Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『最後の命』試写&アートスクール×レヴォリューションQ


監督・松本准平
原作・中村文則
出演・柳楽優弥(明瀬桂人)、矢野聖人(冴木裕一)、比留川游(小泉香里)、内田慈(やっちり)、池端レイナ(エリコ)ほか







芥川賞作家・中村文則の同名小説を、「誰も知らない」柳楽優弥主演で実写映画化。子どもの頃に凄惨な婦女暴行事件に巻きこまれた明瀬桂人と冴木裕一。トラウマを抱えたまま成長した桂人は、大人になった現在も人と肌を重ねることに嫌悪感を抱き、最低限の人間関係だけで日々を過ごしていた。そんなある日、桂人のもとに冴木から連絡が入り、2人は数年ぶりに再会することに。ところがその晩、桂人の部屋で顔見知りの女性が殺害される。警察の取調べを受けることになった桂人は、冴木が全国指名手配中の容疑者だという思わぬ事実を刑事から告げられる。桂人役を柳楽、冴木役を「サクラサク」の矢野聖人がそれぞれ熱演。監督は「まだ、人間」でデビューを飾った新鋭・松本准平。(映画.comより)


 中村文則作品未読だが純文学的なニュアンスを感じた。前作から繋がるものやキリスト教の精神が松本さん土壌にあったような気がするがそれが仄かに漂う。
 90年代後半リバイバルじゃないけど精神的なものを巡る物語だし、主題歌歌うのあの人だったし。
 『トム・アット・ザ・ファーム』に近しいような、どちらも純文学的なにおいがする。松本さんの思想や資質はドラン監督に近いのかもね。キリスト教があるとそれに対しての背徳感とかあると物語の核がバシッとなる気がしていてラースの新作の『インフォマニック』(未観ですが)とか。
 松本さんの作品はそっち寄りかなあと思ったりしたり。モルモン教を破門されたブライアン エヴンソンの作品なんかも松本さん読んだら合うかもしれない。


 あとは最近、『日本の風俗嬢』や『嫌われる勇気』を読んでいたのもあって主人公の顔見知りの女性が殺害されるとことか、お金とか仕事の問題とかは『日本の風俗嬢』が脳裏をよぎったしトラウマについては、あれがトラウマかどうかっていうのはあるけども『嫌われる勇気』ではアドラーはトラウマはないって言っていて、そういう理由をつくって今の状態を肯定してるみたいな話なんだけどとなると冴木はどうなるんだろうなって思ったり。
 柳楽さんがすごくいい顔つきになったなっと思った。いろんなものを経て役者として充実してるのかな。



 有楽町から恵比寿に移動してリキッドルームに。レヴォリューションQからだよ、当然だけどね。


 レヴォリューションQはもう園さん出て早々に声出てねえし(だからリハーサルはボーカルなしにしてって言ったのにとは園さんの弁)ビール飲みすぎてすぐに座ろうとしたりステージ脇に逃げたりw 明日から撮影初日なんだよ〜状態。面白かったけどね。
 ゲストの真野恵里菜さんとテンテンコさんはさすが元アイドルというかどんな状態でもステージの上から盛り上げるっていうね、あれはすげえしセルフプロデュース能力なんだろうか。アウェイであろうが自分の居場所にしていこうとする絶対的なものがあるんだろうなあ、すげえなと思った。
 というグダグダなライブを観た後にアートスクールの鋭いバンドサウンドはいやあカッコ良かった。最後の方の畳み掛ける流れとか気持ちよかった。ライブ終わりの木下さんはすごい腰の低い方なので驚くんだけどドランの話したらドランになりたいって。まああの監督はちょっと天才すぎるよね。



 園バンド・レヴォリューションQ×アートスクール対バン観て、知り合いの河合さんと話してたらパン生地くんと牧野さんと桜井亜美さんがいらして、流れで楽屋に行き木下さんと園さんにご挨拶。
 園さん明日からマジで新作クランクインらしいが大丈夫なのだろうかというよりもこれから先のスケジュール聞いたら驚くと言うよりももはや戦慄な多忙とかのレベルを超えていた。死なないでくださいとしかいえない。
 打ち上げにはさすがに行かないので出ようとしたら河合さんの知り合いでゲストで出た元Bisのテンテンコちゃんと話してたら園さん来たので写真撮ってもらって恵比寿駅前で河合さんとテンテンコちゃんと立ち話して帰るの巻でした。九月の終わりでしたがいい日でした。