありながら、しかし『あるこうまたあおう』のための取材は続けていて、日帰りで福島県の某地に入ったりもした。もちろん移動中はずっと本を読んでいる。とはいえ、ある土地に「実際にいる」ことは、そこを「そこにはいないでリサーチする」こととは決定的に異なる。こういうのはたぶん、「本の粗筋を知っている」ことと「本を実際に読む」こととおんなじように違う。そして、さらに掘り下げたことを言うと、単に「粗筋を追いながら読む」ことと「その土地(とは本の内側の世界だ)を旅するように読む」こともまた決定的に違っているのだ。
〈古川日出男の現在地〉近況報告 2024.11.23 – 2024.12.13 東京・埼玉・福島
古川さんのブログが更新されていた。『ゼロエフ』に続くノンフィクションである『あるこうまたあおう』も継続されていて、来年3月11日が来る前には『群像』で新しいものが掲載されるのかなと思うので待っていたい。ここで書かれている決定的に違っていること、それを自分の身体を通して体験しているかどうかで、言葉も変わるし世界との関わり方も見え方も変わってくる。僕ももっと歩いていたい。
あらすじ:派遣社員のマリは、会社員のヨウと共に暮らしている。マリは現在うつ状態にあり、休職中。そんな中、ヨウが1カ月ほど海外出張へ行くことが決まる。
気分転換にもなうるしうつもよくなるかもしれないからとヨウに誘われ、マリは一緒に行くことにする。しかし、滞在先のホテルは少しおかしなホテルだったーー。
リモートワークが終わってから、歩いて数分のシアタートラムへ。贅沢貧乏『おわるのをまっている』を鑑賞。新TwitterことXやInstagramで友人知人の何人かが観ているのをポストしていて気になった作品。贅沢貧乏も名前や作・演出をしている山田由梨さんの名前を聞いたことがあるぐらいで、今回の作品についてもあらすじみたいなものは読んだぐらいで、近いし観てみようという軽い理由。
見えないものが見えてしまったり、部屋に現れる穴に落ちるというか入っていくという描写など、村上春樹作品を彷彿させるものがあったように思えた。
うつになっているマリの周りで起こる不思議な現象や見えてしまう幽霊、やってきた国で起きる騒乱などの影響で日本にいた時よりも慌ただしい環境に置かれることになってしまう。すれ違いコントではないけど、どこかドタバタであり、認識の違いなどで生まれる誤解や感情の差異が笑いを誘っていた。最後にはマリに小さな変化が起きていたので、慌ただしい環境の中でもゆるやかな変化が起きたのだとわかる。
僕自身はうつになったことがないので、想像しかできないけど、なったことがある人はよりマリの感情やその日常のしんどさが伝わってきたのだろう。ただ、僕としてはそこまで響くものがなかった。きっと会話のテンポとかやりとりが合わないというのが大きそう。
鑑賞後にSpotifyのポッドキャスト番組『トム・ブラウンのニッポン放送圧縮計画』の最新回がアップされていたので聴きながら、帰る。そのまま家でも聴きながら読書をした。
『M-1グランプリ』決勝進出が決まってからの初めてのポッドキャストだったけど、最初の方はいつ通りというかいつもより激しい口喧嘩みたいな感じになっていた。このまま優勝しちゃってください。
中上健次著『千年の愉楽』を最後まで読み終わった。続編となる『奇蹟』をこの後読むことにしたが、しかし、この『千年の愉楽』の方が『岬』『枯木灘』『地の果て 至上の時』の三部作よりも語り口調もいいし、中上健次が描きたかった方面に深く入り込めているように思える。最後の方にアイヌの人物が出てくるとかは、『異族』とかに繋がっていくんだな。
12月14日
日付が変わった頃には寝たのだけど、深夜3時ぐらいに目が覚めて、radikoでほぼリアルタイムで『三四郎のオールナイトニッポン0』を聴きながら目を瞑っていた。スペシャルウイークのゲストである阿諏訪泰義&バッドナイス常田が出てくる前に寝落ちしていた。
7時過ぎに起きてからradikoで『きしたかののブタピエロ』を聴きながら、心身ともに起きる準備。しかし、寒い。もう暖房を入れないと寒くて寝れないし、部屋の中で作業するのもしんどくなってきた。一時間ほど経ってからいつもの散歩へ。途中で寝落ちをした「三四郎ANN0」をお供に代官山蔦屋書店へ。阿諏訪泰義&バッドナイス常田コンビはなんというか、裏武道館ゲスト、いや武道館に呼ばれなかったファミリーなのだけど、今回ゲストに呼ばれたことは喜んでいた。二人の噛み合わせが微妙な感じでうまくいかない感じ、次第にどんどんおもしろくなってくるのが三四郎のラジオっぽいしゲスト回だなって感じがして、するめを噛んでるみたいな放送になっていた。
