Spiral Fiction Note’s diary

ライター&「monokaki」編集部スタッフ。「水道橋博士のメルマ旬報」で「碇のむきだし」、「週刊ポスト」で「予告編妄想かわら版」、「PLANETS」で「ユートピアの終焉ーーあだち充と戦後日本の青春」を連載中です。

『カメラを止めるな!』『オーシャンズ8』


カメラを止めるな!』をユーロスペースにて鑑賞。昼間の回で満席、立ち見も20人近く。後半からは笑いが絶えなかった。急遽とあることに悩まされているカメラマン谷口役の山口さんが満席御礼のご挨拶。口コミでどんどん広がってヒットしているみたいですが納得。周りの評価が高すぎて構えて観てしまった部分はあるけどおもしろさは間違いはない。
ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の系譜なことに加えて、スマホが当たり前になりすぎて写真だけではなく動画を撮ることが一般的になってることがこの作品との親和性を高めているんだろうな、と、そして、それが当たり前になり「他者」ではなく「自分」の物語にしか興味がなくなる世界においての「メタ」な視線もこの『カメラを止めるな!』の現在性みたいなところを担保してるんだと思う。それがわかっていても誰も彼もできないわけで、だからこそ、この作品は広がっている。
「映画」にはこれができる、「メタ」な視線で物語を描写できる。
「演劇」だとナイロン100℃百年の孤独』みたいに舞台の上で「現在」と「過去」を交差できる。一 瞬、舞台の上にいる生身の肉体を持つものたちが目の前で演じているからこその身体性と観客への共犯者としての理解による「時間」「空間」が屹立していく。
「小説」に僕が求めるものはやはり「クロニクル」「サーガ」だと思う。「永遠」と「刹那」は結局同じことだし、それらに特化して表現できるのは「小説」なんじゃないかなあ、と「映画」というか「映像」の強さを目の当たりにしてなんとなく思ったりした。



昨日、町でばったり会った村山さんに試写ご招待してもらって、『オーシャンズ8』を観にきたがこれはプレミアム上映会とかいうやつなんではないだろうか。まさかこの8人のうち誰かが来るのかと思ったら、坂上忍さんと日本のアンバサダーらしい森星さんが出てきた。
110分ぐらいの長さだけでもうキレイだわ、カッコいいわ。爽快だしすごいね。日本でもヒットすると思う。女性だらけの「オーシャンズ」という意味でどこか言葉を選ばなければと思ってしまう、この辺りは今ちょっと発言だとか諸々に関してセンシティブにならざるをえない。男とか女とか関係なくてかっこいいとかそういうことでいいんだとは思うけど。
歌手でもあるリアーナはハッカー役だったが赤いドレスで登場した時に「わおっ!」と思いました。あとアン・ハサウェイってあんなに目がデカかったのか、キレイだった。ずっと疑問だったのは作中で女優で狙われる側のアン・ハサウェイも入れないと8人に、「オーシャンズ8」にならねえじゃねえかって思ってたんだけど、脚本こりすぎだよ、すごい。
昼間はユーロスペースで『カメラを止めるな!』を観て、夜はTOHOシネマズ六本木ヒルズで『オーシャンズ8』試写を観た。どちらも観終わった後にテンション上がる作品でした。予算も規模も違うけど劇場で観たらめっちゃたのしい映画。