『水道橋博士のメルマ旬報』vol.97配信されました。連載『碇のむきだし・岩井俊二と園子温の時代』第七回は第5章『四月物語』と『気球クラブ、その後』<「大学生活」という新しい環境と「居場所」を巡る若者たち>です。挿画イラストは田島昭宇さんによる描きおろしです。
メルマ旬報最新号、ラムライダーさんの連載に唸る。違うかもだけど『あるいはしゅらの十億年』のワンシーンが浮かぶ。
吉笑さんの立川談春師匠とのやりとりは前にシブラクの枕で話されたやつ、いい話だけど当事者ならコワい。
坂口恭平さんはヘルシンキの話。やっぱり閉じられてない人は世界に呼ばれる。
海外小説も洋楽も以前よりは売れなくなって久しい話はゼロ年代には出ていたが、不景気で内向きになったら外を見ずに「美しい日本」とか言い出して右に寄っていったのが今に続いてる。園さんや坂口さん見てたらやっぱり内だけでなく外にも目を向けないと、その曖昧な境界線に自分がいれればいい。
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大根仁監督『SCOOP!』を観る。なんでか観に行っちゃう大根作品。『モテキ』から観てそのままの流れで新作あると観てる。今作もわりと『バクマン』的な展開つうか、主役はふたりでシンプルで間口が広い、リリーさんはいつもながら常連な作品で手堅いなあ、と。
週刊紙の編集者が貸しきって打ち上げとか微妙に目に浮かぶが、まあそれがいいのも悪いのもあるとして、気分は高揚する感じはさすがで、でも、どこか後ろめたさはなくて次作『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』では知り合いが死屍累々になるんだろうなと今から楽しみです。
衣装はいつも大根組な伊賀さんでした。次作もそうだったはず。福山雅治ファンにはどうなんだろうね。
『64』劇場版にも出ていた宇野祥平さんが編集部に今年観に行った映画で何度もその姿を見かける気になる俳優さん。数年後には名バイプレイヤーの一人として一般的にも認識されてそうな。映画監督の松居大悟さんも編集部員で出ていた。彼が監督で山内マリコ原作『アズミ・ハルコは行方不明』の公開も楽しみ。
「お前はいったいなんなんだ!」
「・・・しにがみ」
「じゃあ、なんで俺は連れていかない?」
という『世紀末の詩』のセリフが急に思い出されるスーパーのレジ中。『新世紀の詩』を福山雅治でやるみたいな話があったような、『SCOOP!』観たから連鎖的に思い出したのか。