書店では昨日一昨日で欲しい本は買っていたので、『群像』に掲載されている仲野太賀&上出遼平&阿部裕介著『MIDNIGHT PIZZA CLUB 1st BLAZE LANGTANG VALLEY』に関する記事を立ち読みした。仲野太賀&阿部裕介と聞き手が伊賀大介という対談で、書籍においては文章を書いたのが上出さんなので、書いてない二人が誌上で反論みたいなことができたらという入りだったけど、最初から上出さんに感謝はしていても特に反論とかもなく旅についてのことだった。次のアメリカ編も三人で一緒に行っているので、今後第二弾として書籍の形になるみたいでそちらも楽しみ。
Extremely Short 山村浩二監督短編集『とても短い』
「監督週間」短編部門に選出された『とても短い』は、米国人の翻訳家が企画者となり、古川日出男の原作を古川本人が熱く朗読し、東京を舞台に、ある男の一生と「だ」という音から始まる言葉の数々が縦横無尽に画面を駆け巡るアニメーションと日本文学の合体作である。その他、山村監督の名を国際的に知らしめた『頭山』(03)や、フランス童話作家を原作とする『年をとった鰐』(05)など、珠玉の短編作品7本を特集上映する。
上映作品: 頭山/年をとった鰐/こどもの形而上学/マイブリッジの糸/サティの「パラード」/ゆめみのえ/とても短い<2024年/71分/日本>
16時15分からヒューマントラストシネマ渋谷のシアター1で上映される山村浩二監督短編集『とても短い』を観ようと一時間ほど前に家を出て渋谷へ。
古川さんの原作をアニメ化した『とても短い』は一度観る機会があったのだけど、体調を崩したりして観れていなかった。週末に何か観に行こうかなと映画館のサイトを色々と見ていたら、ちょうど「カンヌ監督週間 in Tokio 2024」という企画の中で『とても短い』が上映されることを知ってチケットを取っていた。おまけにこの日は山村監督とカンヌ監督週間の現アーティステック・ディレクターであるジュリアン・レジ氏のトークイベントも行われる回だった。
山村監督の作品はキャラクターの境界線というか、肌の表面と内側を分ける皮膚や膜のようなものが自由に動いているような動きのものがあったりして、身体性を拡張して世界に溶け込んでいるような、あるいは飲み込もうとして飲み込まれているように思えて、自分が寝ている時に見ている夢に近いのかなって思える動きだった。
『とても短い』自体は本当に長くはないけど、主人公の体と文字が交わったり取り込まれたりしながら、漢字自体が象形文字だから絵にそのままなりやすいみたいで、躍動感がすごかったし、そこに古川さんの朗読がのることで見たことがないアニメ、何かを突き破っているようだった。
始まる前に客席に古川さんご夫妻がいらしたので、ご挨拶だけはしていたのだけど、山村監督とジュリアン・レジ氏のトークの途中で、客席にいた古川さんに原作について話が振られるシーンがあり、原作自体は東京を舞台にした短編集だったこともあり、例として渋谷という現実の場所とここに来ている人それぞれが思い描いてる渋谷はズレている。そのズレが絶望であり救済であると話されていた。そのことを聞けただけでもよかったと思えたし、終わってから帰る前に古川さん夫妻に来年もよろしくお願いしますとお伝えできて、なんというか偶然なんだけどとてもうれしい日になった。
帰りはradikoで「三四郎ANN0」をもう一度聴きながら歩いて帰る。さすがに土曜日の夕方過ぎの渋谷は人混みでごった返していて、歩いている人たちの隙間を縫うようにすり抜けながら家路を急いだ。僕にとっていつも歩いているルートとかそのことで認識している「渋谷」は僕の中にある「渋谷」であって、他の人とは全く同じということにはならない。そのズレについて考えながら歩いた。
12月15日
何かの夢を見ていたのだけど、起きて少し経ったらもうどんな内容か忘れてしまった。radikoで寝転んだまま『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』を聴いていた。その後に『FUJIWARAのオールナイトニッポン0』を聴きつつ朝のルーティンがてら読書を。FUJIWARAぐらいのベテランがなぜこの深夜枠に、と思ったけど過去の話もおもしろいし、最近起きたことで話せないことが多いのも頷けるのでその辺りの二人の空気感ややりとりは新鮮だった。やっぱり普段ひな壇とかに藤本さんがいてガヤを言っていて、原西さんはひたすらギャグをやっている印象だから、コンビでの会話を聞いたのも久しぶりな気がした。
すがちゃん最高No.1さんとDenさんがゲストの【オードリーのオールナイトニッポン】お聴きいただきありがとうございました!
