Spiral Fiction Note’s diary

ライター&「monokaki」編集部スタッフ。「水道橋博士のメルマ旬報」で「碇のむきだし」、「週刊ポスト」で「予告編妄想かわら版」、「PLANETS」で「ユートピアの終焉ーーあだち充と戦後日本の青春」を連載中です。

『泣き虫しょったんの奇跡』


ユーロスペースで19時45分から開始の回を鑑賞。
ナイン・ソウルズ』にも出演していた松田龍平主演で、豊田監督作品の常連でもある板尾創路さんも出演している。たまたまだが、同時期公開の『きみの鳥はうたえる』のメインである染谷将太石橋静河も出演していた。
奨励会を年齢制限の26歳で退会し、35歳で前例のないプロ編入試験を受けてプロ棋士になった瀬川晶司棋士の実話を元にした作品でもある。豊田監督自身も十代の頃に奨励会に在籍していた。
映画予告でも「負けっぱなしでは終われないよ」というセリフを聞くことができるが、監督自身も覚醒剤で逮捕されていて、09年には監督復帰をしているがそれまでの作品を越える作品は正直ないように感じていた。『火花』では板尾創路監督を支える脚本として力量を発揮したが、やはり映画監督としての再起にかける気持ちがこの作品を作らせ、主人公のしょったんに自分を重ね合わせていたのだと思えた。きっと、豊田監督の第二期はここから始まる。