Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『FUOJITA』『007 スペクター』

 11月24日にユーロスペースオダギリジョー主演『FUOJITA』を観賞。
 画家の藤田嗣治はパリで自分を売るためにフジタナイトみたいなイベントやったりマネキンになったり、話題を作ることをしていた。バカバカしいと思われることをすることで大衆の側にいる、彼らに注目してもらえるというプロデュース能力にも長けていた。なのに、その藤田を描いた映画は画はとてもキレイなのだけどその彼がやったような大衆側に来ている感じがしない、少し高尚さというか説明しないことで時代や物語は展開していく。それはそれでいいけど藤田が映画の中で語っていたアートとかについてのこととは逆なんじゃないかなってちょっと思った。
 藤田嗣治って人は職業がというよりも生き方が「画家」だった。だからパリにいるときは時代の流れもあってパーティ三昧で遊びまくってるんだよね、そうやって話題の中心でいることでより「画家」としての部分は濃く知れ渡っていくことになったんだろうな。


 今日はTOHOシネマズ渋谷で『007 スペクター』を観る。平日の朝一だからってのもあるし映画も昔からあるシリーズなので中年以降というか観客の年齢層が高かった。どうしたらあんな撮影ができるのだろうというシーンが冒頭からあって世界観に持って行かれる。ボンドガールっていうかマドレーヌ役の人なんかで見たことあるなって思ってたんだけど、微妙にすきっ歯で誰だっけなってググったら『アデル、ブルーは熱い色』の髪青い人か! 全然雰囲気違ってわからなかった。


 前作の『スカイフォール』観た時のほうがすげえって思ったような記憶はするけどもやはり面白くて過去シリーズを観ていなくても充分に楽しめる。主役のダニエル・クレイグカッコよすぎる。