— オードリーのオールナイトニッポン (@annkw5tyb) 2024年12月14日
カリスマが決まりました!
《radikoタイムフリー》https://t.co/mNFiPdgmSK#annkw pic.twitter.com/mkYqCCWGuS
14時からの映画を観るために渋谷に出るなら一時間前で充分なのだけど、久しぶりに青山ブックセンターに行こうと思って12時ぐらいに家を出る。radikoで『オードリーのオールナイトニッポン』を聴きながら歩く。場所的には昨日映画を観たヒューマントラストシネマ渋谷の横の坂を上って青山通りなのでほとんど同じエリアではある。
「オードリーANN」はスペシャルウイークのゲストとしてすがちゃん最高No.1(ぱーてぃーちゃん)&Den(リンダカラー∞)の二人で、春日さんと三人でカリスマ対決するというものだった。若林さんに突っ込まれたりするとすがちゃんとDenの人間としての地の部分みたいなものがポロリと見える感じがして、そこに可愛げがあって、やっぱり世に出て売れたりする人ってそういう部分がないとダメなんだろうなって思った。この組み合わせはとてもよかったし、また絡んでほしい。
青山ブックセンター本店について店内を見る。資生堂の企業文化誌「花椿」があったので一冊もらう。最近は見かけていなかったのだけど、こういう置いてある書店に来ていなかったのか、そもそも発行されていなかったのかはわからないけど、前とはデザインとか紙の感じも変わっていた。
~その前身となる『資生堂月報』から100年~ 資生堂企業文化誌『花椿』が2024年秋、「アートブック」スタイルに進化
検索するとこのPR TIMESのものが出てきた。「アートブック」スタイルの誌面に変わって、今後は年に一回のペースになるらしい。お金がかかるから前みたいに季刊毎ぐらいに出すのは体験なのだろうけど、企業文化誌として辞めるという選択肢はないのであれば、年一でいいから続けていくというのを言わないとダメなんだろうな。
誰もが発信できる時代だからこそ「校正」が必要?… SNSをやる上で身につけたい「校正」能力とは | 集英社オンライン
校閲者の牟田都子さんの新刊『校正・校閲11の現場 こんなふうに読んでいる』が先行発売らしく平台に積んであったので購入した。会計しようと思ったら無人レジが置かれていたので使ってみた。うちの近所のTSUTAYA書店はまだ無人レジないけど、よく行く書店は大抵無人レジ導入しているもんなあ。これは好き好きだったりするし、カバーも店員さんにしてもらった方が助かるけど、自分でもやりたい人は無人レジで支払ってやればいいし、これはなんというか本屋好きとしたら選べれば助かるって感じかな。
Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下 12/13(金)より限定上映『ミュージック』予告編
本作は、悲しみを抱きながらも、やがて音楽と出会い、歌うことでその悲しみを乗り越えようとする男・ヨンを主人公にしたドラマ映画。
「悲劇の最高傑作」として名高い「オイディプス王」に着想を得つつ、舞台を現代ヨーロッパに置き換え、大胆かつ自由に翻案した本作は、2023年開催のベルリン国際映画祭のコンペティションに出品され見事銀熊賞(最優秀脚本賞)を受賞。その後もトロント国際映画祭、ニューヨーク映画祭、ロンドン映画祭、そして東京国際映画祭と世界中の主要映画祭に選出・称賛された。
監督はアンゲラ・シャーネレク。すべてを美しく厳粛に映す類まれなイメージメーカーであり、そこに表れる人々の感情を静謐に、しかしエモーショナルに掬い上げるそのスタイルから、「ロベール・ブレッソンやシャンタル・アケルマンを思い起こさせる」と評される、現代ヨーロッパ映画の最重要作家のひとりである。シャーネレク監督は1962年ドイツで生まれ、舞台女優として活動したのち、95年から映画製作を本格化。小津安二郎の『生れてはみたけれど』に作品名でオマージュを捧げた2019年作『家にはいたけれど』で第69回ベルリン国際映画祭の銀熊賞(最優秀監督賞)を受賞。そして本作『ミュージック』で同映画祭での2作連続の銀熊賞受賞を果たした。
嵐の夜、ギリシャの山中に置き去りにされた赤ん坊は、救出した夫婦に引き取られヨンと名付けられる。青年となり、悲劇的な出来事に見舞われた彼は刑務所へ送られ、看守として面倒を見るイロと出会う。ヨンを気遣うなか、イロは彼のためにテープに音楽を吹き込み、ヨンはその音楽に癒しを見出す。やがて刑務所を出たヨンとイロは特別な絆で結ばれるものの、ヨンはふたたび運命の歯車に翻弄される。しかし、彼が悲しみと向き合うその先には、優しく鳴り響く美しい音楽があった。
