DAOKOはどこか既視感もあるのだが、それが完全にアップデートされた世界だし表現だなあと。ライブを観ながら浮かんだのは詩人の最果タヒとか、同時代性はもちろんあるしメルマ旬報で写真使わせてもらってる兎丸愛美さんにもなにか通じる気がする。
アニメが好きなんてもはや個性的でもなく逆に没個性になった現在において、九十年代が二十年経ち一回りしてその文化に直接的に影響を受けてない世代が育つ期間に当たり前のものとして染み込んだものがなにか感じられた。
帰りにも伊賀さんと話したけど九十年代に思春期を過ごした僕ら、もはや中年、おっさんあるいは郷太さんのいうおっさんに近づくえっさんやうっさんには親和性がかなりある感覚、もうすぐ接続されるであろうなにか。断絶していたものや世代がたぶん繋がるんじゃないか。
九十年代はとうに死んだかと思ったらゼロ年代の精神的な病の内籠りな時代にしっかり繭を作りサナギとして流れでいたものを吸収してたのか。
DAOKOや最果タヒたちでなにかの表象になるかもね、なんとなくの予感。
さて、同世代の男子たちはどうなるか。それもたのしみ。
DAOKOのライブ自体は薄い膜みたいなスクリーンにVJの人が歌に合わせて映像を出していてその立体感だったり、カラフルな感じ、アニメだったり漫画のコマだったりMVの断片などが映し出されてDAOKOとバンドメンバーはその映像の後ろ、僕たち客にはそう見えるが映像とライブが一体化していてとてもよかった。そういう部分もなんというか二次元と三次元の融合的な部分も含めて90年代のアップデートだなと思えたりもした。だけど、あのwwwのキャパよりデカくなるとあの映像はどういう感じで見せていくのかとか変化していくんだと思う。
10月に出るというシングル曲の新曲も素晴らしく「SHIBUYA K」とか踊れるしさらに人気が出そうだなって思う。最初のワンマンは見逃したが今回観れてよかった。これから彼女たちの時代なんだろうな、と思ったりするのはたぶんあたると思う。
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