『undo』 - Spiral Fiction Note’s diary

　次回のメルマ旬報の原稿を書く日だけど次々回から書くやつを資料がてら懐かしい岩井俊二作品を借りてきた。『スワロウテイル』と同時期にかなり近しいテーマで撮られていて二年前にやっと完パケしたのが園さんの『BAD FILM』（初期作品集DVD-BOXにしか収録されていないのが惜しい）。
　お二人は年も近いし原発問題についての言及だとか意識もアウトプットや接し方は違うけどリンクする点はたたある。岩井さんが九十年代を代表する映画監督であるのに、その頃東京ガガガをやったりしてゼロ年代になって商業映画を撮り始めて十年代を代表する映画監督の一人になった園さん。

　岩井さんの主宰するプレイワークスで脚本を契約して開発していたし（それがシナリオとしての最初の『夢幻ガール』だった）、『hazard』公開後に園さんに出会って園さんは監督して脚本書いてるしを見て脚本家じゃないなあって思って小説の方に移行していった僕としてはやはりこの二人の作家はすごく重要な作り手だ。

　プレイワークスの作品契約でロックウェルズアイに行った時にたまたまでも岩井さんがいらしてお話していたら僕の人生も今とは違うものになっていたかもしれない。
園さんの初期８mm作品一気に上映観に行ってそのまま飲みに参加させてもらっていなかったら僕は園さんを追いかけることにならずに水道橋博士さんとも出会わなかったしメルマ旬報で連載もしてなかったと思う。

　岩井俊二と園子温を結ぶ人って誰だろうなと思って浮かぶのが速水由紀子さん。岩井さんのプレイワークスと次第に関係がなくなっていって園さんと出会った後にcharlieや『文化系トークラジオLife』を紹介してもらってその界隈の人によくしてもらってという流れがあったから不思議な感じ。