第73回ベルリン国際映画祭 銀熊賞(最優秀脚本賞)受賞作であるアンゲラ・シャーネレク監督『ミュージック』をル・シネマ宮益坂下で鑑賞。なんとなく映画館のサイトを見ている時に見かけて気になった一作。ポスタービジュアルもいいし、銀熊賞受賞作ならもしかするとすごくいいかもしれないという期待があった。
お客さんは日曜日の14時の回でも半分とはいかないけど三割近くは入っていたと思う。シネフィル系の人なら銀熊賞受賞作ならチェックしているだろうけど、わりと年代もバラバラだったし、男女比もさほど開いているようには見えなかった。
ほとんど動きのないロングショットが冒頭から何度か続いていて、すぐに眠気に襲われた。二度ほど寝落ちしそうになったけど、持ち堪えて最後まで鑑賞。それでも説明をかなり排除していて、セリフも関係性とか時系列がわかるものも少ないため、正直なんでそうなったのか、なんでそこにいるのか、その人誰だっけ?みたいなことが連続していくようで、正直何が起きてるかわからなかった。人を殺めてしまうシーンでも、殺してしまった人の気持ちも感情もわからないし関係性もいまいち伝わらない、他にも事故だったり自殺だったりと登場人物が亡くなるシーンがあるけど、詳細がわからないまま進んでいく。ル・シネマのサイトに書かれている文言を読んでなんとなくそういうことなのかなってわからなくもないけど、これはちょっといい作品だったとは言い難いかなあ。僕の理解力のなさというのもあるんだろうけど、感情が動かされなかった。終盤の歌を歌っているシーンとかはエモーションはあるんだけど、その前のことが把握できてないから乗れなかった。
星野源 - Orange (feat. MC. waka)
渋谷駅前は昨日同様に混んでいて、なんとか道玄坂を上ってしまえば落ち着く。帰り道にヤフーニュースを見たら、『M-1グランプリ2024』の審査員が発表されていて、オードリーの若林さんが入っていた。事務所の後輩であるヤーレンズとトム・ブラウンが決勝に進出しているから、審査がやりにくいかもしれないけど、その目の前で優勝しちゃってほしい。
二組とも今まで決勝に出たことがあるのは一回で、その時には事務所の先輩が審査員に座っていたことがなかったし、尊敬もしている若林さんだと緊張するだろうけど、若林さんや春日さんが売れない頃に面倒見てくれていたはなわさんと原口あきまささん、亡くなった前田健さん、そういうものが今回結実するといい。
日記を書いてからは佐藤究著『トライロバレット』を読み始めた。文庫書き下ろしの新作でアメリカが舞台、どうも変身するヒーローものっぽいというのは帯文からわかっていたけど、まだヒーロー的な部分は出てきていない。イジメというか、金持ちのボンボンに何故かターゲットにされている三葉虫オタクな高校の主人公バーナムと、イラク・アフガンの戦場に行った元陸軍兵士のパートが交互に展開されている。
バーナムのパートではカフカの小説『変身』のことが出てきたので、それが今回のキーワードというか大きな役割になりそう。これはすごく好きなタイプの小説だ。
昨日今日とライティングもあまり真面目にやらなかったので、明日の16日から下半期に入ってから次の〆切のためにちゃんとやろうと思いながらページを進める。
キリがいいところまで読んでから宇野常寛著『庭の話』を読み始める。第一章というか最初のチャプター、50ページほど読む。この本の前提となる部分が書かれているから重要であり、かつての「政治と文学(物語)」から現在の「市場とゲーム」と世界をとらえるようになってしまった私たち、「Anywhere」と「Somewhere」な人たち、ということをわかっていないとアフタートランプ以後の世界がなぜこうなってしまっているかが分かりにくい、その上でそこから脱するキーワードとしての「庭」の話が次章から展開されていく。
23時前にTVerで『海に眠るダイヤモンド』最新話をリアルタイム放送から遅れて視聴。一話冒頭のリナと抱いた子どものシーンがどういうことだったのか、過去と今を結ぶフィルムとその持ち主など次回の最終回二時間スペシャルへの流れ、端島の再興を願っていた若きいずみ、兄の代わりにリナと甥っ子の面倒を見る鉄平と思いがすれ違っていく、誤解が生まれていくことで二人が一緒になれなかったのがわかってくるのはさすがの展開。そして、現在の玲央が選んだ行動に自然と涙が出てしまった。お金、資本主義にまみれていた、いやそこにしか居場所がなかった彼がいづみとかつての端島の人々のことを知っていく中での成長が描かれていた。来週最終回なのはさみしい。
今回はこの曲でおわかれです。
アナ - じつはね。 feat. 岩崎桃子(Official Music Video)