Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『少女邂逅』




 新宿武蔵野館で『少女邂逅』をば。MOOSIC LAB 2017で一度観てるので二度目、最初はアップリンク、今回は新宿武蔵野館。パンフには枝監督と野島伸司さん対談、枝監督と伊賀大介さん対談などツボをつかれまくりなんで久しぶりにパンフ買いました。保紫萌香さんのリリイ・シュシュごっこ写真も掲載。
 僕みたいに十代の頃に野島伸司脚本に、岩井俊二監督作品に影響受けまくった連中は観に行って嫉妬しまくればいいんですよ。最近考えてることそこがすごく繋がるような気がしてきてる。


ここからは去年観たときの感想を追記。感想は変わってない。

 アップリンクにてMOOSIC LAB 2017の「F」組で公開されている『少女邂逅』を鑑賞する。妄想PことミスiDのプロデューサーの小林さんにオススメされたので、内容も知らずに観ようと思ってバイト帰りに渋谷に。
 かなり前に主演の保紫萌香さんが「リリシュシュごっこ」ですって画像をツイッターで見ていたが、この作品は岩井俊二監督『リリイシュシュのすべて』から「リリイシュシュ」とネットにまつわる部分を抜いて、同じく岩井監督の『打ち上げ花火、下から見る か?横から見るか?』の電車での風景だし、主人公たちが駆け落ちして東京に行ったかもしれないという可能性の先の話を合わせながら「百合」に近い雰囲気でやっていると観ながら思った。そうだとか思えなかった。どう考えてもこの枝監督という人は思いっきり岩井俊二監督フォロワーに違いないと思った。終了後にスポッテッドプロダクションズの直井さんにご挨拶してお話ししたらやっぱりそうだった。
 ロケ地が群馬の高崎て、リリイシュシュやないか! 
 沖縄旅行したい話もリリイシュシュやないか(笑)。だから、かつて『リリイシュシュのすべて』に惹かれたり、なにかを感じた人にはグッとくるし、このやり方があったんだ〜て感じもした。
 『打ち上げ花火、下から見る か?横から見るか?』の新作アニメ映画よりも断然こちらのほうが岩井監督世界観が濃密だったし、引き継がれてる。しかしながら、主演の二人の画力がすごい。まあ、リリイシュシュでいうと市原隼人忍成修吾というメインの二人の役割だが、沖縄には行かないから星野(忍成修吾)がダークサイドには落ちないが、ひとりの少女がひとりの少女によって狭い場所から出ていく。
 蚕の繭から飛び立つかどうか。主人公の二人の少女は互いのシャドウだから、どうしてもそうなる。リリイシュシュのラストとは違うけど少女が大人になる儀式とその犠牲についての物語だった。 
 枝監督の当日のツイート見たら同じ劇場内に野島伸司さんが観にいらしていたらしい! 僕の人生を最初に狂わせたのは野島伸司脚本『未成年』だったから、お会いしたかった。


 『少女邂逅』の主演の保紫萌香さんが前に「リリイシュシュごっこ」っていうツイートしてた時の画像。すごい雰囲気がある。

保紫萌香:ミスiDグランプリ 審査員コメント
https://miss-id.jp/nominee/754