Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『ゴーストバスターズ』


監督:ポール・フェイグ
出演:クリステン・ウィグ(エリン・ギルバート)、メリッサ・マッカーシー(アビー・イェーツ)、ケイト・マッキノン(ジリアン・ホルツマン)、レスリー・ジョーンズ(パティ・トラン)、クリス・ヘムズワース(ケビン)、アンディ・ガルシア(ブラッドリー市長)、チャールズ・ダンスフィルモア)、マイケル・ケネス・ウィリアムズ、マット・ウォルシュ、セシリー・ストロング、ニール・ケイシー(ローワン)、カラン・ソーニ(ベニー)、ザック・ウッズ、エド・ベグリー・Jr.、ビル・マーレイダン・エイクロイドシガニー・ウィーバー、アーニー・ハドソン、アニー・ポッツほか








幽霊退治に挑む科学者たちの活躍を描き、1980年代に一世を風靡した「ゴーストバスターズ」を、女性をメインキャラクターに新たに復活させたアクションコメディ。アメリカ・ニューヨーク。コロンビア大学素粒子物理学者のエリン・ギルバートは、心霊現象を科学的に証明する研究を重ねていたが、研究費を打ち切られ、大学をクビになってしまう。エリンは自らの知識と技術力を生かすため、幽霊退治の専門会社「ゴーストバスターズ」を立ち上げるが……。「ゴーストバスターズ」となる4人のメインキャラクターをクリステン・ウィグメリッサ・マッカーシーケイト・マッキノンレスリー・ジョーンズが演じ、「アベンジャーズ」「マイティ・ソー」のクリス・ヘムズワースが共演。84年製作の「ゴーストバスターズ」を手がけたアイバン・ライトマン監督がプロデューサーとして参加し、「ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン」のポール・フェイグがメガホンをとった。(映画.comより)



 去年、僕は渋谷でハロウィンが終わった翌日にキングコング西野亮廣さんが中心となって行った渋谷ゴーストバスターズに参加した。ハロウィンで汚れた渋谷を、ハロウィンということで幽霊、ゴーストのゴミを、あるいはゴーストとして五百人ぐらいがゴーストバスターズのコスプレをして清掃を朝一からした。集まったゴミは集められて東京デザインウィークで、ゴミを使ったオブジェみたいなものを作るという一連の流れがあった。
 渋谷ゴーストバスターズは今回のこの映画が公開されることもあって、タイアップをした。ゴーストバスターズのあの有名なマークも曲も公式のオーケーが出て使えることになった。映画としては勝手に宣伝してくれるわけだし、清掃するという目的なのでイメージもいい。僕らにとってもゴーストバスターズと名乗って良かったわけだがウィンウィンの関係だった。
 リメイクされるゴーストバスターズは主人公が全員女性になっているというのは聞いていた。後悔してすぐに観に行っていなかったのは、『シン・ゴジラ』や『君の名は。』なんかの東宝のヒット作もあって、そっちを優先してしまっていたからで、昨日は夜にテアトル新宿で観ずシネのイベントがあって、仕事終わりから始まるまでの間の3時間以上あったので映画を観に行こうと思ったら、ゴーストバスターズを観ていなかったことを思い出してピカデリーで観た。


 観終わった後の感想としては「最高!!!」で、すっごく楽しめた。主人公の四人は美人さんとは言いづらい、でも観ているとみんながすごく可愛く思えてくるのはそれぞれのキャラクターに親しみが沸いてくるからだと思った。あとは、ケイト・マッキノンが演じたジリアン・ホルツマンはちょっとパンキッシュな感じもありつつカッコよかった。この人のことは全く知らなかったのだが、アメリカでは超有名なコメディエンヌみたいだ。日本だとか友近さんみたいな感じかなあ、コメディができる人は絶対に演技が上手いはずだし、主役の四人のチームワークとかいい。でも、これを日本でやろうとしてら四人ともと美女か可愛い女優かタレントを使うだろうとも思って、それが日本とアメリカの差なのかもしれない。どれだけ脚本がよくてもそれにあった役者よりも人気があって知名度を優先する、それがヒットの可能性だと思い込んでいるために似通った役者しか出ていないという印象になっている。
 そこには芸能事務所やマスメディアの関係が根深かったりするのだろうか、もっと面白い映画を作るためにはそこを突破する必要はあると『ゴーストバスターズ』を観終わって考えた。


 僕的な年間ベストでいうと『シン・ゴジラ』や『君の名は。』よりも上位になる。二つは観終わっても語りたいことがたくさんあるし、面白いのは十二分に分かっている。そういう楽しみ方ができるしリピーターも多いし、間口も広い。でも、観終わった後に最高じゃん!って終わるだけのこの作品のあり方も僕はとても好きなのだ。