Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『スローバラード』

 うちの祖父の命日は清志郎さんとhideさんと同じなので今日でした。
『ラブ&ピース』×『忌野清志郎 ロックン・ロール・ショー The FILM 〜#1 入門編〜』コラボ「スローバラード」MV



 園子温監督『リアル鬼ごっこ』のノベライズをわたくし碇本学が書かせていただきました。園さんの決定稿を元に監督からもプロデューサーさんからもやりたい放題やっていいって言われたんでやりたい放題しました。
 発売日は6月20日予定です。



映画『リアル鬼ごっこ』予告編


7/11公開映画「リアル鬼ごっこ」ノベライズ発売決定
山田悠介の大ヒット作が、新たなストーリーでよみがえる!
全国のJKのみなさん、少し数を減らします――


リアル鬼ごっこ JK


園子温 原案  碇本学 著


四六判 並製 240ページ
1200円+税



 園さんから一月末にlineで「俺が今撮ってるリアル鬼ごっこのノベライズ書いてみるか?」とおっしゃっていただいて本当に嬉しかったです。西寺郷太さんが前にツイートされていたけど好きなものを追いかけ続けたらまるで自分が吸盤になったみたいにくっついてくるってこういうことなんだと。



 脚本家になりたくて上京して映画学校行ってシナリオセンター行って、岩井俊二さん主宰のプレイワークスで脚本開発したりしたけどどうにもならない頃に園さんの『ハザード』を今は無きシアターN渋谷で観て終わった後に自分の中がかき回されて吐きたくなってトイレで吐こうしたけど吐けなかった。
 で、『気球クラブ、その後』も今は無きシネアミューズイーストウエストのレイトショーで観て、今は無き三軒茶屋中央劇場で『紀子の食卓』を観て、翌年の2007年にneoneo坐で初期作品集BOXに入っている8mm作品一気に上映観に行って初めて園さんに会って一緒に飲ませてもらった。
 園さん追いかけてたら園さんはご自身で脚本も書いて作品撮るから脚本家いらねえなって思って脚本家になるのをなんだか止めようと思っていた時に古川日出男さんの小説読んで僕は一人でできる、物語を書くだけでいいと思って小説家になろうと思った。だから園さんと古川さんが僕を変えた。
 『愛のむきだし』はエキストラに二回行って、東京フィルメックスで初めて観た時に号泣を通り越して嗚咽した。だからこれは日本で無視されるかもだけど世界で絶対に絶賛されると思った。ユーロスペースでの初日舞台挨拶は西島さんのファンの女子高生ばかりで途中で弁当食うわ、話すは立ち上がるとかw
 結局、町山さんが今年のナンバーワンだって『愛のむきだし』のことを言ったことで多くの人がやっと気付いた。その流れの中で僕は水道橋博士さんに自分が書いたブログを読んでもらって博士さんと繋がって、博士さんと園さんが繋がっていく中でメルマ旬報にも参加させてもらうことになった。
 だから、博士さんは僕の連載のタイトルを「碇のむきだし」にしてくださったわけで。脚本家になるのを諦めて小説家になろうとしている僕が園さんの脚本をノベライズしてそれが単行本って形で出るってことが自分でも面白いなあって思う。博士さんのいう男の星座に組み込まれちゃったんだなって。