Spiral Fiction Note’s diary

ライター&「monokaki」編集部スタッフ。「水道橋博士のメルマ旬報」で「碇のむきだし」、「週刊ポスト」で「予告編妄想かわら版」、「PLANETS」で「ユートピアの終焉ーーあだち充と戦後日本の青春」を連載中です。

『キャプテンサンダーボルト』


飴屋さんと言えば窪さんが浮かぶ。


今日教えてもらった曲。この曲に合わせて足踏みするイメージ。
Public Image Ltd. - Four Enclosed Walls




 深夜三時までかかったが一気に読み終わってしまった。
 東北と野球とヒーローの物語。
 阿部和重伊坂幸太郎作品を共に読んでいる人なら納得の作品であり展開やモチーフがうまく掛け合わされている。合作小説だけども良い部分が化学反応していると思う。
 伊坂テイストがわりと強めのように感じるのはエンタメ性が強いのと物語の展開のせいかもしれないが、神町サーガに通じるような設定やアメリカとの関係なんかは阿部テイストだなとわかる。阿部さんにはこの勢いで「神町サーガ」三部作目を書いて出してほしいのだが。
 ヒロインというか女性の登場人物の桃沢は伊坂作品に出てくる感じはある。
作品の重要なキーワードである村上病。
 確かに阿部×伊坂対談でふたりで村上春樹に挑んでいこうって話をしていたような気がするがその由来なんだろうなあw
 この作品において最後に出てくる村上病の説明とか諸々を含めて村上春樹という阿部&伊坂世代の上の小説家についてのアイロニーな感じも。


「村上病はあるけど、ない」ってさ。


 伊坂さんの『ゴールデンスランバー』好きな人にはオススメできる気がする。難を言えば価格がほぼ二千っていう高さ。



阿部和重伊坂幸太郎 第二回「世界は見た目通りとはかぎらない、とふたりとも」
https://cakes.mu/posts/7623

en-taxi 43号 2014年秋 (ODAIBA MOOK)

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